コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 魔界の姫と白竜・黒竜
- 日時: 2014/08/15 16:15
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。 
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- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(452) ( No.461 )
- 日時: 2016/07/15 11:57
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 霙は王炎と対峙していた。 
 あのゲンコツさえなければこうして対峙することはなかったはず。
 だが、現実はあった。
 しかも青竜院の子供だ。
 あの一族の子の首を一つを上げたぐらいでは満足できない。
 どうせなら16人すべての首を上げたい。
 けれども、あのゲンコツは霙だって受けていた。
 それも1つや2つじゃない。
 もう数え切れないほど多くだ。
 時は19年前…
 王炎は中国の南部で大勢力を誇っていたギャングだった。
 しかも彼の覇気はとてつもなく半端なかった。
 中国の覇者と呼ばれて久しかった。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(453) ( No.462 )
- 日時: 2016/07/15 14:13
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- だが、18年前のことだった。 
 「おい、王炎。今日という今日はお前を倒しにサンドバック代わりに山を壊して回ったぞ」
 「ふん、何度やったって同じこと。我が剣に勝てるものなどおらぬわ」
 「覚悟しろ、王炎!!」
 「そのげんこつ、真っ二つにしてくれようぞ、青竜院雨水!!!」
 そして火花がほとばしるような戦いが始まった。
 そしてその結果は青竜院雨水の勝利に終わった。
 その刃は折れ、鍔にも傷が残った。
 そればかりか、顔にも大きな傷が残った。
 それでやむなく17代目棟梁を退き、18代目の隆基に譲った。
 それ以来だった。
 復讐の鬼に化したのは。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(454) ( No.463 )
- 日時: 2016/07/19 22:14
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- あのゲンコツさえなければ。 
 中国南部に覇を唱えられていた。
 「己の父親のそのげんこつが!我がすべてを打ち砕いたのだ!!祖奴には市という生ぬるき罰では物足りん!!生きて、失うことの恐ろしさ、悲しさ、絶望感を思い知らせてくれる!!!」
 「いったい何なんだよたかだかげんこつ1回ぐらいで!!あたしなんか何百回も何千回も食らってるよ!」
 霙は強い脚力で天高く飛び上がり、ハンマーを自分の身長ぐらいの大きさにして狙いを定めた。
 「小娘がこざかしい真似を!最強の必殺技でその手を動けなくさせてくれる!!」
 「ったく、失ったもんくらい返してやるっつーの!」
 「やれるものならやってみろ、小娘ぇ!!龍牙重破斬!!!」
 「うおりゃぁぁぁぁぁ!!」
 霙はハンマーを上に向けたまま杖で急降下してきた。
 「ぬおおおおおお!!!」
 「やああああああ!!!」
 すると、彼の刃が新しく生えてきたではないか。
 これは、せめてもの、霙の温情なのかもしれない。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(455) ( No.464 )
- 日時: 2016/07/19 23:12
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 王炎はステージに落下した。 
 第3ブロックを制したのは霙だった。
 あの乱暴な闘牛を手なずけ、伝説の巨人を打ち破り、生ける伝説にも勝利した女が、ついにブロック制覇に成功したのだ。
 「いよっしゃぁぁぁああああ!!」
 喜びの雄たけびが思わずして口から溢れ出る。
 けれども、僕は僕で事件に巻き込まれようとしていた。
 僕と澪は上陸後、小人族の住む村に紛れ込んでしまっていたのだ。
 「何だろう?この島は?」
 「お前たちは侵入者だな!?」
 「えっと…何がしたいの?」
 「それはこちらのセリフです!」
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(456) ( No.465 )
- 日時: 2016/07/19 23:17
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 「べ、別に怪しい奴なんかじゃないよ」 
 「怪しい奴じゃない?」
 「僕はあのEXEを破壊した男だよ」
 「…つまり熊本健太郎ですね?」
 「いかにもそうだよ」
 「なるほど、この国のヒーローみたいな存在になるであろう人ですね」
 「?」
 「何で、熊本君がヒーローなの?」
 「今にわかることです」
 そういわれて、僕は小人族の後をついていくことにした。
 「あっ、そうだ。自己紹介がまだでしたね。僕はフェルナンド・レオンです。以後、お見知りおきを」
 レオンはそう言って僕をある駐屯所に案内した。
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