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*11*
魔王
「何故だ...何故我を?」
リザードマン
「魔王様が居るべきなのはこんなところではなく、魔城です、ヘルチューバーなんてバカな真似はやめて帰ってきてください」
魔王
「しかし、ヘルチューバーは我の意思で...」
リザードマン
「ヘルチューバーで成功できる人は一握りなんですよ」
魔王
「そんなもの知るか!とにかく城には戻らんぞ!」
ジャガー
「リザードマン、さてはあの生放送見ましたね?」
リザードマン
「ああ...どうせお前が何かしたのだろう?」
ジャガー
「いや、僕は魔王様の意見を尊重したまでで」
リザードマン
「お前がいなければ、あんなことは出来ないだろう!」
ジャガー
「...ま、そうですけど」
魔王
「何度言おうと、我はヘルチューバーをやっていくぞ!」
リザードマン
「.....」
魔王
「出ていってくれ...城に戻っても、我は得しないのだ」
リザードマン
「...また来ます、魔王様」
リザードマン
「その時には、考えを改めてくださいね」
ジャガー
「...」
リザードマンは扉を開け、帰る準備を始める...
リザードマン
「獣人...お前が側に居る限り、魔王様は幸せにはなれない」
ジャガー
「...あんたが魔王様に強要する場合もね」
リザードマン
「...フン!」
リザードマンは扉を力強くしめ、蛇のようにすらすらと消えていく
魔王
「あ、ジャガー...この赤色の良さそうじゃないか」
ジャガー
「魔王様、薬草の事は後です...コウモリさんを呼びましょう!」
魔王
「え?」
ジャガー
「早く!!」
魔王
「あ、ああ...」
魔王は開いてる指でテーブルに小さく魔方陣を描き、コウモリを召喚する
コウモリさん
「おっす魔王様、まさかヘルチューバーになっちまうなんて」
ジャガー
「コウモリさん、どういうことですか」
コウモリさん
「何がだ?」
魔王
「さっきリザードマンという者がここに...」
コウモリさん
「...あー!あいつに会ったのか」
ジャガー
「貴方が雇ったっていう...」
コウモリさん
「うん、俺が雇った...城なんだから傭兵一人は居た方が安心できるだろ?」
ジャガー
「いりませんよ傭兵なんて!襲う人居ないんですから!」
コウモリさん
「んー、まぁリザードマンには俺が言っておくよ」
魔王
「すまないな...コウモリ」
リザードマン
「まぁ魔王様がヘルチューバーになろうが俺の知ったことではないからな、へっへっへ」
ジャガー
「貴方はもう少し主人に対して忠義をですね...」
コウモリさん
「それはお前さんも同じだろ?」
ジャガー
「え?」
コウモリさん
「あんたが魔王様の親代わりで右腕だというなら、魔王様の友達作りにも協力してやるんだ」
魔王
「おい、その事は...」
コウモリさん
「ああ、悪い悪い」
ジャガー
「...とも、だち?」