コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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俺様メイド?!!-無事完結しました!!-
日時: 2011/05/29 16:34
名前: 山下愁 (ID: GlvB0uzl)

「お帰りなさいませ、お嬢様」

 今、私の前にいる奴は。

 メイド服を着た、男です。


***** ***** *****

初めまして、の人も。

見たことあるって人も。

こんにちはー、山下愁です。


今から書く小説は、恋愛4コメディ6の『あほのような恋愛小説』です。
ではでは、注意書き行っちゃいましょう!


そのいちです!☆誹謗、中傷的なコメントはマジで止めてください。

そのにです!☆荒らしもマジで止めてください。

そのさんです!☆恋愛無理、コメディ無理、山下愁無理な人はUターン。

そのよんです!☆神的文章が読みたい人もUターン。

そのごです!☆何でもあるけど、それでもOKですか?


はい、残った人は手ぇ挙げて!
……よく残ってくれました。ありがとうございます。
では。読んじゃってください!

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☆発表系〜
オリキャラ募集用紙>>14 ※終了! ありがとう!
リクエスト募集&お大募集&キャラへの質問>>53
人気投票実施中>>108

お客様↓  ありがとうございます!
野宮詩織様 メデューサ様 菫様 まりも様 だいこん大魔法様 らら*゜ 様 ゆめねこ様 友美様
狗派様 かにゅ様 らるか様 月読愛様 そらね様 優香様


☆目次的な物

プロローグ>>01
登場人物>>02
第1話>>03 2部>>04
第2話>>07 2部>>08 3部>>09
第3話>>10 2部>>13 3部>>22
第4話>>23
第5話>>24 2部>>25
第6話>>26 2部>>27
第7話>>30 2部>>31 3部>>32 4部>>33
第8話>>34 2部>>35 3部>>40
第9話>>41 2部>>44
第10話>>45 2部>>46 3部>>49
第11話>>50 2部>>51 3部>>52
第12話>>62
第13話>>65 2部>>66 3部>>67
第14話>>68 2部>>69 3部>>70 4部>>71 5部>>72
第15話>>82 2部>>83 3部>>84 4部>>85
第16話>>87 2部>>88 3部>>89 4部>>90 5部>>96
第17話>>100 2部>>104 3部>>107 4部>>116 5部>>120 6部>>127
第18話>>151 2部>>152 3部>>153 4部>>154 5部>>155 6部>>156 7部>>157
第19話>>158 2部>>159 3部>>160
最終話>>161 2部>>162
あとがき>>163


☆小ネタ小説
バレンタイン>>46
夏休みなのに宿題が終わってない…(メデューサ様より)>>59
卒業式>>63
番外編『俺様メイド×おいでませ、助太刀部!!』>>73 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78 >>79
俺様メイド?!! で、悪ノ娘、召使。お知らせ>>111
本編>>130 >>131 >>132 >>133 >>134 >>135 >>138 >>139 >>143 >>145 >>146 >>147

☆プロフィール
瀬野翔>>47
相崎優亜>>64
深江恵梨>>80
結城博>>81
堂本睦月>>86

裏設定>>119

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Re: 俺様メイド?!!-協力、野宮詩織様でコラボ小説掲載- ( No.76 )
日時: 2011/03/13 15:38
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

番外編 俺様メイド×おいでませ、助太刀部!! コラボ小説

【東の謎を解明せよ】


〜岡崎翔視点〜


 初めまして、皆様。もしくはお久しぶりです。
 『おいでませ、助太刀部!!』及び『怪奇大戦争』の主人公、岡崎翔と言います。
 助太刀部の一環なのか、ただの自己満足なのか分からないが、部長の深間の勝手で、相崎家の豪邸にお邪魔させてもらう事になった。
 それにしてもすげぇトコだな。寮の何倍の広さだよ。

「こちらに主人がいらっしゃいます。しばしのご歓談を、私はその間にお茶のご用意をさせてもらいます」

「あ、お気遣いありがとうございます」

 男のくせに、完璧なメイドさんだ。
 えーと……確か、瀬野さんだったかな? 俺と同じ漢字の名前だったし。

「開けるよっ!」

 深間の声がして、木で出来たドアが開かれる。
 白で統一された豪華な部屋。窓側の隅にある学習机の椅子に座ってボーとしているのは、茶髪のロングヘアの女の子だった。
 お嬢様——と言うよりは、深間に似ているただの女の子だ。

「ねぇねぇっ!! 君があのメイドさんの主かいっ?」

「ふぇ?! あの、えぇと……。ハイ、そうです」

 一瞬だけびっくりした女の子は、慌てたように言葉を紡ぐ。何だ? 今まで気付いていなかったのか?
 流石の桜でも、女の子に対しては抜刀はしないだろう。
 と言うか、それぐらいの常識はあいつでも持っているはずだ。

「私は深間秋牙だよっ!! 少しこの家に興味を持って、探検させてもらう事になったんだっ!」

「えと……、何故あたしの家を探検したいのかが分からないんですけど……」

 そりゃそうだ。誰だって知らない人に家を探検されたくはない。
 深間の場合、答えるのは当然「興味があるから」だろう。

「何もない家ですが、探検するならどうぞ。あ、あたしは相崎優亜と申します。よろしくお願いしますね」

 女の子——相崎さんはにっこりと笑った。
 流石女の子だ。桜とは違う。

「何か余計な事を思っていなかったか?」

「いえ、何も」

 気付かれた。四月朔日と同じく、読心術でも持っているのだろうか?
 こいつなら有り得るな。
 すると、部屋のドアがノックされて、瀬野さんがティーセットを持って入ってきた。

「お待たせいたしました。本日のアフタヌーンは、良いカカオが手に入りましたので、ガトーショコラを作りました」

 皿にのったチョコレートケーキはとてつもなく苦そうで、金箔が上に飾られていた。
 うわ、こんな豪華なお菓子、作れるのか。瀬野さんは。

「優亜様は苦いものがお嫌いの様ですので、別で作らせていただきました」

「ありがとう」

 そっけなく礼の言葉を述べ、相崎さんはガトーショコラを口に運ぶ。俺も頂こう。
 ……苦い。ものすごい苦い。コーヒーを飲んでいるんじゃないかというノリの。

「苦い〜っ!!」

「翔、深間さんの作りなおしてあげて。なんかとても苦そうだから! えーと、そちらの……名前、なんでしたっけ?」

「アタシか?」

 平然として食べていた桜は、ふと顔を上げた。どうやら苦いのは平気なようだ。
 と言うか、こいつに好き嫌いとかあるのだろうか?

「アタシは桜だ。桜歩」

「桜さんですね。苦い物は平気なんですか?」

「好き嫌いは特にない」

 ※山下愁は野宮詩織様の小説『おいでませ、助太刀部!!』の方を読みなおしましたが、翔君と歩さんと秋牙さんの好きなものとか分かりませんので、改造させてもらいました。
  野宮詩織様、誠に申し訳ございません。

「分かりました。少々お待ち下さいませ」

 瀬野さんは綺麗な礼をして、急いで別のを作りに行ってしまった。
 何か、本当に男なのか疑いたくなってきた。

「ところで、そちらの——男の人の名前は、何て言うのでしょうか?」

「あぁ、俺は岡崎翔。瀬野さんと同じ「翔」という漢字で「かける」と読ませている」

「なるほど。ありがとうございます」

 笑顔が引きつっている。何かあったのだろうか。
 深間が、余計な事を相崎さんに訊いた。

「岡崎が嫌かいっ? なら、桜ちゃんに抹殺させようかっ?」

「喜んでやるぞ」

「あぁ、いえ。そんな訳ではないんです」

 相崎さんは、首を横に振った。
 じゃぁどういう訳なんだ?

「あたし、男性の方が苦手なんです」

 ……。
 えぇぇぇえええええ?!!

「もしかして、瀬野さんも苦手だったりする?」

「ハイ。少しだけですが——翔なら大丈夫です」

 そこはメイドだから、かな?

「女装をしていれば、男性の方でも触れるのですが——」

 2人の目がキランッと輝いた。
 え、何だろう。ここでもプライドを捨てなければならないのだろうか?

「優亜、と言ったか? メイド服、予備のあるか?」

「あります。取ってきますね」

「止めてください何か危ない予感がします!!」


 ……貴重な体験の予感だよ。


 岡崎君、ドンマイ☆
 優亜はそんな人だから、我慢しなさい。
 野宮詩織様、こんなになってしまいましたが申し訳ございません。

 次回へ続く!!

Re: 俺様メイド?!!-協力、野宮詩織様でコラボ小説掲載- ( No.77 )
日時: 2011/03/14 17:16
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

番外編 俺様メイド×おいでませ、助太刀部!! コラボ小説

【東の謎を解明せよ】


〜引き続き、岡崎翔視点〜


 う、うぅ。貴重な体験を今まさにしているぜ。
 どんな体験かだって? 男がメイド服を着るのは、誰だって貴重な体験に決まっているだろうが。
 それとも、男の娘とかでも言いたいのだろうか。
 山下愁さん、この仕打ちはあまりにも酷いと思います。

「にしても、優亜ちゃんって女装をすると触れるって面白いねっ」

「えぇ。まぁ……苦手なんで」

 苦手だからと言って、メイド服は止めてほしかった。
 止めろ深間。こっちを見て笑うんじゃねぇ。

「優亜様、先ほど私の替えのメイド服をお持ちになられましたが、何に使——あぁ、なるほど。そうなんですね」

 瀬野さんまで憐れむような、何か同類だなー、みたいな目で見てきた!!
 恥ずかしくて死にそうだ、俺。

「優亜様。いくら何でも、男性の方に女装をさせる事はどうかと思います」

「嫌。だって触れないもん」

「でしたら触らなければいい話では?」

「でも嫌。近く来られると嫌だもん」

 どういう体をしているんだ。
 というか、まず近付いてこないから服を返せ。
 すると、呆れた表情を浮かべた瀬野さんが、俺に声をかけてくれた。

「仕方ありません。私の服をお貸しします。こちらへどうぞ」

「え、あの……瀬野さん?」

「私は男なので問題ないでしょう。どうぞこちらへ」

 そこをハッキリと言っちゃう事は、男のプライドなんかどうでもいいんだな。
 もうこんな人を見ると、恥ずかしさを通り越して感動を覚える。

***** ***** *****

 瀬野さんの服を借りて、俺は相崎さんの元へと戻った。
 どうやら女子3人で話に華を咲かせていたらしい。何を話していたのかは、聞いていなくても分かる。

「服、ありがとうございました」

「いえ。当然の事をしたまでです」

 本当、男だと言うのに、出来た人だ。
 そろそろ、女子たちの所に戻るか。

「——で、その東って奴を探し出せばいいんだねっ?」

「ハイ。助太刀部の方々なら、見つけ出せると思います」

 何を話していたんだ、お前ら?!

「ストップ。東って誰だ、人探しか?」

「あー、何かねっ。優亜ちゃんが、東って人を探して返したいものがあるらしいんだってっ!!」

 返したいもの? 何かを借りてたのだろうか。まぁ、そこは置いておこう。
 話によれば、その東って人は相崎さんの文化祭での優勝賞品を渡して、仲間を連れてどこかに行ってしまったらしい。
 東は神出鬼没でどこに現れるかも分からない、この街最強の不良で黒金高校という所に通っている。
 しかし、その東は名字だけが存在し、誰が東なのかも分からない。ただ1つ分かる事は、桜と同じように武器を所持している事だ。
 相崎さんは東を探し出して、優勝賞品を返したいのだそうだ。
 うん。大体話は理解できた。と、同時に——無理だな。

「その東って奴は、強いのか?」

「あたしが見た限りでは強いと思いますけど——。それが?」

 桜の瞳の奥が輝いた。ように見えた。
 何だ? いきなり剣の柄に手をかけたぞこいつ。東を殺すつもりか?!

「よし。探し出して、アタシとどっちが強いか比べる」

 確実に東って人——死んだな。ご愁傷さま。

 ん? 何か、瀬野さんが険しい顔をしているけど、気のせいかな?


 続く!!

Re: 俺様メイド?!!-協力、野宮詩織様でコラボ小説掲載- ( No.78 )
日時: 2011/03/16 16:43
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

番外編 俺様メイド×おいでませ、助太刀部!! コラボ小説

【東の謎を解明せよ】


〜岡崎翔視点〜


 で、始まってしまった。東探し。
 神出鬼没の不良なんて、もう探しても無理じゃないか。何故そこまでして探し出そうとする?
 そういうのって、やっぱり根性って言う物なのか?

「いないねっ! どういう時に出るのかな、その東って人はっ?」

 探すのに飽きたのか、深間の表情が疲れている。
 さっきから2時間ぐらいうろついているけど、全然見つかる気配なんてないし。
 すると、相崎さんが思い出したような声を出した。
 何? 東が出る場所を思い出してくれたのか?!

「東を慕っている人がいます。その人に当たってみましょう」

「そうしよう」

 ん? 舎弟とかそんな感じなのか?

***** ***** *****

 華月学園というお嬢様学校の隣に建つ、不良の巣窟である黒金高校。
 今日は土曜日だからか、校門は閉まっているし誰もいなさそうだ。

「東はここに通っているんです」

「よし、片っ端から脅して訊いてみるか」

 桜が抜刀しかけた所で、へらへらした声がかかる。
 その方向を見てみれば、金髪碧眼のもろ外国人の人がそこに居た。しかも学ラン。
 や、やっぱり英語か? フランス語とか喋れるかな、俺。

「睦月先輩!!」

「優亜ちゃんやないの。どないした? 今日は学校、休みやで」

 日本語ぺらぺらだ!! しかもこの人、関西弁使っているし!!
 俺の決意が、何か無駄になった気がした。

「んん? その後ろに居るお兄さん——あ、優亜ちゃんの彼氏? ごっつイケメンさんやないの」

「違います。そんな事をしたら、——何でもありません」

 言いにくそうに相崎さんは、睦月と呼ばれた奴から顔をそらす。
 睦月は俺の方を向き、ふーんとうなずいていた。納得いかないのか?

「で、何しに来たん? 喧嘩ならある程度なら出来るけど——。そちらのお嬢さんは銃刀法違反とか知ってはんの?」

「知っているがそんな法律を無視しても死にはしない」

 原作者の野宮詩織さん、御免なさい(By山下愁)

「何や、偉い自信のあるお嬢さんやないの。まぁ、おいにとってはどうでもいい」

「あのねっ睦月さんって言う人っ! この辺で、東って言う人を見なかったかいっ?」

 深間がぴょんぴょん跳ねながら、睦月って言う人に訊いていた。
 あまりにも身長に差がありすぎて、思わず笑いそうになってしまった事は会えて言わないでおこう。
 相崎さんは目をキラキラさせながら「可愛い」と連呼していたが。
 この小説のキャラが、理解できなくなってきた。

「東さんを探してるん? それなら、今日は本の発売日だから、本屋に居るんやないの?」

 何か、東の行動を熟知しているような——。気のせいか。
 手掛かりがあるなら、本屋に行くか。相崎さんの言うには、この辺りには本屋は1つしかないらしい。

「あれ、そう言えば——瀬野さんはっ?」

 深間が不思議そうに声を上げた。
 ん? そう言えば、瀬野さんが居ないな。後ろに居たはずなんだけど——。
 家に帰ったのかな?

「あ、電話や」

 突然、睦月と言う人の携帯が鳴る。誰かからの電話らしい。
 睦月と言う人は電話のスピーカーを耳に当て、そして表情を強張らせた。
 何か口をパクパクと開閉させて、目を見開いている。

「あ、あ、東さん?!」

「「「「ハイ?!」」」」

 その場に居る俺ら全員が、声を上げてしまった。
 何?! 東からの電話って……嘘だろ?!

「え、あ、ハイ。その——男と一緒にいます。イケメンの。ハイ。——あと、帯刀している奴と小学生みたいな奴ですかね?」

「それは私の事かいっ?!」

 小学生と言われて、憤慨する深間。
 その身長を見れば誰だって小学生と思うぞ、俺もそう思った。

「え、今からですか? じゃぁ、分かりました。行きますんで、ハイ。——お前ら、喜べ!!」

 睦月(と言う人)が、嬉しそうな表情で俺らに言ってきた。

「東さんが会ってくれるらしいぞ!!」

 桜の瞳が煌めいたような気がした。
 東さん、逃げてください。

 続く!!

Re: 俺様メイド?!!-協力、野宮詩織様でコラボ小説掲載- ( No.79 )
日時: 2011/03/17 17:10
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

番外編 俺様メイド×おいでませ、助太刀部!! コラボ小説

【東の謎を解明せよ】


〜岡崎翔視点〜


 どこか普通の雰囲気がある河原。柔らかい風が、緑の地面を揺らす。
 そんな平和な河原に、1人の男が居た。
 歳は俺らと変わらないような17歳ぐらい。長い黒髪を左下に結んでいて、身の丈を超すかのような鎌を背負っている。
 ……あいつも銃刀法違反してるじゃねぇか。

「東さん」

 睦月(何か、俺らとタメらしいので呼び捨て)が、その男の名を呼んだ。
 面倒そうに振り返る男。
 若干女の子と間違えそうになるが、立ち姿が男っぽいので完璧に不良。しかも男。

「お前が東か」

 刀を抜き、桜は戦闘態勢に入る。
 しかし、相手である東は、背負った鎌を抜く事はなかった。不思議そうに桜を見ている。
 そりゃそうだよな。初対面で抜刀、なんて事をしたら誰だって不思議に思うだろうよ。

「何だお前。喧嘩を売っているのか?」

「お前とアタシ、どちらが強いのか勝負だ。鎌を抜け!!」

 面倒そうに鎌を抜いた東は、桜に向かっていく。
 あ、危ないぞ。桜はただでさえ戦闘能力が高————

「なっ……?!」「え?!」

 その場に居る全員が、目を剥いた。
 東は桜に攻撃をするのではなく、鎌を棒高跳びのように使い桜を飛び越えたのだ。
 器用だなー、って言っている場合じゃない!!
 こっち来たし!! どうするんだよ、あんな運動神経良い奴と戦えるかな、俺。
 何も能力、持ってないんだけど。

「睦月、俺を探し回っていると言う奴らは、こいつらか?」

「あぁハイ。そうですね」

 何でこいつに敬語を使うんだ、睦月。別に関西弁でも良いだろうが。
 ハッ?! まさか、そいつって先輩だったりするのか?!

「ふぅん。お前も居たんだ」

 興味無さそうにうなずいた東は、相崎さんに視線を向けた。
 次の瞬間、桜が突然動きだし、東に攻撃を仕掛けたのだ。しかも刀と銃のコンビで。
 今度こそ死んだかな、東。

「……今日は喧嘩をする気はないんだけどよ」

 手に持っていた鎌で刀を受け止め、そのまま桜を投げる東。
 すごい、桜を投げたぞこの人!!

「お前……ッ!! 殺す!」

「女と戦う気はない。それだと、男じゃないからな」

 東は鎌を収め、そしてまたも面倒くさそうにこちらに向く。
 桜の方は諦めたらしく、刀を収め銃をしまっていた。

「で? 何の用だ。早く帰りたいんだけど」

「あのねっ! 優亜ちゃんが、君に返したいものがあるって言ってるんだよっ」

 深間が物怖じもせず東に言った。
 勇気あるな、本当に……。

「あの、ね。これなんですけど——」

 相崎さんが差し出したのは、テーマパークらしいチケット。団体招待券と書いてあるから、団体で入れるのだろう。
 そのチケットを受け取った東は、首を傾げた。

「何故、俺に返す? 俺はお前にあげたつもりだったんだが——」

「……でももらえません。それは、東さんが優勝してもらった物だから……」

 そんな純粋な考えに驚いたのか、東は何も言ってこなかった。だけど、心なしか笑っているような気がした。

「分かった。でも、俺はただ決勝に乱入しただけだから、睦月に渡す」

「え?! おいか?!」

 いきなり名前を呼ばれて驚いたのか、睦月は飛び跳ねた。
 東はチケットを睦月に押しつけ、土手へ登って行く。その背中が、異様なまでに大きく感じた。
 すると、今まで黙っていた桜が口を開いた。

「お前、本当に名字だけなのか? 名前もちゃんとあるんだろう?」

 そうだ。東ってのはただの名字。本当はちゃんと名前もあるはずだ。
 東はふと、微笑を浮かべてこう言ってきた。

「じゃぁ、俺の名前を探せ。そうすれば、教えてやらん事もない」

「何それ? 意味分からないんだけど」

 俺がそう問う前に、東はどこかに行ってしまった。
 何でも、睦月ですらも東の名前は分からないらしい。一体誰なんだろう。
 でも……どこか、瀬野さんに似ているような気がするんだけどな。

***** ***** *****

「かっけるー♪」

「うぜぇ」

 寮にまたも兄である、忍が来ていた。
 いい加減、弟離れをしてほしいんだが……。まぁ、そこはあえて言わないでおこう。

「今日はどこに行ってたの?」

「ん? 街の、相崎さんっていう人のお宅。超豪華で、メイドさんも綺麗だった」

「翔がグレたあぁぁあああ!!」

 いきなり絶叫する兄貴。そんなのでグレたとか、お前……。
 何か疲れてきたな。
 そう言えば、東にも名前を探せなんて言われてたけど。何て言う名前なんだろうか。
 まさか、俺と同じ名前とか——。そんなのは瀬野さんだけで十分だ。

「兄貴。東って言う人、知ってるか?」

「知ってるよ。確か、東大地って人なら。弟さんの名前は忘れちゃったけど」

 あいつ、弟いんの?!
 ……余計分からなくなってきた。


ハイ、オワタ\(^o^)/
駄作です。超駄作です。勘弁願います。

次から遊園地編。クライマックス突入です。
優亜と翔の関係はどうなるのか。東の正体とは一体何なのか。
グダグダ小説『俺様メイド?!!』——普通に開始です!

Re: 俺様メイド?!!-クライマックス突入!!- ( No.80 )
日時: 2011/03/18 18:01
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

と言う訳で、キャラに質問しようのコーナー パートⅢ


翔「こんにちは、瀬野翔です」

恵梨「深江恵梨です。よろしくお願いしますね」

翔「キャラに質問をしようのコーナーなのですが、今日は優亜様がお休み——」

優亜「ちょっと待ったあぁぁ!! 何で翔があたしの友達を担当してるのよ!!」

翔「あ、優亜様がいらっしゃいましたね。では優亜様、後はお任せしますわ」

優亜「え、そんなんで良いの? まぁ、良いか。じゃぁ恵梨ちゃん、よろしくね」

恵梨「うん、よろしくね」

優亜「では最初は——誕生日と血液型を教えてください!!」

恵梨「9月24日のてんびん座。血液型はAです」

優亜「Aなんだぁ。相性抜群だよね、あたし達」

恵梨「そうだね。昔から仲が良いもんねぇ」

優亜「じゃぁ次は、趣味を教えてください」

恵梨「私はピアノが趣味なの。最近では幻想即興曲を弾けるようになったわ」

優亜「すごいね。あたし、ピアノなんて弾けないもん」

恵梨「頑張って練習すればいいわ」

優亜「そうかな。次は、好きなものと嫌いなものを教えてね!」

恵梨「好きなものはピアノとバレエ鑑賞。嫌いなものは……ピーマン、ですかね」

優亜「そうだよね。苦いもの、嫌いだもんね。野菜の意味で」

恵梨「そうなの。あの口当たりがどうしても……」

優亜「じゃぁ家族構成を答えて」

恵梨「父と母と妹が1人。でも、従兄弟がたくさんいるよ」

優亜「何人ぐらい?」

恵梨「えーと……14人」

優亜「多ッ!!」

恵梨「父が4兄弟。母が3姉妹だったので」

優亜「何でそんなに多いのか知りたいよ……」

恵梨「優亜には従兄弟は居たの?」

優亜「居ないの。残念だけど」

恵梨「じゃぁ、翔さんはどうでしたか?」

翔「え、お——違う違う。私も従兄弟は居ませんが、友達は沢山います」

優亜「初耳。何人ぐらい居るの?」

翔「……………………50————」

優亜「訊いたあたしが馬鹿でした。すみません」

翔「答えますよ。えーと、そうそう70人ぐらいですね☆」

恵梨「友達100人出来るかな、ですねー」

翔「そうですね。あと30人ぐらいでしょうか?」

優亜「学校での友達は?」

翔「そんなの——居ませんよ。世界中に散らばっているんです」

優亜&恵梨((……すごい))

翔「あ、電話ですね。行ってきます」

優亜「翔、あんなに居たんだ?」

恵梨「すごいよね。あんなに居るなんて、羨ましいよ」

優亜「では、お時間が来てしまいました。最後に、読者への一言!!」

恵梨「読者の皆様、ここまで読んで下さり、誠にありがとうございます。
   作者も喜んでいます。
   参照500突破、ありがとうございます。次回から『俺様メイド?!!』普通に再開するので、よろしくお願いします」

優亜「それでは、また次回。お楽しみにー」


次は博君です。


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