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*113*
たくっちスノー
「……………」
Sonic.exe
「どうかしたかティー、数年ぶりの復活で大団円だってのに浮かばれない顔だな」
たくっちスノー
「この後について考えていたんだ」
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たくっちスノー
「…………ごめんなさい、貴方を局長には出来ません」
ボーマン
「私では不服だと?」
たくっちスノー
「いいえ、見ての通り監理局はもう終わりです」
たくっちスノー
「黒影の監理局とたくっちスノーの監理局、両方が時空を滅ぼそうとしたんですから」
ボーマン
「前にもこんなことが………」
たくっちスノー
「だから…………監理局はもう終わりなんです、存在していることさえも許されない」
たくっちスノー
「貴方に背負わせたくない」
ボーマン
「…………見ず知らずの私に、情けをかけるというのか、君は」
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たくっちスノー
「監理局は無くなった………だけどこれから監理局がやっていたことはどうすればいいのかって、なってね」
たくっちスノー
「世界の管理はメイドウィンが個人でやれば済む話だけど、それ以外」
たくっちスノー
「時空の旅人が進む時空間のインフラ整備、時空にあるスポンサーの調整、時空を超えた交易、時空犯罪者の確保、技術の開発………ざっと少し並べてもこれだけある」
たくっちスノー
「………自分だって監理局代理局長だった存在だからさ、これからのことも考えないといけない」
Sonic.exe
「………監理局が無くなったのにも関わらず忙しいやつだ」
たくっちスノー
「無くなったからこそこれからの事を考えなくちゃならない」
Sonic.exe
「お前と話したいやつが結構いるぞ」
たくっちスノー
「え?」
……
エステル
「久しぶりね、たくっちスノー」
たくっちスノー
「あっ、エステル…………さんでいい?」
エステル
「いつも通り呼び捨てにしなさい」
たくっちスノー
「はい」
エステル
「……………思えば、あんたとの繋がりってさ、私が首を切り落とされたことから始まったのよね」
たくっちスノー
「…………そうですね、自分はあの時の事を忘れたことはありません」
エステル
「あんた、まだあの時の事謝ってなかったわね」
エステル
「謝って、私はそれを聞くために会いに来たのよ」
たくっちスノー
「……」
エステル
「土下座も涙もいらない、謝罪の言葉だけでいいから」
たくっちスノー
「…………すみませんでした、なんて言葉で許されるはずもないですが、どうか」
エステル
「はい、これで私とあんたのしがらみは終わり、お互いこの件は考えないようにしましょ」
たくっちスノー
「…………」
エステル
「…………」
エステル
「念の為言うわ、これ以降私に関わらないっていうのはナシにして」
エステル
「そりゃまぁ、1度殺されて許せるはずもないけど………だから、考える時間を与える」
エステル
「貴方も覚悟が出来て、私と面と向かって話が出来るようになったら」
エステル
「今度は友達にでもなりましょ」
たくっちスノー
「…………どうして」
エステル
「どうして、か………私もこの数年で考えたから、今はそれだけ」
エステル
「ああそうだ、大明神をあまり心配させないでよ………じゃ、またいつか」
たくっちスノー
「………はい」