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*12*
魔王
「では、早速我はれびゅーとやらを始めるから出ていってくれ」
コウモリさん
「おう分かった、19時には城に帰るんだぞ」
魔王
「分かっている」
コウモリさん
「俺はその間、空へ散歩でも行こうかねーっと」
ジャガー
「.....」
コウモリさん
「どうやら今の状況だと俺はお邪魔虫のようだしな、んじゃ!」
コウモリさんは窓の隙間を抜け、空へ飛び去っていく
魔王
「で、買うにはどうすればいい?」
ジャガー
「注文すればすぐにここに届きますよ」
魔王
「そうか...どれくらいかかる?」
ジャガー
「転送魔法を使うので一瞬です、お金は僕がなんとかしますのでお気にせず」
魔王
「よし」
魔王が慣れない手つきでパソコンをそう先、赤い薬草をカートに入れると、事務所の床に段ボールが転送された
魔王
「速い!」
ジャガー
「まだカートに入れただけなのに...まあいいか」
魔王
「そ、それで...れびゅーとやらを...」
ジャガー
「今回は生放送ではありませんし、少し練習してみましょうか」
魔王
「ああ...動画を撮る前に試食していいか?」
ジャガー
「どうぞ」
魔王
「んっ...」ベリベリベリ
魔王は爪でガムテープを切断し、赤い薬草の入った植木鉢を取り出す
魔王
「...これが『やくそう』か」
ジャガー
「魔王様、薬草を見るのは初めてですか?」
魔王
「生えてるのを見たことはあるが、食うのは初めてだ...回復する機会がないものでな」
ジャガー
「説明書は...ありませんね、食べてみてください」
魔王
「ああ...いただく」モシャッ
魔王が赤い薬草を口に入れると...
ジャガー
「どうです魔王様」
魔王
「...?このやくそう、味がないぞ?」
ジャガー
「ええ?」モシャア
ジャガー
「ほんとだ、無臭無味ですね」
魔王
「これでは感想を述べることが出来ぬぞ」
ジャガー
「困りましたね...魔王様では効能を報告する動画も作れませんし...」
魔王
「いっそのこと、思いっきり全部混ぜてはどうなんだ?」
ジャガー
「えっ!?」
魔王
「『400種類の薬草を全部混ぜたらどうなるのか』」
ジャガー
「ダメです!!真似したらどうするんですか!!それにそんなお金の使い方ダメです!!」
魔王
「そ、そうか...」
ジャガー
「...この際、薬草は諦めましょう!もっといいものをレビューするんです!」