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*36*
遠く離れた、リザードマンの住みかにも変化があった
リザードマン
「こ、これは...炎が止まっている...!?」
リザードマン
「肉も...しっかり焼いたはずだがこんなに硬くなるとは...」
リザードマン
「一体何が...」
魔王
「リザードマンはいるか」
リザードマン
「えっ!?」
リザードマンの目の前に魔王が現れる
魔王
「時が止まっても転送魔法は出来るものだな...」
リザードマン
「ひぇっ!?ま、魔王様!?」
魔王
「リザードマン...良かった、居てくれたか」
リザードマン
「は、はい魔王様...も、申し訳ありません!少々散らかってて...すぐに片付けますので!」
...
リザードマン
「そ、それで...私のもとに現れたのは...何かお辛い事が?」
魔王
「まぁ、その通りだ...この惨状を見れば嫌でもわかるだろう」
リザードマン
「ええ...あの、これは一体?」
魔王
「信じられないと思うが、実は...」
魔王は...ジャガーの事、ジャガーがいなくなった事、世界で物体だけが止まったこと、コウモリが解決するには人間界を襲うしかない事と言った事を話す、
リザードマン
「そ、そんな事が...確かににわかには信じがたいが、事実そんなことが起こって...」
魔王
「...ヘルチューバーは、人間を堕落させる為に作られたものとも言っていた」
リザードマン
「...それを侵略に使おうと?」
魔王
「そうだ」
リザードマン
「それが嫌で私に相談をですか」
魔王
「...バカらしいとは思わないのか?」
リザードマン
「何故です?」
魔王
「モンスターを奮い立たせ、人間を滅ぼし、戦いへと導く...それが過去に生きる魔王であった」
魔王
「だが、今の代...この我は、戦うことを恐れているのだ」
魔王
「ただ、我は....友達を作りたかっただけなのにな」
リザードマン
「...」
魔王
「お前は戦いたいか?」
リザードマン
「...本音を言えばそうですね、ですが」
リザードマン
「魔王様が望まないのであれば、私は攻め込んだりは致しません」
魔王
「...」
リザードマン
「貴方は貴方です、やりたいことがあるのであれば...先祖のことなんて、放り出してもいいんです」
魔王
「.....」
リザードマン
「大丈夫ですよ魔王様!我々は食事も道具も使わずに生きてきたのです、昔に戻るだけですよ!」
魔王
「.....」