コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

お姫様は笑わない! 
日時: 2011/02/26 15:25
名前: 白銀の夜 ◆/.wGEvSoxI (ID: bQbYMR0G)

初めまして。
白銀の夜です。
白銀はシロガネと読んで下さい。
ハクギンでも構わないですが。


とりあえず
荒らし
中傷
などなどはやめてください。

コメント
アドバイス
ばっちこいです。


というわけで始めます。

お客さん。
紅茶s 菫s 真飛s 虎々s 羅輝s サジュs クロ+s 花梨s hanas


オリキャラ用紙 >>16


オリキャラ*
アヤカ(菫s作)>>18      レルシェ・アーシェント(サジュs作)>>25
メイ・サリズム(真飛s作)>>19ココ・メルシェ(サジュs作)>>25
リト(虎々s作)>>22       アミン・テナー(サジュs作)>>25        
ロロ(羅輝s作)>>23       シャーラ・サンドグルフ(クロ+s作)>>34        
リリ(羅輝s作)>>23

プロローグ >>1

一話「夜の星」 >>7 >>9 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14
二話「森の神」 >>15 >>17 >>21 >>28 >>30 >>33
「昔の記憶〜a purple princess〜」 >>36 >>42 >>43 >>44 >>45
三話「白い少女」 >>46 >>47 >>53 >>55 >>61 >>62 >>63 >>64
四話「表の裏側」>>67

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15



Re: お姫様は笑わない! オリキャラ募集! ( No.29 )
日時: 2010/11/23 22:49
名前: 白銀の夜 ◆/.wGEvSoxI (ID: bQbYMR0G)

神鈴束はコウリンソクと読んで下さい。
完全なる自分の造語なので。

森の神はどこだったかな……まぁ、取り出してきました。

Re: お姫様は笑わない! オリキャラ募集! ( No.30 )
日時: 2010/11/24 00:46
名前: 白銀の夜 ◆/.wGEvSoxI (ID: bQbYMR0G)

「———へ?」

湖の場からでたら、そこは楽園だった。
普通は木々が生えているはずなのに。

今、起きました、みたいな人たちに混ざってリクシナを探している少年がいる。
ユウジだ。
リクシナがいないのに気づいたのは楽園につく数分前だと見える。

リクシナはユウジに駆け寄って、大丈夫なことをつたえた。

「お前、どこ言ってたんだよ」
「森の巫女のところです」
「……巫女?あぁ、会ったのか?すげー、こんな短時間に」

本気で驚いているようだ。
シャラン、と鈴が鳴り、ユウジはリクシナの頭の方を向く。

「どうしたんだ、それ」
「え、これですか?」

リクシナは頭を振って鈴を鳴らす。
その鈴の音色はどれよりも綺麗だ。

「巫女さんから貰ったんです。お守りとして」

そしたら、また驚いた顔をして

「すげーっ、俺、貰ったことないよ。てか、誰も貰ったことないって」

鈴を触る。
シャラ……と軽く音が鳴る。

リクシナはちょっと優越感に浸る。
誰も、自分一人だけ。
悪い意味でなら何回もあったが良い意味では一回もなかった。

と。

一人の少年が。
あの、金髪をした元・貴族の見捨てられた者が。
寝起きでぼーっとしながら、それでも。
ある記憶を探りながら。


「お前、この国も姫だろ」


一斉に皆がリクシナの方を向いた。
金髪の少年は悪意を。

ユウジは疑うような目で。


「本当なのか?」
「そうです」


即答に等しかった。
リクシナには否定なんかできない。
この国の姫だということは本当だし、嘘をつく理由もない。

今、この場所で皆に「裏切り者」と言われても平気な顔でいられる。

慣れているから。

「だから、何ですか。私はこの国の第四王女です。今は城から逃げ出した逃亡者です。あなたたちと同じ見捨てられた者と等しい。」

負けじと強気な態度で言う。
さすが王女というか。
その言葉に威厳を感じさせられる。

「……お前、あれだろ。髪の色がちがうって弄られてたやつだろ!?そんなやつがここにうろうろして、ばれたら王族のやつら危ないんじゃないのか」

ハハンッと勝った気でいる金髪。
リクシナは過去のことを思いかえし、そんなこともあったなぁと。
王族のことが出されたときは焦ったが、少し考えればそう大したことじゃない。

「別に、たかが私のことで王族の者が怯むわけがありません。こんな髪の私です。すぐにいらない者扱いされるだけ」

無表情の顔。
悲しくはないのか。
顔を曇らせる気配はない。

「ええいっ!そんなの分かるか!僕の両親は仕事がなくなって平民以下になり下がったんだ!それは王様の政治が悪いから———」
「——やめてよ、見苦しい」

金髪の言葉がさえぎられた。
一人の女の声によって。

Re: お姫様は笑わない! オリキャラ募集! ( No.31 )
日時: 2010/11/25 16:00
名前: サジュ (ID: lJTa6URm)

来てみました。
リクシナちゃん、かわいいですね♪
私もそろそろ、読者以外に、作者のほうにもなってみようかな・・・。
まだ考え中ですが、作ったらまた書き込むので、来てくださいね☆

Re: お姫様は笑わない! オリキャラ募集! ( No.32 )
日時: 2010/11/27 08:02
名前: 白銀の夜 ◆/.wGEvSoxI (ID: bQbYMR0G)

サジュs>>
作者ではなかったのですか。
サジュsの作品見てみたいですねぇ。
楽しみにしときます。

Re: お姫様は笑わない! オリキャラ募集! ( No.33 )
日時: 2010/11/27 15:48
名前: 白銀の夜 ◆/.wGEvSoxI (ID: bQbYMR0G)

彼女、アヤカの声で静まり返る。
金髪も驚いて口をあけている。
リクシナは時間が止まったようなそこを一人、アヤカの方を向いた。

「さっきから訊いてれば、自分勝手なことを。リクシナの言うとおり、たとえこの国の姫でも今は逃亡者。貴族なんて関係ない」

淡々とした口調で言う。
ただ、その声には貴族への恨みを感じる。

「リクシナも回りくどい言い方なんてしないではっきりしたらどう?」

少々きつめの言い方だが、リクシナへの応援のようにも聞こえる。
リクシナは視点をアヤカから金髪へ変えた。
第四王女としてではなく。

「今の私は王族ではなくただの一般平民です。王族への反感を抱かないで下さい。文句なら私のところへどうぞ。それと、あなたが目障りだと思うのならば私もここから出ますし。反論があるならお聞きしますが?」

挑発の言葉も交えながら。
その挑発にのせられたのか、「このっ」金髪が武器を持った。
木の枝などを切るためにつかう、尖った石だ。

それをリクシナへ振り上げて、


「やめなさい」


一つの言葉がとんできた。
今度は皆の視線がその声のもとへ。

「まったく、それは武器ではないわ。手を下ろして」

声の持ち主、森の神ウィルビウスは静かに言う。
怒っているようにも聞こえるが優しい声だ。

地毛の深緑の髪がユラユラ揺れる。
歩く度、日光が髪にあたり髪を光らせる。

「リクシナちゃん、大丈夫?ってまぁ大丈夫よね。口でも勝ってたしあなたにも武器があるものね」

リクシナの懐を見る。

皆はやはりポカンとしていて、動いていない。
動いているのは「また会いましたね」とでもいいそうなリクシナとアヤカだけだ。
ウィルビウスはそんな状況を気にせず笑っている。

「えっと、どうしたんですか。森の巫女さん」
「森が騒いでいたから、来てみたんだけど……思ったより大丈夫だったしね。どうせ今日のうちにここを出るのでしょう?お話をしないかしら」
「いいですよ」
「じゃあ、そこの少年少女も一緒に」

リクシナたちはユウジとアヤカを連れて、あの緑に囲まれた湖のほとりにでた。
アヤカは状況がつかめたらしいがユウジはわからないらしい。

「久しぶりね、アヤカちゃんにユウジ君。大きくなったわねぇ」

ウィルビウスは楽しそうに言う。
というかウィルビウスだけが楽しそうだ。

リクシナは笑わないし、アヤカもクールだし、ユウジは驚いているし、で。
ウィルビウスは神鈴束を鳴らした。
シャラン……と。

すると、ウウウゥと唸り声が聞こえた。
獣の声。

「狼、ですか」

あの時のだ。
銀と白の毛並みが特徴的な。
満月のような瞳。

「この狼はルグエスって言うの。私が名付け親なんだけど。この森に住んでるのよ。旅のお供に連れて行ってくれない?私からの餞別よ」
「「「…………」」」
「え?何…?」

リクシナたちの無言に体を縮める。

「いや、旅をするのは私であってこの人たちは関係ないじゃないですか」
「あら、そうなの?」

ウィルビウスはわざとではなく本当に分からなさそうに言う。
ルグエスは唸るのをやめて座った。

「だってそうでしょう?ユウジ君は旅に出たいとか思ってたし、アヤカちゃんは………元王族についていくのも悪くないと思うわ。貴族が全員同じなのか、その目で確かめるのも」

リクシナは何の意味かは分からないが。
アヤカは「ええ」と瞳を閉じた。

「私は、あなたがいた貴族が大嫌い。でも、あなたは違った。できるだけ、力になるからよろしくできる?」
「……心強いです」
「俺は、自分勝手みたいな理由なんだけど」
「……いえいえ、そんなことはないと思います」

ウィルビウスは笑う。
初めからわかっていたような。

リクシナはウィルビウスにお礼をいい、ルグエスを見た。
狼なんてどう扱えばいいかわからないのに、心が通じ合うような感じがした。

朝日は昇り、もうすぐ昼だ。
金髪の前を、勝ち誇った目で通り過ぎ、リクシナたちは森をでた。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15



この掲示板は過去ログ化されています。