完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

マモノチューバーズ!全てはゼロのままに(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ファンタジー 配信者 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~

*69*

~結界~

事務所内で零代目は相変わらず空を見上げている

零代目
「コウモリはどこに行った」

レフィトア
「急用が出来たと言って抜けていったよ」

零代目
「あいつめ、どこまでも自由な生き物だ」

レフィトア
「多分貴方には言われたくないんじゃないかな」

零代目
「それもそうか...ということは、そろそろヘルチューバーチャンネルに気付きだしたか」

レフィトア
「クリーピーパスタ...だっけ?あれってなんなの?」

アイム
「パスタ?」

零代目
「食い物ではない、俺のようなスレンダーマンとか、そういう怪物の通称だ」

零代目
(たくっちスノーの連れのSonic.exeもそうだったな...)

レフィトア
「なんでそんなあからさまなチャンネル名に?」

零代目
「【スレンダーマン】は人間の創作によって作られた存在、魔界には存在しない生き物だ」

零代目
「だから俺の事を知るはずがない、知らないものを公表したって、知らぬ者が悪いからな」

零代目
「他人から見れば、そこら辺にある底辺ヘルチューバーと何も変わらん」

ユイ
「チャンネル登録者数が延びないんだけど」

零代目
「目立つのは嫌だから伸ばしたくないんだよ」

レフィトア
「でも、ヘルチューバーは人気者になりたいから頑張るのであって...」

零代目
「全てが終わったら俺は出ていく、そしたらお前達で好きにやればいい」

レフィトア
「...」


レトフィアは絵を抜け、別のところへと...


アイム
「何処へ行くんだ?」

レフィトア
「何処でもいいじゃん」


零代目
「言っておくが結界から抜けることはできん、元々なにもないところに住みかを作っただけだからな」

レフィトア
「それは分かってる...だけど、魔界がどうなってるか知りたくて」

零代目
「気になるのか?マリッジブルーとやらか?俺には理解できない」

レフィトア
「なんで?」

零代目
「さあな...奴(たくっちスノー)に言わせれば、俺も『ロストメイドウィン』だから、だろうか」

レフィトア
「ロストメイドウィン?」

零代目
「世界を持たないメイドウィンの事だ」

レフィトア
「世界もメイドウィンにとっては物なんだね」

零代目
「お前で言うところの芸術作品みたいなものだ、やりたいように好きなものを作る」

リッキー
「ねぇ新しいネタ思い付いたから誰かカメラ回してくれない?」

零代目
「今コウモリいないぞ」

リッキー
「別にコウモリじゃなくてもいいでしょ」

レフィトア
「あ、じゃあ私がやるよ、編集とかは任せて」

リッキー
「うん分かった」

レトフィアがリッキーの元へ向かったあと、アンが受話器を持って零代目の所へ来る

アン
「スレンダーマン、電話よ」

零代目
「お前が出ろ」

アン
「貴方に代わってですって」

零代目
「誰からだ?」

アン
「...黒影、ですって」

零代目
「黒影だと!?」

68 < 69 > 70