コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- お姫様は笑わない!
- 日時: 2011/02/26 15:25
- 名前: 白銀の夜 ◆/.wGEvSoxI (ID: bQbYMR0G)
初めまして。
白銀の夜です。
白銀はシロガネと読んで下さい。
ハクギンでも構わないですが。
とりあえず
荒らし
中傷
などなどはやめてください。
コメント
アドバイス
ばっちこいです。
というわけで始めます。
お客さん。
紅茶s 菫s 真飛s 虎々s 羅輝s サジュs クロ+s 花梨s hanas
オリキャラ用紙 >>16
オリキャラ*
アヤカ(菫s作)>>18 レルシェ・アーシェント(サジュs作)>>25
メイ・サリズム(真飛s作)>>19ココ・メルシェ(サジュs作)>>25
リト(虎々s作)>>22 アミン・テナー(サジュs作)>>25
ロロ(羅輝s作)>>23 シャーラ・サンドグルフ(クロ+s作)>>34
リリ(羅輝s作)>>23
プロローグ >>1
一話「夜の星」 >>7 >>9 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14
二話「森の神」 >>15 >>17 >>21 >>28 >>30 >>33
「昔の記憶〜a purple princess〜」 >>36 >>42 >>43 >>44 >>45
三話「白い少女」 >>46 >>47 >>53 >>55 >>61 >>62 >>63 >>64
四話「表の裏側」>>67
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- Re: お姫様は笑わない! オリキャラ募集! ( No.44 )
- 日時: 2010/12/05 11:09
- 名前: 白銀の夜 ◆OnuzI5zYIA (ID: bQbYMR0G)
夕飯を食べ終わった。
「そろそろ、妻のところへ行こうか」
指揮を執るのは父。
家族全員立ち上がり、廊下へ出る。
父がわたしを哀れそうに見た。
ムムム。
わたし、何かした?
そういう目でみられるのは久しぶりですな。
友達だってもう、あんな目はせんぞ。
「お母様がお呼びになるなんて珍しいわね」
そう言うのは一番上の姉、アシェリー。
てかさ、母がわたしたちを呼んだの初めてだと思う。
つっこまないけど。
「お母様が私たちをお呼びになったのは今日が初めてよ」
わたしのかわりにつっこんでくれたのは、二番目の姉、チェイク。
いつもアシェリー姉につっこむ。
「なんで呼ばれたのかしら。分かる?リクシナ」
わたしの名前を呼んだのは三番目の姉、ジル。
姉たちの中ではジル姉と一番仲がいい。
「どうだろう。なんとなくなら……」
曖昧に答えるわたし。
「お兄……様は分かる?」
いけないいけない。
ここには父がいるから様じゃないと。
母の部屋でも気をつけなきゃね。
兄は父と話をしていて、終わったらいくとアイコンタクトで教えてくれた。
やっぱり兄と一番仲がいい。
ちなみに生まれた順番はアシェリー姉、ダリウス兄、チェイク姉、ジル姉、わたし。となっている。
十七、十六、十五と一つ違いだったのに、ジルは十二、わたしは十と姉たちから歳が離れてしまった。
「ごめん、遅くなって」
父からわたしのほうに来た。
「いえいえ、呼んだのわたしだしね」
「すみません、ほんとに」
ごめんなんていらないぜ。みたいな。
兄は歳が離れているせいか、ジルは敬語まじり。
歳の差なんて気にしなくていいと思うけど。
「お母様がわたしたちを部屋に呼ぶ理由、分かる?」
「そうくると思って、さっき父に聞いたよ」
「わっ、お兄様ナイス!」
「さすがですね」
ふむむ、兄も侮れんな。
「あまり詳しいことは教えてくれなかったんだけど、僕たち一人一人に言いたいことがあるとか」
「全員にババンッじゃなくて?」
「いや、違うことを一人一人に言うみたいだね」
「お兄様には次期王として恥じぬよう……みたいなものですかね」
「ジルはうまいな」
一人一人に、ねぇ。
あーあ、わたしに言うこともう分かるじゃん。
たぶん、この髪なんだろうな。
紫の髪のことを謝るか。
それとも、受け入れてくれるのか。
てかさ、王族の人が変な感情もたずに変な髪をしたわたしに接すれば、差別になんかならないんじゃ。
それがせきないってことは、やはり……貴族か。
コンコン。
父がドアをたたく。
「私だ」
「…入って」
母の声に元気さはなかった。
わたしたちは母の部屋へ入ると横一列に並んだ。
名前を呼ばれたら母の前にいって、何か言われた。
たぶん兄はさっきジル姉に言われたこととほぼ同じことを言われてるんだろうな。
「……リクシナ」
なんて思ってたら名前を呼ばれた。
- Re: お姫様は笑わない! オリキャラ募集! ( No.45 )
- 日時: 2010/12/05 14:23
- 名前: 白銀の夜 ◆OnuzI5zYIA (ID: bQbYMR0G)
母の前にいこうとしたら
「こないで」
冷たく断られた。
その声は部屋に響きわたり、みんなの目がわたしへ。
うっわ、なんか恥ずかしっ!!
「……紫の髪、王族には相応しくないわ。ごめんなさいね、あなたを産んでしまって」
その言葉は、産んだ母より生まれたわたしを拒絶しているように聞こえた。
わたしを産んだのは、あなたでしょう……?
わたしは母を睨む。
そして母はわたしを見ずに
「あなたはわたしの子じゃないわ。もう、顔もみたくないの。あなたを産んで後悔してるのよ」
「それは、無責任な言葉ですね。あなたが産んでおいて、その言葉は無いでしょう?」
挑発てきに言った。
だって、あんなこと言われて母親面されても困るし。
母は苛立った声で
「あなたなんか産まなきゃよかったわ!!生まれてこなければよかったのよ!!」
言った。
反論なんか、ない。
私の存在を否定された。
自分を産んだ母親に。
涙は、出ない。
この髪を持って。
生まれてきたわたしが悪いわけじゃないけど。
拒絶されるのは、当たり前なんだよ。
今日、商店街で、見捨てられた者と出会って
それを助ける平民に出会って
差別なんか平民ではなさそうなのに
平民すらも束ねる王族が差別して
平民は貴族になめられて、金を取られて
貴族も仕事が無くなれば王族を否定して
世界は広いな。
王族でさえ何もできないのに。
この人が、目の前にいる母親が
わたしを否定する権利はないのに。
笑えるなぁ。
兄が、呆然としているわたしに近寄って、部屋から出す。
わたしのことを心配してくれたのだろうか。
ありがたい。
でも、大丈夫。
こんなこと、生まれたときから分かってたこと。
兄が泣かなくてもいいんだよ。
———五年後
「兄さん、泣き止んでください」
私を抱きながら。
ここはわたしの部屋だから様つけなくていいから楽。
明日から家族の面会はだめ。
兄も私に会うことは許されない。
あの後、このことはいろんなとこに広まった。
特に貴族。
わたしを虐めてくる。
きっと背後にあった王族の権力が薄くなったからだろうな。
友達だと思ってた人にも逃げられて。
ずっと我慢してたんだろうな。
「この低貴族が!!」
まぁ、王族だが今のわたしはそんなものかな。
学校を辞めさせられて、お城の中での教育に。
ヴァイオリンとか、やりたくない。
勉強も簡単だし。
お城の中も制限が増えたし。
お城の三分の一がわたしの自由に動ける場所。
退屈。平民になりたい。
で今日。
家族とも会えなくなった。
三人の姉たちもきてちょっと話して帰った。
兄は……シスコンっぷりが、ねぇ。
私も兄に会えなくなるのは寂しい。
でも、あんな制限破ったって構わないし。
「お兄ちゃんは離れてもリクシナの味方だからな……っ」
「はいはい、ありがとうございます。兄さんも次期王としての活躍をしてくださいね。新聞に載ったら私は兄さんの顔が見れますし」
それはいい考えだ、と兄が私の頭を撫でる。
もう、笑えないけど。
「好きだよ、リクシナ」
「私もですよ、兄さん」
シスコンとブラコンの誕生かな。
- Re: お姫様は笑わない! オリキャラ募集! ( No.46 )
- 日時: 2011/02/12 12:42
- 名前: 白銀の夜 ◆OnuzI5zYIA (ID: bQbYMR0G)
三話「白い少女」
「…………」
アヤカ。
軽く巻かれた銀髪のロングヘアに紫の瞳。パッチリとした二重が印象的。
色白で美脚。モデル並の体系。巨乳。超美人。
そんな女の子がリクシナと同い年。
絶句するのも分かる。
大人っぽいし、無表情のリクシナとは違って自然にクール。
黄色いネックレスにも映えている。
なぜか刀を持っており、とても変な感じがする。
黒いというか、邪悪というか。
「……まぁ、それはおいときましょう」
ここは、黒い森を抜けたその先にある小さな村だ。
南の町、シナヴァの前にある。
家も町に比べればボロボロなのだが、住めないこともない。
リクシナたちが立ち寄ったのは、もう誰も住んでないだろう廃墟だ。
薄暗い廃墟でリクシナと狼のルグエスの瞳だけが光る。
「明日にはシナヴァには着きますね」
「てかさぁ、村の態度がな……。あれはないだろ」
「……私も同じね」
村の態度。
今日、リクシナたちが村に訪れたとき。
村人の第一声が
『出て行け』
だった。
石などは投げられなかったものの、住むところがなく、廃墟に泊まることで許してもらった。
リクシナはこれを仕方がないで済ませた。
それを言える事実を知っている。
「王が、ここまでお金が出せないんです。貴族の反発を防ぐためにそっちへお金をやってしまう。その余ったお金を他の町へまわしますから。村に出すお金が無くなってしまうんです」
「……自分の思い通りにならないと反発って最悪ね」
アヤカが逸早く反応。
邪悪な刀をカチャ……と。
リクシナは無反応だがユウジは一歩退く。
「…許せない」
「落ち着きましょう。貴族の悪口なら聞きますが」
「じゃあ言うわ」
「よし、私もです」
と悪口をねちねちと言い始めた。
「グルルルルゥ」
ルグエスがうなる。
向くほうは闇。
何も見えない。
「クスクス」
誰かが笑った。
- Re: お姫様は笑わない! オリキャラ募集! ( No.47 )
- 日時: 2010/12/09 18:54
- 名前: 白銀の夜 ◆OnuzI5zYIA (ID: bQbYMR0G)
「……誰」
暗闇に響く。
リクシナの声。
ナイフは手の中に。
「クスクス」
誰かはただ笑う。
声からして少女だろう。
ふと。
白い何かがちらりと。
「クスクス」
笑い声とともに、気配が消えた。
白い何かも消えた。
真っ先に思い浮かんだのは
「お化け……、ですかね」
そのリクシナの答えに逸早く反応したのはユウジだった。
「幽霊?!変なこと言うなよ。幽霊なんて存在しねえよ」
おびえてる。
知られたくなくて平常ぶっているのが目立つ。
アヤカはそれに
「神様は信じるのに?」
「……あ、あれは触れるからいいんだ。…そうだよ、触れるやんじょ」
ぶつぶつ言っている姿が面白い。
突っついただけで震え上がりそうだ。
ためしに突っつこうかな、とリクシナの遊び心が働いたが余計なことはしたくないのでやめた。
「じゃあ、あの白いのは何でしょうね。ほら、ふわっとしたやつです。服ですかね」
言葉で遊ぶことにしたらしい。
どんどんと追い込んでやろうかな、ってとこでしょうね。
「そうだよ、服だって。白い服を着た誰かが迷ったんだって」
「白い服ってお化けとか着てそうですよね」
「な……っ」
「それに、迷った人が笑いますか?おかしいですねぇ」
「遊び心だったんだよ、その子は!!」
「ふうん。ここに私たちがいるのに、迷ったその子がここにこずに笑って怖がらせ遊ぶんですか。おかしいですね」
「……!!もういいんだ!誰もいないんだ!幽霊なんかいないんだ!それでいいだろ!!」
「……わかりました。そういうことにしておきましょう」
そろそろ怒り出したので、やめることにした。
これ以上続けると単独行動までとりそう。
「ユウジはそこまで幽霊が嫌いなのか」
呆れた風に言う。
まぁ、あなたはなんか邪悪な剣持ってるしね。
怖いものなんて無いんだろうなぁ。
「面白かったです」
「……それはよかったね」
無表情なのに喜んでることが分かる。
それほど面白かったのか。
五年ほど前までは兄にべったりの甘えん坊?だったのに。
「でも、本当に誰でしょうね」
「…さぁ」
「やはり、幽霊としたほうが楽しそうです」
「…勝手に決めとけばいいんじゃない?」
「ふふふ……明日は幽霊(仮)を見つけ出すことにしましょう」
「…明日にはシルヴァに着かせるんじゃないの…?」
「そんなことよりこっちが優先です。面白いものは見ておかなければ」
きっと、城から出せてもらえなかったから。
自分の目で世界を見たいんだろう。
城に戻されたら、もう外に出ることはできなくなる。
だから、自分の目に思い出と記憶を。
いつか、兄が王様になったら会えるから。
そのときまで、心の中に閉まっておく。
そして、それを思い出話として、また兄と向かって話そう。
いつか。
- Re: お姫様は笑わない!なんか300突破した。オリキャラ募集! ( No.48 )
- 日時: 2010/12/09 21:44
- 名前: 白銀の夜 ◆OnuzI5zYIA (ID: bQbYMR0G)
……えーと。
なんか参照300突破したみたいなんですよね。
いや、すごいうれしいですね。
お客さんもいますし。
これからも飽きないような作品が書けたらと思っています。
できたらご協力お願いします。
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