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*96*
「失敗作ごときがこのマガイモノに勝てると思って………イテッ!」
背後からスパイダーマンの右腕を生やしたリニュ前たくっちスノーが巨大マガイモノの首を絞める
たくっちスノー
『そこのマガイモノだって、失敗作の寄せ集めだろーがよ!』
たくっちスノー
「なんでこんなことをした………改造までして、マサクゥルが嫌いだったのか!」
「嫌いさ!今の監理局も、マサクゥルも!お前も!時空の全員も!」
監理局の人間は一斉に喋る
たくっちスノー
「嫌い…………!?」
「自分達が監理局に入ったのは、たくっちスノーに復讐をしたかったわけでも、はたまた世界を救いたいわけでもない!」
「圧倒的地位の高い所だと思ってたんだ!なのに来てみたらどうだ!」
「その世界に文化を与えることは禁止されるし、自分から事件の解決に乗り出してヒーローにもなれない!」
「もっと英雄扱いされたい!敬え!!誰がお前らの平和守ってやってると思ってんだ!」
たくっちスノー
「…………はぁ」
たくっちスノー
「僕達はヒーローじゃない!ヒーローの味方だ!」
たくっちスノー
「過度に関われば逆に世界に悪い影響を与える!…………それに、英雄になれなくても友達になる事は構わないって、ちゃんと規約書に書いたはずですが」
「友達は嫌だ!もっと上下関係で下にならない関係がいい!だから英雄!常にトップ!監理局という組織はそれがある!」
たくっちスノー
『だから、嫌いか………俺たちの事が』
「善は、俺たちの邪魔をする!悪は、俺たちが倒すために生まれても、勝手に増えていく!」
「善も、悪も嫌いだ!!必要なのは…………何も言わず命令を聞く【量産型(モブ)】だけだ!」
「犯罪者のお前だってそうだろう!?誰も彼も嫌いでたまらなかっただろう!?」
たくっちスノー
「…………んなわけあるかっ!!!」
たくっちスノー
「僕が時空犯罪者になったのは…………コンプレックスからだ」
たくっちスノー
「僕は何物でもない!善にもなれず、悪にもなれない【中途半端な怪物】だ!」
たくっちスノー
「だから僕は………黒影やデーリッチが羨ましかった!!あの頃は………どんな手を使ってでも………誰かのようになりたかった」
たくっちスノー
「僕は、真似するだけで何も出来ない、真似したところで誰にも勝てない……そんなやつさ」
たくっちスノー
「でもこの時空の皆は違う!代理局長になってより一層そう思った!」
たくっちスノー
「みんながみんな、精一杯生きてる!失敗もして、辛いことがあって!それでも成功して、幸せになって!」
たくっちスノー
「どんなに辛い目にあっても自分や仲間を信じて諦めない善も!たとえ非道な方法でやりたい事のため動く悪も!」
たくっちスノー
「幸せのために頑張ってるんだ!!」
たくっちスノー
「そんな皆が………僕は、僕は…………」
たくっちスノー
「大好きなんだああああああああああああああああぁぁぁっ!!!!!」