完結小説図書館
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~
*8*
魔王はソファーへと座り、カメラの方を向く
ジャガーはカメラに繋げた特殊なパソコンを操作する
ジャガー
「ほら、始まりますよ!!」
魔王
「も、もう始まってるのか!?」
みぃ
「し、しっかり!落ち着いて魔王様!」
ジャガー
「魔王様はこれが初の動画投稿、及び世間への顔見せ...」
ジャガー
「それらをなんとしても成功するのが、僕の努めです!」カタカタポチッ
ジャガーは巧みな技でヘルチューブへとアクセスし、ボタンを押す
みぃ
「ちょ、ちょっとジャガーさん!?それ、ライブ放送機能だよ!?」
魔王
「な、なんだそのらいぶとやらは!?」
みぃ
「な、生放送です...ここから全部、失敗なしでやらないといけないんです!!」
魔王
「何いいいいいいいい!?」
みぃ
「は、はわわわもうカメラ回ってます!!」
魔王
「う、うううう...み、皆の者...わ、我こそが...この魔界を支配する、魔王だ!!」
魔王
「わ、我は...その、ヘルチューブとやらに興味を持ち、活動を始めた!」
魔王
「こ、今後とも...よろしく、頼むぞ」
魔王
「そ、それで...我が、マリアチャンネルの方針は...始めたばかりで特に決まってはいない」
魔王
「他に...わ、我と共にヘルチューバーを目指したい者は...ついてこい!!」
魔王
「そ、そそそそ、そういう、わけだ....」
ジャガー
(どうします?もう切った方がいいですかね?)
みぃ
(う、うん...)
魔王
「あ、あぱぱぱぱぱぱぱ...」
ジャガー
「す、スイッチオフ!」
ジャガーはパソコンを操作し、生放送を終了する...
...
魔王
「この...愚か者がっ!!むちゃくちゃ緊張したではないかっ!!」
ジャガー
「す、すいません...まぁこれで、アピールにはなりましたって」
魔王
「見てくれなくては意味もないだろう...」
ジャガー
「それに関しては魔王様の知名度込みで!」
魔王
「.....」
みぃ
「結局どんなプロフィールなのかは説明しなかったね」
魔王
「まだ決めていないからしょうがないだろう」
ジャガー
「...まあいいか、魔王様が満足するまで、ヘルチューバー生活やっていきましょう!」
...
「さっきの放送を見るに、ここに魔王様がいるわけか...」
「...こんなこと、止めさせなくては!」
第1話 END