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*86*
零代目
「全くお前は...まあいい、お前はジャガーを連れ戻しに来ただろう」
魔王
「そうだ、早く元に戻してほしい」
零代目
「...心配せずとも、ジャガーの封印は時期に破れる」
魔王
「いつまでかかる?」
零代目
「一週間もかからないだろう」
魔王
「それならいいが...」
コウモリさん
「あ、そうそう...物が止まった件だがな...」
魔王
「神が生きているのならどうとでもなるのだろう?」
コウモリさん
「おう、魔王様が寝ている間に元通りだ」
零代目
「ただ...」
魔王
「ただ?」
コウモリさん
「前に話したよな?ビスケットを噛み砕くには0.1秒くらいの時間が必要になるって」
零代目
「それらの動作の時が同時に動き出す、殴られたものは凹み、砕け、潰れる」
コウモリさん
「要するにぶっ壊れそう」
魔王
「えっ」
コウモリさん
「ま、そこはメイドウィン最後の大仕事だ、心配はいらんよ」
魔王
「...最後?」
零代目
「ああ、コウモリはな...」
...
零代目はコウモリに世界を譲ってもらう約束をしたこと、条件として世界を面白くさせコウモリを楽しませること、最終段階に来ていることを話した
魔王
「我はそのために作られたのか?」
コウモリさん
「大魔王は想定外だったけどなぁ...いい女だろぉ?」
零代目
「あれ、コウモリの趣味入ってるぞ」
魔王
「知りたくない、そんな事実」
零代目
「...まぁ、暇潰しに付き合わせたのは悪いと思っている、ただ」
零代目
「本当にジャガーを連れていくのか?」
魔王
「ああ」
零代目
「だが、あいつは...魔王を、お前自身を私物化している」
零代目
「『魔王』という概念に依存し、自分の物にしたいという本性を真面目な口調で隠している」
零代目
「お前の他にも奴にとっての『マリアーゼ』は沢山いるんだぞ?」
魔王
「ああ、我の母や祖母、それに先祖だろう?家族ぐるみの付き合いをしていけば...」
コウモリさん
「そーゆーんじゃ...」
魔王
「ならどういう...」
コウモリさん
「俺の口からはちょっとー」
アン
「ねぇ、アイムがコーラ欲しいって」
ユイ
「リッキーが団子持ってないだって」
コウモリさん
「分かった...零代目、代わりによぉ」
零代目
「分かった...俺から話す」
コウモリはユイたちの所へ飛んでいった後、零代目は魔王に近づき、語る
零代目
「奴にとっての『マリアーゼ』は概念だ」
魔王
「は?」