コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 魔界の姫と白竜・黒竜
- 日時: 2014/08/15 16:15
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。 
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- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(230) ( No.236 )
- 日時: 2015/07/15 22:55
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 綱引きで全てのBGMがなり終わった。 
 玄武と白虎の綱引きはデッドヒートを超えていた。
 一進一退のつばぜり合いを繰り返してるうちに22分の長い時間が経っていた。
 開始から25分・・・
 綱引きは始めて動いた。
 それぞれ1人ずつ脱落していったのだ。
 また1人、また1人と脱落していき、ついに残ったのは川内と熊本になってしまった。
 本気の1対1のマジの戦い。
 もう誰も予想のできない結末。
 いったい勝利するのはどっちなんだ!?
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(231) ( No.237 )
- 日時: 2015/07/16 22:40
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 開始37分後・・・・ 
 「いつの間にか俺とお前になったな・・・」
 川内が言い出した。
 「・・・ああ」
 「だが、俺はここで負けるわけには行かないんだよ・・・」
 「これは僕だってそうだ」
 「ここで全部けりをつけよう」
 「そうだな・・・」
 皆は固唾を呑んでこの戦いを見守るしかない。
 開始から40分・・・
 勝負はついた。
 次回予告 ついに勝負がついたタイムトライアル綱引き。
 勝者はどっち!?
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(232) ( No.238 )
- 日時: 2015/07/22 22:12
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 40分間の激闘を制したのは・・・ 
 白虎だった!!
 「おいおい・・・僕・・・本気で勝ったのかよ・・・」
 「ああ・・・悔しいが俺の負けだ・・・・」
 珍しい。
 あんな負けず嫌いの川内が潔く負けを認めるなんて・・・
 「成長したな」
 どうも大学生らしい男性が川内に声をかけた。
 「え?」
 「あなたは・・・」
 ハックと僕はまさかと思って名前を尋ねた。
 「俺は都城久熊。よろしく。君が熊本健太郎君だね」
 「はい・・・いかにもそうですけど・・・」
 「ボス・・・なんでここに」
 川内は訊く。
 「お前もたくましい紳士になったな」
 「え?」
 「君はこのタイムトライアル綱引きで負けず嫌いな気持ちを捨てて謙虚に負けを認めた・・・そう、お前は謙虚でたくましい気持ちを持ったんだ」
 「うう・・・」
 川内の目には涙がたまっていた。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(233) ( No.239 )
- 日時: 2015/07/22 22:18
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 「あら、ひーくん。奈々」 
 「お姉ちゃん」
 「え?もしかして・・・あなたは・・・」
 ハックが訊くと、
 「私が星空仁美よ。そういうあなたは?」
 「僕?僕は青竜院雹だけど・・・」
 「雹?聞いたことのない名前だなぁ」
 「まあ僕は遠いところから来たんだけど・・・いろいろなわけあってここに住んでるんだ。よろしく」
 ハックは握手をした。
 「それから・・・あなたが熊本健太郎君?」
 「はい。僕は熊本健太郎ですが・・・・」
 「やはりうわさどおりの少年ね」
 「へ?」
 「うわさどおりの正直で正義感の強い少年だって聞いたけど・・・本当のようね」
 「・・・・」
 僕は何もいえない。
 その言葉よりも、川内の涙が僕の心に響いたんだから。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(234) ( No.240 )
- 日時: 2015/07/23 22:09
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 僕は結果発表を待たずしてないはずの展開の渦中にいた。 
 「熊本君」
 「はい」
 「川内を・・・これからもよろしく頼む」
 「・・・・・・はい」
 「都城先輩・・・」
 気づけば奈々も僕も何も言葉を発せなくなっていた。
 白虎団のもとへ帰ると・・・
 「熊本君マジすごいよ!」
 「ぎりぎりの戦いしてくれるぜ」
 「おめでとう!!」
 どうもこの1対1の本気の戦いは僕の勝ちに終わったようだ。
 奈々も疲れ果てた様子だった。
 「やりましたね、委員長!」
 「これであいつらの鼻を明かせたな!」
 「いいや・・・私は本気の闘いをさせてくれた川内君に感謝したい」
 「え??」
 「だっていろいろな戦いを見てきたけどここまで興奮させてくれてしかも本気でぶつかった戦いはもう経験できなさそうだもの」
 「・・・・そうかな・・・・」
 「そうよ!」
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