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マモノチューバーズ!全てはゼロのままに(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ファンタジー 配信者 
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*63*

...

魔王
「はぁ、これで何か進展があるといいが」

雪女
「ジャガーの奴、見つかるのか...?」

魔王
「...これしか方法がない」

大魔王
「ねぇギンちゃん本気?あいつは私から貴方を引き離して城に監禁した男よ?」

大魔王
「確かに話が確かなら生きていないとこの世界は機能しないけど、だからって...」

魔王
「...母上、我は幼き日の事は細かく覚えていない」

魔王
「だが、この数年間ジャガーと城で話してきたのは確かだ」

魔王
「大きな城で一人、ジャガーが飯を用意し、風呂を用意し、そして眠る」

魔王
「話の内容は同じだったし、外に出ることはなかったから話せる内容も増えたりはなかった、ただ...」

魔王
「数年間やっていたことが突然出来なくなるのは...なんだか、むずむずするんだ」


魔王
「それは、突然物が使えなくなった皆だってそうだろう」

雪女
「...それは、そうだけどよ」

イエティ
「魔王様のは...何か違うような?」

雪女
「えーと、共依存って奴?」

大魔王
「ギンちゃん...」

魔王
「ジャガー、早く帰ってこい...お前らしくもないぞ」

大魔王
「...ギンちゃん」

ルルルルル

雪女
「あ、まただ!」

大魔王
「今度は誰から...!?」

魔王
「我が出る」

【えーと、マリアチャンネルですかね?】

魔王
「ん、ああ...マリアチャンネルの魔王だが」

【魔王様?あー、ちょうどよかった...私、まかいチャンネルのプロデューサーです、種族はスケルトン。】

魔王
「...まかいチャンネル、確かヘルチューバーでも大手の所だったか」

雪女
「えっ、すげーところと電話してんの!?」

【純白チャンネルはどちらに?】

魔王
「あの二人なら近くにいるが」

【ちょうどよかった...】

【ジャガーを探しているんですよね?】

魔王
「...見たのか!?」

【ええ、貴方のチャンネルは色々と話題なのでね...】

【もしよかったら、来てくれませんか?】

【貴方に話し..(ザザッ)たい...(ザッ)ことが...】

通信機に乱れが生じ始める

魔王
「どうした!?」


スレンダーマン
【ジャガーの事なんていいよ】


ボンッ!!


突如、通信機が粉々になる


魔王
「...これは」

大魔王
「とんでもないものが絡んでいるみたいね」


...


アン
「何をしたの?」

零代目
「連絡手段を物理的に絶たせた」

コウモリさん
「そこまでする必要あるか?」

零代目
「まかいチャンネルのプロデューサーは俺と同じ別の世界からやって来た者だ、嗅ぎ回られたら困る」


アイム
「...それでさ、聞いていいか?」

零代目
「どうした?」


アイム
「世界がどうこうとか別にいいんだけど」


アイム
「いつになったら動画投稿するんだよ?」


零代目
「さあな...正直に言うと、俺はヘルチューバーなんてどうでもいいからな」


零代目
「ただ、この世界にヘルチューバーというものがあったから似たような立場を作りたかった、それだけだ」

アイム
「あっそ、カメラ貸せ」

コウモリさん
「おうよ」

第九話 END

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