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マモノチューバーズ!全てはゼロのままに(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ファンタジー 配信者 
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*16*

魔王
「ま、まあいい...座れ」

イエティ
「うん」

イエティと雪女は魔王に言われ、前のソファーにくつろぐ

ジャガー
「あのですね、一応魔王様の前のでだらけた態度は」

魔王
「別に構わん、疲れているだろ」

雪女
「足痛い」

魔王
「で、ビジネスっていうのは?」

雪女
「どうしても雪国で金が必要でさー」

イエティ
「ヘルチューバーならそれぞれの得意なことで稼げるって聞いて、開いてる事務所ないかなと探して」

雪女
「魔王様がやってる奴なら開いてるかなーって」

魔王
「金がいる...!?あの国に一体何が!?」

雪女
「よくわかんねぇが、0が10個ぐらい必要になるからオレ達に遠出して稼いでもらいたいんだと!」

魔王
「ゼロが10個はどれくらいだ」

ジャガー
「1億円ですね」

魔王
「お、おく?」

コウモリさん
「万の次が億だ」

魔王
「そ、そうか...つまり多いのか...」

イエティ
「うん、でも私ヒッキーだし雪女はバカだし稼げる道なんてないかなーと思っていたら、ヘルチューバーの事を知った」

魔王
「なるほど...何故雪国が金を求めているかは知らぬが、そういうことなら我も協力しよう」

雪女
「おー!!あんがと!!」

ジャガー
「ええ...いいんですか魔王様、こんなタレントで」

コウモリさん
「別にいいじゃないか、魔王様的には誰が来ようと」

ジャガー
「僕的には困るんですよ!」

魔王
「雪国の為にも頑張らなくてはな...」

コウモリさん
「おっ、魔王さんも故郷とかに思い入れあるんすね」

ジャガー
「魔王一族が知らない間に違う土地に流れていったと聞いたときは驚きましたよ...今の代の魔王様が12歳の時にやっと見つけたんですから」

コウモリさん
「あー、なるほどなぁ」

魔王
「祖母の代から雪国には世話になっている、困っているのであればオンガエシとやらをせねばな」

イエティ
「...知らなかったなぁ」

雪女
「おう!魔王様が雪国に居たなんて!」

魔王
「お前達はいくつだ?」

イエティ
「8歳」

雪女
「同じく!」

魔王
「我は今年で26になった、だが年齢の事は気にせずいつものように接してほしい」

雪女
「おう!よろしくな!」

コウモリさん
「...26、ねぇ、俺が契約されたのって去年だったか?」

魔王
「そうだな」

コウモリさん
(...)

コウモリは鳥籠に入り、考え込む


コウモリさん
(そうか...俺が来るまでの13年間、あいつは...)

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