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*17*
ジャガー
「ところで荷物は?」
雪女
「なんにも持たされてない!!」
ジャガー
「えっ!?」
雪女
「持ち物何か持つ前に出発したからな!」
イエティ
「何か持ってく暇もなかったからしょうがないよ」
雪女
「はははー!イエティが毛皮にビスケ隠してなかったらどうなってたか!!」
イエティ
「それも三日しか持たなかったけどね...」
魔王
「つまりお前達...」
グギュルルルルルル
雪女のお腹が大きく凹む
雪女
「ははは!そういや腹減ってた!!」
イエティ
「空腹さえも忘れるなんて...ある意味凄いよ、雪女...」
魔王
「何か注文するか?」
イエティ
「いえ、奢ってもらうのはさすがに」
魔王
「いや、我も腹が減っただけだ、食事の準備を」
ジャガー
「三人分の食事なんて用意できませんよ、いつも魔王様の分しか作らないのに」
魔王
「それは困った...」
コウモリさん
「ん、じゃあ弁当買うか」
魔王
「べ、ベン・トー?」
ジャガー
「そんなアニメ昔ありましたね...」
コウモリさん
「ああ、akumazonは出前も承ってるみたいだ」
イエティ
「人間界のより万能」
...
コウモリが爪でパソコンを巧みに操作すると、テーブルにほかほかの弁当が詰まれる
コウモリさん
「お、出来たてじゃんラッキー」
魔王
「こ、これがベン・トー...」
コウモリさん
「とりあえず唐揚げ弁当頼んどいたぞ」
雪女
「よっしゃー!」パキッ
イエティ
「雪女、割り箸割れてないよ...」
魔王
「か、カラー?」
コウモリさん
「おうおう、知らないことばっかりだったか」
魔王
「あ、ああ...」
イエティ
「無理もありません、雪国はまだ近代化が進んでいませんから」
魔王
「そうだな...雪団子をよく食べたものだ」
ジャガー
「ゆ、雪団子ぉ!?」
雪女
「なに驚いてんだ、雪国の雪はすごい旨いんだぞ!」モチャモチャ
ジャガー
「魔王様がそのようなものを食すなど...いけません!!貴方は僕の作る野菜を食べるのです!」
コウモリさん
「ジャガー種のくせにベジタリアンなんだよな...肉も取らせてやれよ」
魔王
「うむ...これが肉か」
イエティ
「お米もちゃんと食べないと」
魔王
「おお...これがコウモリの言っていた米か」
魔王
「本当に...雪みたいに真っ白だ」
ジャガー
「.....」
コウモリさん
「どうした?」
ジャガー
「いいえ!」