コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 魔界の姫と白竜・黒竜
- 日時: 2014/08/15 16:15
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 悪魔と人間の日常を描いた騒ぎがありながらもアクションあり、シリアスあり、コメディありというエキサイティングな小説です。最後の最後まで読んでいただけたらうれしいです。 
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(185) ( No.191 )
- 日時: 2015/05/08 22:48
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 大阪市北区・・・ 
 17時22分・・・
 僕らは約束の時間の16時に合流してここに来た。
 今僕らは事務所の一室の中にいる。
 僕は身代金の要求に目を通していた。
 「優菜とそのマネージャーは預かった。返してほしくば身代金として1億5000万円用意しろ。警察にチクったら2人の命はないと思え」
 篤も続けた。
 「なお、身代金取引は熊本健太郎を指名する」
 「いつ、届いたんですか?」
 「8時30分、私がここに来たらこれがポストの中に・・・・」
 「そうですか」
 ハックは写真を穴が開くほど見る。
 「熊本君、早く優菜を助けてよ」
 「・・・」
 「私もです。早く主人を助けてください」
 「あ、言いそびれてたけど、私たちのマネージャーの山梨和久さんは結婚してて、その奥さんが優美さん。社長の1人の肉親なの」
 「あ、熊本さん。ちょっと待って」
 社長はアタッシュケースを開けた。
 「ん?」
 「これが、身代金?」
 「宅配便です」
 「はい」
 「お願いします」
 「え?」
 「警察です」
 大阪府警のメンバー15人がやってきた。
 「いったいどうして警察が!?」
 「私が呼んだの」
 「そんなことしたら優菜たちが危ないって時に何やってるんですか!!?」
 「どうして・・君はこんなところに?」
 「それは僕が犯人の身代金取引相手に選ばれたんですよ」
 「君が?」
 「はい。だけどこれっぽっちじゃどうにもならないよ」
 「何言ってるの?社長はちゃんと1億5000万円用意したわよ」
 「いや、たった500万円程度で何とかなるって思ってんの?」
 「どういうことだよそれ」
 「よく見てよ裏側を」
 ハックは大阪府警の刑事たちとお金の裏側を見た。
 僕も社長の小汚い指先を見る。
 「そのインクの汚れは新聞紙を切り揃える際にできた汚れだろ?そんなの渡したら優菜たちが殺され・・・」
 「やめて!」
 「そんな話もう止して!!」
 環奈と『浜松帆南』が制止する。
 「もしもし、御坂ですけど、支店長います?」
 「あれは?」
 「今電話してるのが女優の『御坂典子』さん。私たちの大先輩なんだ」
 「今日中に現金1億5000万用意してくれます?はい。ありがとうございます」
 「すごいなあ」
 「大女優の力ってすごいもんだよ」
 「早く解決しなきゃね。こんなことでドラマのロケ中止になるのたまんないわよ。社長。このかりはきっちり働いて返してもらいますよ」
 「ありがとうございます、御坂さん」
 でも、僕には1つの疑問ができてしまっていた。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(186) ( No.192 )
- 日時: 2015/05/08 23:05
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 今回はGWスペシャルです!! 
 取引の日・8月22日・・・・・
 僕は新大阪駅前にいる。
 6時59分・・・
 7時。
 電話が鳴った。
 「もしもし」
 「熊本君だね」
 「ああ」
 「よく聞きたまえ。早速なぞなぞだ。その場所に5分以内にたどり着け。『親』の隣は『人』、では『中』と『小』の間は何?」
 「はあ?何のことだかって・・・おい!」
 きられてしまった。
 「ちっ、何なんだよもう」
 僕は周りを見渡す。
 「近くにあるはずだ・・・5分以内の場所といえば・・・中と小?・・・・・・・・・・・まさか・・・」
 さてこちらは事務所。
 「あっ、動き出した」
 華凛が飛び込んできた。
 「これって・・・熊本君?」
 「どうしたんですか?」
 華凛はとっさに出て行く。
 「ちょっと!華凛さん!」
 7時3分。
 僕はあるドラッグストアの前に来た。
 だけどシャッターが開かない。
 すると、電話が鳴った。
 「答えが分かったようだな」
 「ああ、親指の隣は人差し指、中指と小指の間には薬指がある。つまり薬局だろ?」
 「では、大阪駅のバス停に行き、そこで7時20分発の北陸道昼特急大阪1号に乗れ。乗ったら、進行方向の左を見てろ」
 「え?ちょっと!もしもし!!」
 また切られてしまった。
 そして7時18分。
 大阪駅・・・
 僕はお目当てのバスに乗ることに成功した。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(187) ( No.193 )
- 日時: 2015/05/10 22:28
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- さて、前回話してなかったどうやって、僕が北陸道昼特急に乗ったのかを説明しよう。 
 僕は、東海道線普通の新大阪7時10分発神戸方面西明石行きに乗って7時14分、大阪駅で降り、バスストップ前に来たというわけだ。
 さてその頃、大阪駅・・・
 「熊本君が、7時20分発のバスに乗り込みました!」
 「分かった。すぐにそのあとを追う」
 「刑事さん!待って!!」
 「華凛さん・・・」
 「華凛ちゃん!!」
 澪が華凛を追いかける。
 「あたしも乗せて!」
 「だめ!あたしと一緒に追いかけるならまだしも・・・」
 「華凛さんを頼んだ」
 「あ、はい」
 「2人とも電車で追ってくれ」
 「私たちは大阪駅で7時45分発の新快速京都方面米原行きに乗りましょう」
 「うん」
 さて僕はというと・・・
 10時32分、滋賀県長浜市付近・・・
 「ん?」
 ガードレールにはガムテープで今すぐバスから降りろと書いてある。
 「くそ、こんな中途半端なところで降りるのかよ」
 湖北バスストップは休止中で使えないし、次は福井北ICまで止まらない。
 そういえば非常口があった。
 僕はそこを開けてアタッシュケースを投げてバスから飛び降りた。
 スマホにGPS機能をつけておいてよかった。
 僕は近くに駆け寄ると、張り紙があった。
 「何々?JR北陸本線のある辺りで北陸自動車道から出て国道365号線で南にいったら小谷城を過ぎたところで右に曲がり、須賀谷温泉のほうへ行け。その奥のつり橋で12時に取引を行う」
 満身創痍だから向かうスピードも遅くなる。
 「優菜は絶対僕が助ける。23代目の名にかけて
 さてこちらは華凛と澪・・・
 10時40分、北陸本線敦賀・福井方面の新快速長浜行きから降りた。
 長浜駅からタクシーで小谷城付近まで送っていってもらい、小谷城付近に来たのは11時10分だった。
 11時45分・・・
 「あれだ」
 つり橋が見える。
 「ここが取引場所だ。絶対気づかれるな」
 「熊本君・・・」
 「でも一本道なのに、私たちが早く来ちゃうんだろう?」
 「はっ、熊本君!!」
 僕は水路を駆けて行った。
 びしょ濡れになりながら。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(188) ( No.194 )
- 日時: 2015/05/10 22:46
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 僕はつり橋につくや否や怒鳴り始める。 
 「誘拐犯!早く優菜たちを返せ!出で来い!!」
 つり橋の周りを見渡しまた叫ぶ。
 「出て来い!!!」
 そのときだった。
 僕は足を踏み外してつり橋から転落してしまった。
 ロープにつかまった。
 「熊本君!」
 「華凛ちゃんだめ!!」
 「やめろ!」
 「健ちゃん!」
 「華凛?」
 「健太郎君、今行くから!」
 「来るな!」
 「健ちゃん!!」
 「来るなよ!!」
 「今助けるから!!」
 「離せ、戻れ!!」
 「熊本君を早く助けましょう!刑事さん!!」
 「待避解除!!少年を助けろ!!!」
 僕は放せ放せと喚くばかり。
 僕は助けられた。
 こうして、取引は失敗したのだった。
 そして米原市内の病院内・・・
 僕は手当てを受けた後、澪に訊いた。
 「誘拐犯からの連絡は?」
 「それが・・・まだ来てないみたい」
 僕は華凛をにらみつけた。
 「来るなっていったよな?」
 「・・・」
 「優菜たちが、優菜たちが殺されちゃったのかもしれないんだよ」
 「ちょっと熊本君!ネガティブな事いわないで!!」
 僕はすたすたと去っていった。
 さて、こちらはある監禁部屋・・・
 「お昼か・・・取引、どうなったんだろう・・・」
 「うわっ!!」
 「山梨さん!!」
 誘拐犯は銃を向けていた。
 「取引は失敗した。警察が現れた。お前たちの社長はお前たちの命より金が欲しいらしいな」
 「そんなのうそよ!」
 「優菜、社長はあんな人じゃないんだよ。俺は、昔からあの人を見てるから分かるんだよ。すべて、金なんだよ」
 「うそ!!!」
 山梨さんに銃を向けた。
 バン!!
 バン!!
 6発打ち込むと彼は死んでしまった。
 18時・・・
 「女の子が、飛び出して助けてくれたんだって?」
 環奈が僕に話しかけてくれた。
 「ごめん、僕があんなところで取引を失敗させちゃって・・・」
 「熊本君って、幸運な人ねぇ」
 「うん?」
 「命をかけて、守ってくれる人がいるんだから。優菜にもそんな人がいてくれたら・・・あの子、一人ぼっちだからね・・・」
 僕は少し下を向いた。
- Re: 魔界の姫と白竜・黒竜(189) ( No.195 )
- 日時: 2015/05/10 22:54
- 名前: メカニッカー (ID: YvSbEZ.f)
- 「あっ、メールが来た!!」 
 澪が叫んだ。
 「残念ながら・・・だって」
 「うそ・・・」
 環奈はショックを受けた。
 「2人は今日殺した。遺体は1人は森の奥深く、もう1人は橋の上から捨てた。今頃は森の中で野犬のえさに、暗くよどんだ水の中で魚のえさとなってるだろう」
 「そんなあ!!」
 環奈は泣き出してしまった。
 僕は疲れてしまったのか、ショックが強かったのか気絶してしまった。
 澪は僕は支えるが、行き場のない悔しさがこみ上げてきた。
 澪の目には涙が浮かんでる。
 華凛も絶望の淵に落とされたような感じになった。
 「くそおお!!!」
 小城田警部も悔しさのあまり叫んだ。
 僕らはショックで絶望のそこに貶められてしまった。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112
この掲示板は過去ログ化されています。

