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マモノチューバーズ!全てはゼロのままに(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 105ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 ファンタジー 配信者 
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*89*

魔王
「...二つの未来、か」

零代目
「まぁ、決定権は俺にはない...どのみち壊す結界だ、好きなだけ考え、好きなだけ決めな」

魔王
「うむ、では好きなだけ考える」

コウモリさん
「おっと、今はちゃんと時が経つから気を付けな?」

魔王
「ああ」

...

魔王
「ジャガー」

『.....』

魔王
「我はお前を人形としか思っていないのか?」

『.....』

魔王
「不思議なことにな...記憶には残ってるはずなのに、はっきりと思い出せないのだ」

魔王
「魔王城の生活...二人っきりで、パンを食べ...風呂に入り、寝る」

魔王
「そんな生活、毎日だったよな...」

魔王
「でも、コウモリがヘルチューバーにならないかと言われたとき、全てが変わったんだ」

...

魔王
「ヘルチューバー?」

コウモリさん
「ああ、面白いぞ?」

魔王
「なんなのだそれは?」

コウモリさん
「皆を楽しませる仕事だ、色んな事をしてな?皆から愛されるんだぜ?」

魔王
「皆?ジャガー以外にも?」

コウモリさん
「ああ、こんなでけー城でパーティとかも出来るし、色んな人ととも友達になれるぜ?」

魔王
「ともだち?」

コウモリさん
「ああ、一人より二人、二人より三人...楽しいことは仲良く分け合おうぜ?」

魔王
「...楽しい」

コウモリさん
「おう、お前が楽しい事を、皆でぱーっとやっちゃおうぜ?」

魔王
「.....!!」

コウモリさん
「ま、そういう仕事があるってことだ、外に出なくても出来る、そういう...」

魔王
「コウモリ。」


魔王
「ヘルチューバーには...どうやったらなれるのだ?」

...

魔王
「我はな、興味があったんだ」

魔王
「我が味わった幸せを、他の人にも味あわせてあげたいと...それは、悪いことなのか?」

『....』

魔王
「コウモリの言う通りだった、楽しかったよ...ヘルチューバーとしての、イエティと雪女の生活は」


魔王
「たった数日だが、魔王城にいたときよりも、ずっとな」


魔王
「だから我は...ジャガー、皆と一緒に暮らしたい」

魔王
「無論お前ともだ」

魔王
「我と、お前と、イエティと、雪女」

魔王
「出来ればだが母上やコウモリ、あとリザードマンとも仲良くしていきたい」

魔王
「あと、もっと色んな奴と...」


魔王
「我は世界のことなどどうでもいいし、メイドウィンなんてものにも興味がない」

魔王
「我はいつだって、ともだちを増やすために頑張って来たのだ」

零代目
「そろそろいいか?」

魔王
「うむ」

零代目
「じゃあ、ジャガーに現実見せてくる」

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