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マモノチューバーズ!全てはゼロのままに(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ファンタジー 配信者 
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*77*

コウモリは零代目の近くに座布団を置き、座らせる

零代目
「俺の名はスレンダーマン、零代目メイドウィンとも呼ばれている」

コウモリさん
「スレンダーマン...確か別世界では子供を連れ拐う黒スーツのバケモンと聞くが?」

零代目
「それはリアルワールドで活動するためのものだ、宇宙服の時空版といったところか」

コウモリさん
「へー、あの顔無し高身長ってああいう意味だったんだ?」

零代目
「現実世界の宇宙服も大きいだろう?アレみたいな原理だ」

コウモリさん
「へー、あんたの世界の技術、面白いな」

零代目
「...俺の体の一部だ」

コウモリさん
「ええ?」

零代目
「マガイモノって知っているか?」

コウモリさん
「ああ、たくっちスノーって奴がそんな種族だったか?」

零代目
「俺はそれのプロトタイプだ」

コウモリさん
「へー?」

零代目
「ドコの誰が作ったかも分からない、一番最初の真っ黒な化け物こそ、スレンダーマン」

コウモリさん
「ほーん、ワクワクする経歴だ、俺の世界は平凡すぎて管理するのも飽き飽きするんだよな」

零代目
「飽き飽きする?どれくらいだ」

コウモリさん
「俺が人間ならポテチ片手に寝転がりながらの観測になりそう」

零代目
「それは大層退屈なんだろうな」

コウモリさん
「ああ、相当暇だよ、大事件とか起きないかなって」

零代目
「それはちょうどいい」

コウモリさん
「それは計画に関してか?」

零代目
「そうだ...お前、この世界を変えたくないか?」

コウモリさん
「ああ、原作が放置ゲーだとな、やれることも少ないんだよ」

コウモリさん
「ファ~、ロストメイドウィンの奴め、ちょっとゲームにハマったからって世界を作りやがって、原作もキャラも把握してねぇくせになぁ~」

ロストメイドウィン
『ロストしてやろうか』

コウモリさん
「悪い悪い」

零代目
「...俺は世界を持たない」

コウモリさん
「ほう?」

零代目
「俺もメイドウィンとして世界を手に入れたい、だがマガイモノは世界を作れない」

零代目
「若いころのたくっちスノーのせいでな」

コウモリさん
「あー...昔ヤンチャだったよな」

零代目
「そこでだ、俺は管理するのが嫌になったメイドウィンから譲ってもらおうという結論になった」


コウモリさん
「へー!」

零代目
「そこで交渉だ、面倒ならこの世界を俺にくれ」

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