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マモノチューバーズ!全てはゼロのままに(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ファンタジー 配信者 
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【第十二話】
『蝙蝠過去話』

魔界の時間から500年も前

コウモリさん
「つまんね」


『マモノチューバーズ』のメイドウィン、通称「コウモリさん」は魔界で暇をもて余していた

コウモリさん
「黒影が死んで旅は出来ないわ新しい局長は真面目すぎてるわで退屈だなぁ」

コウモリさん
「なんかなー、面白いことねーかなぁ」

コウモリは退屈だった

当時の魔界は人間がおらず、娯楽もない

いわゆる、平和で面白いことがない、神からしたら非常につまらない世界だったのだ

コウモリさん
「なんか事件とかさー、起きたりしないかなぁ」

コウモリさん
「どいつもこいつもなー、ダラダラゴロゴロしやがって」

コウモリさん
「モンスターなんだから戦争とかそういうのやったっていいのになー」


コウモリが駄弁りながら地上を見ていると、時空の渦が開く...

当時、まだ時空監理局代理局長に勤めていたころのたくっちスノーだ

たくっちスノー
「どうも、コウモリさん」

コウモリさん
「よう坊主、ここに来たって面白いことは何もないぜ?」

たくっちスノー
「そりゃそうだけど...自分だってパトロールくらいはやっとこうかなって」

コウモリさん
「ふーん、真面目だなぁ」

たくっちスノー
「自分の見た黒影はそういう奴だからね」

コウモリさん
「おう...なぁ、この世界はどう思う?」

たくっちスノー
「え?...のどかで良いところだと思うけどなぁ」

コウモリさん
「いいや、平和すぎてダメなんだよ」

たくっちスノー
「平和すぎる?」

コウモリさん
「危機感がないっていうか?災害慣れ?っていうか?お前の世界だって災害が起きるだろ?災害があるから対策を考えるんだろ?」

コウモリさん
「うちはそういうのねーからなぁ...いつ滅んでもおかしくない」

たくっちスノー
「...確かになぁ」

コウモリさん
「ま、今のところは大丈夫だ...パトロールするほどでもねーよ、帰んな」

たくっちスノー
「あ、はい...何か世界に進展があれば呼んでください」

コウモリさん
「おう」

安全を確認したたくっちスノーは、渦を抜け出ていく



コウモリさん
「本音としては、メチャクチャになったほうが面白いんだけどなー」

コウモリさん
「けどさ、俺から何かするのも面倒だし、やるより見るほうが好きなタイプだからな」


コウモリさん
「あー、滅びない程度に面白い騒動起きねぇかなぁ」



「ん、この世界は...」


コウモリが黄昏ていると、黒い液体が空から垂れて、人になる


零代目
「お前...メイドウィンだな?


コウモリさん
「ん?」


零代目
「俺の計画に...利用されてくれないか?」

コウモリさん
「いいぞ、暇潰しにはなりそうだ」

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