コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー
日時: 2012/02/01 00:05
名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: TQ0p.V5X)

オリキャラは……潮時でしょう☆




  〜キャラクター紹介〜

  

 河合 雄次 (かわい ゆうじ)

 ・某高校一年の帰宅部の男子。

 ・性格は引き込みがち。
  容姿は少し女性っぽく小柄ちなみに声も高い。

 ・よくいらん事を言うので人類の強敵かも・・・

 
 清水 美玖 (しみず みく)
 
 ・同高校一年生の帰宅部の女子。

 ・性格は大人しめ。

 ・幼い頃に受けた手術により、声では話せない。
  そのため、いつもメッセージボードを
  首から提げていて会話に使っている。


 河合 みく (かわい みく)

 ・某中学一年の女子。

 ・性格はお人よしで人懐っこい。

 ・兄雄次の事を慕っており、しつこく追い回している。


 真田 純一 (さなだ じゅんいち)
 
 ・同高校二年のバスケ部の爽やか系の男子

 ・あまり物にこだわりを持たないず、顔が広い。
  後輩の雄次をいつもからかっている。

 ・弟が猫より軽いってんで入院している病院に
  ちょくちょく顔を出しにいく。


 真田 浩太 (さなだ こうた)

 ・8歳の男の子。
 
 ・いつも思いつめたような虚弱に満ちた顔立ち。
 
 ・いつも純一がお見舞いに来てくれるのを楽しみにしている。


 佐々木 ユトリ(ささき ゆとり)

 ・同高校二年の女子。
 
 ・名前にそぐわず、風紀的性格の持ち主。
  実際生徒会にも勤めている。

 ・口調は作者とリンクしてます。
  ので、ウザいです。

 高校生という題材は初挑戦です。
ですが、小説の代名詞の高校生フラグを攻略できれば・・・
な〜んてのんきなこと考えて書いてまいります。



 >>1 ぷろろーぐ

第一章〜あまり気を遣わんクソ長い前置き〜
  ↑ホントは無視してよい

>>2 1 妹さん 
>>3  2 気弱少年 
>>8  3 コロッケ争奪戦!!
>>9  4 部活動勧誘? 
>>10 5 床下部活動。 
>>11 6 床下エイジ
>>12 7 ネズミと猫 
>>15 8 部員倍加の術 
>>16 9 悩みの連鎖。
>>19 10 今出来ること→何も考えないことっ!
>>20 11 ミーツ吉野? 
>>21 12 ちぐはぐ美玖たん
>>22 13 I can ? 
>>24 14 why don`t help us ??? 
>>25 15 始まりは自己紹介。
>>26 17 そうだ、部室を変えよう。 
>>27 18 風流れる 
>>28 19 ボランティア部始めました!!


第二章〜シルバー暖ホーム 参加人数5〜6人〜祝初依頼!!
>>29  プロローグ REQUEST №1 FROM 亀島 秀樹 

>>30 1 テキトーな少年のテキトーな決断 
>>31 2 気弱少年は微妙な間柄に挟まれたと思ってる 
>>34 3 冷血男
>>35 4 美玖の寄り道?
>>36 5 誰かと誰かの共感するところ
>>38 6 時刻 五時四十分
>>39 7 つらいからこそ、笑うこと!
>>40 8 いよいよだから
>>41 9 与太物語
>>42 10 だから頑張る証明
>>44 11 あっちいね←43表記だったです、すみませぬ
>>48 12 マクベスの目指したもの
>>49 13 ポジティブに
>>50 14 ???
>>52 15 メニューが決まらないんです
>>53 16 アングル←NEW!!

〜ぬわんとっこんな方にご評価頂きました!!〜

 >>5 黎さん 
 >>7 月読 愛さん
 >>12魔王さん
 コメント有難うございます!!


  
 〜 作者コメ 初めての方も、まずはここからどうぞ 〜

>>33 そう言えば2つ程お知らせが。

>>43 そう言えば、皆様ご無沙汰してました。

>>46 そう言えば プロットってご存知ですか?←NEW!!

>>47 いざ、構成を更生! と取り掛かったのだが、何故か自作絵が出来ていたという

>>51 そう言えば、オリキャラ募集始めました!

>>54 そう言えば このままロリコンでいていいのか?










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Re: トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー(短編小説) ( No.18 )
日時: 2011/04/09 23:23
名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: LMtRhfuT)
参照: http://loda.jp/kakiko/?id

  作者コメント:そう言えば、小説鑑定なんぞあったなぁ。
 総合掲示板を眺めていたら、小説鑑定の4文字に思わずゴクリと喉を鳴らした。
鑑定? そんなもんがあるのか……。
さて、ここで一歩踏み出した私はこれから自分の矮小さに改めて気付かされることになるなんて知る由もなかったのです。

 ささっと依頼書を書き二人の鑑定士に送ったら、ぱぱっと返事が来てくれたのでスゲ〜、やっぱオンラインじゃん!! とか少し謎の感心をしながら何の疑いもなく、よみよみ。
結果は……何とも恐ろしかった。
怖かったんですよぉ!! こんな場所だたぁ思わなかったんですよぉ!
文法があーのこーの。表現がにゃーの。
内容は…・・・ちょ、そこだけはカンベンしてぇ〜!!
とにかくズタボロです、グスン。

鑑定屋さんは侮れない。自作小説をドヤ顔で見せるなんてギャンブル同然、だから止められないんですよ!!
あっしはまた鑑定屋さんのお世話になろうと思います。
今度こそは、何らか認めさせてやる〜とかネズミの心臓でのたまっている今日この頃ですww

最後に、これから鑑定をしてもらおうかな? と考える方はなるべく肝を座らせた方が良いだろう。
ぐっとラックッ!!

Re: トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー(短編小説) ( No.19 )
日時: 2011/05/18 23:52
名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: LMtRhfuT)

今回のはヤバイ。正直こんな時間になるなんて思いもしなかった。

 全く、時間というものはどうして常に流れていられるのだろうか?
俺ならウン千年指を折り続けるなんて不可能だし、それだけでニヤニヤする変態野郎じゃ居られないのだ。 もしかしたら、コイツには目的が有るのかも知れない。それが何か分かるなら神だけど、たぶんコイツは終わりに向かっているのかも知れない。
終わってしまって、早くラクになりたい筈さ。
 しかし、俺たちを取り巻く地球が消えたってそれは終わりじゃない、もちろん宇宙だってそうだ。そうして終わらないまま、モタモタしてる間にまたそれらが誕生してしまって、結局は時間に終わりはない。事実上目的のなくなっているソイツはいったい何に向かうというのだろうか?そして、それは俺にも言える。今俺の空虚なもどかしさの苦が、何時になったら終わるのか、何時になったら楽になるのか。
そう考える概念すら、既に“尽きない運命”にあるのを気づきながら・・・・・・出口のない苦を順調に快走中、迷宮入りじゃよ。

 しかしねぇ、終わらせたい・・・・・・。
いつの間にか、そんなことを考える年になっていたんだねぇ、俺は。
 閑話休題。とにかくっ青春時代は悩みますよね? というのを遠まわしで表現。・・・やっぱこういうのがいけないのかもなぁ、だから文句言われるんだ。いや、こっち(作者)の話。


 今日は晴天。通学路には人っ子一人居ないなんともランニング日和。
一見爽やかな表現だが、学生にとって、その殺風景さはどことなく胃をキリキリ痛めさせる作用があり、この作用は顔の真っ青に比例するのだ。
しかし、また、それはある意味、俗世からの開放を意味することにもなり、世間への不満を散漫させ心の水平線がハッキリ輪郭を持つような感覚にしてくれる。主作用しか想像できなかった気分なので、つまりこれは副作用のようなものだろう。
 とは言うものの、実際は俺の目は血走っているので、そんな暢気で目的もなくノリで生きている不良のようなものが今居ならば、ぶっ飛ばすだろう。

 さて、今はですね・・・・・・不本意ながらも刻々と訪れる終末に抗うように、ペナルティーとオンタイムのフォレストをひたすら走り抜けていた。
いや、遅刻をかっこよく言うとそんな感じだと思うんだけどね、アハハ。

なんかその表現はチゲ〜だろっ なんて今回も色んな人に言われるんだろう。その対象は俺じゃないが。

「遅刻ぅ〜遅刻ぅ〜、もうっ! ズバリ兄貴はそろそろ留年じゃない?」
「何言ってんだ! 高校だけは出ねぇと笑われりゃぁ!!」

 先に哲学的に終末欲思考(みたい)なことを言ってしまったので、妹のこの言動には同意してもおかしくないはずだけど、それはそれである。 
幾ら何もかも終わって欲しいからって、人生踏み外してたまるかっ!! ってのも本音に近いのだ、根拠なんて聞くな。

「あ〜メイク落ちちゃうぜ〜こんなに汗かいたらぁ〜!!」
「学校ですれば良いじゃないかよぉ! てか金輪際メイクなんてすんなよ!」
「え〜!? 無茶言わないでよ」
「お前、早く大阪なおばはんになりたくないなら、そうしろっ!!」

 あまり単語の意味わかんないけど、ケバいんだよ、そろそろ。まぁ、こんな風にお互いにブーブー言いながら登校するのはいつも通りなので、あまり抜粋する必要はないので流すとしましょう。

 それからぜーぜー走りながら約3分、やっと目的地周辺となったので俺は少し歩くことにする。
さっきまで周りには誰もいなかったけど、ここらまで来るとさすがに高校生の数が増えていた。結構早く走ってきたのかもしれない・・・・・スゲーなぁと思うけど、果たして胸を張って良いものか少し悩むんですが・・・・・・。
 
 さて、俺の高校はもう目と鼻の先なので少し余裕が出来た。
でも中学はもっと先で、妹はまだ疾走しなければならない。全く、この妹は自他の首を絞めて快いのかしらと思う。

「じゃぁ、俺はここいらで・・・・・・遅れんなよ」
「りょ〜かい。じゃぁね・・・・・・・わぁ〜遅刻だ〜!!」

 我が妹はダッシュ再開。疲れを知らないのか走るスピードが全く落ちていない。丁度その調子はちょび髭をたくわえ、山まで飛び越えそうなあのオヤジと似ていた。あの敵に当たったら一発でひっくり返るのを見ると、あのハイテンションはもはや虚勢を超えたヤケクソなんじゃないかと思うよ。
 でもまぁ、本人はヤケクソ起こしてるわけじゃない。純粋に遅刻なのだ(いや純粋って・・・なんか違う。)

 ・・・・・しゃぁないだろーな。24時間にまとめられた数多の人生には近道ってのはホントにない。故に土管転送システムは存在しないのだ。

 自分で掘った墓は自分で埋めてくれ。俺を巻き込むな。ただそれだけを妹に求めているのですが。なんで分かってくれないかなぁ?えーと、つまるところは“俺”じゃなくてもいいだろって言ってやりたいんだ。
毎日同じ生き方しかできない俺に付き添っても何も良いことねーんだからって、その故”カラな自分”を呪っている節もある。
 けど・・・・・・・・・・・・。
そうは言えない俺が居いる・・・・・んですよ。
何に戸惑っているのかは分からない。けど言っちゃいけない・・・・・・らしい。
って、なんかよくわかんねぇよ・・・。


 ムテキビーダッシュの永久持久力により疾走し続ける妹が向こうに消えるまで、俺はそこで立ち止まって、不器用に思考を働かせていた。
決して分かりえない事をふと考えていたに違いない。

「ふぁ・・・そろそろ教室行くかな」
でも、そもそも今の俺に思いつくのって言ったら、出来るだけ考えない事・・・・・・なのかなぁ?


Re: トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー(短編小説) ( No.20 )
日時: 2011/04/16 23:09
名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: LMtRhfuT)

「・・・・・・という訳だ。よろしく、清水」
— 了解 です こちらこそよろしくね —

 帰ってきた返事はやっぱりフリップに、シャーペンで走り書きされた文字だった。
俺の視界にはそれ以外に、顔を綻ばしてペン廻しする清水がうつる。
 妹と別れて俺は、校門をくぐり、そのまま教室に入った。懸命に疾走したおかげか、遅刻切符は切られなかった。
 教室に入った時も、結構息が切れていたものだったからぜーはーぜーはー。それを清水に気づかれて、そんで会話(?)してます。

— 雄次 も やりたくなったの? 部活 —
「え?あぁ、いやまぁ」

 少々強引だった気もするけど、自主性は確かにあった。でも自身の意図ははっきりしていない、こっちもフィーリングって奴なのだろうかなぁ?

— そっか 何かと無関心だったのに 珍し —
「部長のペースに乗せられてさ、仕方なくね。でもあの先輩は色々なんなんだろっ」
— 生徒会長 らしいよ なんかちょっと違うよね、イメージと —
「あの勢いというか、元気さには誰もが根負けすると思うよ」
「せやなぁ。じゃきそれが生徒会長って奴やがな。」
「そだけど・・・・・・ん?」

 答えが音声だった。それは関西弁のようだった。まさか清水が・・・・・?一瞥すると清水の目線が俺の後ろに向かっていた。その方に向き直ってみると、この前から(ユトリさん的に)何かと騒ぎ立てられていた、将来も相変わらずハンサムそうなアイツがたっていた。しかもニヤニヤしてやがる。そいつはキライじゃないけど、避けたい相手だ。

「おはようさん、お嬢さんたち」
「あぁ、吉野・・・・・・って誰が性転換したよ?こらっ」

 吉野。一年から生徒会の会計を務めている、結構インテリなマセ野郎。だからさっきの評価は少々分かっていただけると思う。なんとゆーか、スゲーんだよ。

「なんの話しとるん? 会長の事ならわいに聞いて構へんで?」
— その 会長が 部長だねって 話 だよ —
「ほ〜う、じゃ清水さん、ボランティア部なんか? へぇ〜ちゃんとあつもうてんな」

 吉野が特に感心したように切にそか〜そか〜っと言っているのを見ていたら、なんだか腸のあたりがムズムズしてきた。不思議とユトリさんの気分が一瞬だけ分かった気がする。
 とんとんっと背中を突付かれたので、清水の方を横目で見るとフリップに新たな文字が書いてあった。

— 実は 吉野君 も ボランティア部 なんだって —

・・・・・・え?

「おぉ、せやせや。せやけど、顔だすとユトリはんが角はやしてガァ〜って、ごっつい怒るきに。あんま顔出せへんのや」
「じゃぁ。お前も?」
「あぁ、勢いに負かされてなぁ、えらい怖かったもんや・・・・・・まさか、おまんもか!?」

 俺たちはお互いの顔を見ながら驚嘆をあげあった。場所が教室だったものだから、それから何人かの視線にさらされたけど、俺たちは意に介さないで見合っていた。

「ほーう、ユトリはんの人脈はホンマに広いやな。ま、ええわ。よろしゅうな」
「あ、はぁああ・・・・・・」

 なんかすごく脱力した。

— 同じ教室に何人もいるってすごいね —
 清水、おもしろがってる場合でないヨ。

 とにかくっ、これで5人となったボランティア部。
これからまたどんな人物が仲間となるのか、ワクワクすんなぁ!ワン○ースみてぇだな!!
あははっはははっははははっははhっは、ははは・・・・・・はぁ。

Re: トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー(短編小説) ( No.21 )
日時: 2011/04/30 00:38
名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: LMtRhfuT)

ちゃらら〜ん。
なんか絡み辛い吉野が仲間になった。
HP:そもそも喧嘩しないので測定不可。
MP:中二かっ
得意技:四則演算(会計なんで)
サブ:そろばんアタック&そろばんスケート(なんとなく分かって)
以上が吉野の(想像上の)ステータス。
いやさぁ、コイツの事あんまり知らないから、こんなRPG風になってしまったのです。

さて。
 放課後、そんなタノシイナカマを率いて、例の床下部室に押しかけることにした。
もちろん清水も参加して計3人となった俺たちは早速、剣道部室の前でユトリ先輩に首根っこを捕まれた。実際には吉野だけだったが。

「おととっ。なんばすっとね!!」

おい、それは関西弁じゃないぞ!
なんか吉野のキャラが崩壊しつつあるますが、ほっといたらいいと思います。

「いかにしてお主がここにおるのじゃ!!白状せいっ!!」
「ちくと覗きにきただけやさかいっ離して〜やぁ。くっ、くる、じぃ」
なんせユトリさん含め、二人とも語尾に難癖があるので相手にするのが面倒ですヨ。
いや、片方だけはワザとらしいから吉野はまで……まぁいいの、首絞められてるけど。

「どうもこんちは、ユトリ先輩」

目の前の殺人未遂を無視して俺が(なるべく)気軽に挨拶しているのに、清水が少々戸惑ったみたいで俺を見ていた。すると、ようやく合点したのか、それから目が首から下げているフィリップに降ろされた。

「おぉ!! 君たち、よくきたねぇ。まぁゆっくりしていってよぉ」
……どこで?
— こんにちは お久しぶり です —
お前はちょっとおそかったなぁ。まぁ、仕方ないよな。

「た、たすけて。だ、誰かぁ……」
なんかホントに苦しそうだ。

「待ってなさい。今、天使に返してあげるからね☆」
「先輩ストップ」

さすがに今の発言は止めざるを得なかった。フラ○○ースの犬を子供の頃見てしまった以上、それだけは許せない。二度とプアチルドレンは増えて欲しくないと思うようにもなったのだ。父さん母さん、貴方がたのお子さんは神父になれる。

なんとか説得して吉野は離された。なんか床に手を突き、苦し紛れにむせ返り、息を整える吉野がなんとも哀れに思えてしまった。
俺がいなかったらどうなっていただろうか? そんな感じ。
てか前にもここに来たことあるらしいし、そんときはどうなったんだろうか?
 心の中で解けずに積もる疑問を抱えて、苦い顔になっていた俺に吉野が顔を上げて。

「お、おおきに」
礼を言う。
「あ、あぁ。」
答えはタジタジだった。ひょっとするとまだコイツに慣れてないのかもしれない……のかなぁ?
「ふんっ。まぁ今日は特別に参加させてやるわ!! 感謝なさいっ」

ん〜……。なんかユトリ先輩の発言もろとも、俺はモヤモヤするんですけど気のせいかなぁ。

横に居る清水も苦笑いをしている。同じ気持ちにでもなっているのだろうか口頭で言ってもすぐには帰ってこないから聞かないけどさ。

「へぇへぇ。やっぱユトリはんごっつ怖いわぁ〜、いきなり首しめっかえ!」
「ちみがいきなし現れるからユトリちゃんの防衛システムが正常に動いただけよ」
「ほ〜う。しっかし、前にもこんな事しやがったなぁ。そん時は抜け出せたんやけど、前より成長しとるんか抜け出せんかったきに、あせったで〜」
「ぬははは、ま〜ね」
「おまけに、前より背中の違和感がアップしおった。そこもちゃんと成長しとんのなぁ」
「ま〜ねぇ。…………ちみ?」
「なんや?……ちょ、まずっ!!」
「こぉらぁぁぁ。てめ〜!!!!」
「ぎゃぁぁぁぁっぁあ!!!」
 
……え? どうかしました? え? また首絞めはじまってる? あ、マジっすか。
なんやかんや言って仲いいんだっぺよ。
 そんな事よりも今さっき清水の顔色を窺った時、相手がその視線に気づいたらしく、フィリップに書き込みを始めた。今、それが仕上がるのを待っています。だからそっちは見えナ〜イ見えナ〜イ☆
 やっと書き終えたのか俺に内容を見せてくる。

— なんか とっても 仲が良さそうだね —

……それには少し間をおいて答えることにする。

「そうだな、二人でなんでもやって行けそうだ。悪い意味で」
— なんか 羨ましいね —
「そうかな。また首絞めてるし……」
— なんか いいね —
「…………」
そうかぁ、首絞めるのは善いのか〜……全然違うか。

文字は消してまた書くそんな感じだった。一回一回に間が出来て、その間にいったい何を伝えたいのか考えたけど、ハッキリしない。というかチグハグで本人すら分からないようだった。

— なんか だけど 全部 —
「……そんなもんかね?」

それとも何かを言いあぐめているのか。結局、間は沢山あったのに俺が考えつかなかったので今の会話は無駄になった。清水もばつが悪そうな顔になる。

ただ一つ、清水が先ほど合点して、そのままユトリさんに挨拶した理由とこの会話の骨子は不思議とイコールなんじゃないのかなって思えた。

Re: トゥモロー&トゥモロー&トゥモロー ( No.22 )
日時: 2011/05/10 23:10
名前: そう言えばこしょうの味知らない (ID: LMtRhfuT)

 いきなり骨子を察せない話をされて、少々戸惑った。
……いやいや約束が違うじゃないの。あなたとの会話には難題は厳禁なはず。でも相手からのなら良いじゃないか、というのも実は違うのだ。
だって、俺の現代国語の成績は言えないほど裏ピカイチ。だから妹の話とかオチが見え見えな至極下らない話しかしない。そんな自分なので、せめて要点はちゃんと話していただけませんかぁ、美玖たん。
 しかし、そんな願いは叶わず相手はさらにたたみ掛けてきた。

— 雄次 ? —
「え、なんだい?」

 横目で清水がまた何か書き加えるのを見ていた俺は、そのままそれに応対することにする。たぶん返事の最初が“え、”となったのは、俺のモヤモヤ心情によったのだろう。

— これ でさ 私にも できたり するのかな —
「……は?」

 ぶんぶん。俺の粗野なとんでも返事の後、清水は首を横に振って、
— なんでもない —
っと。そして、そのまま清水が笑顔に流してお互いの会話が途切れてしまった。

 これは……昔、女子の間でコケシがウケていた時の不思議さに相当するなぁ。
なんというか女の子の表現は男には分かり辛いのだ。今回も俺が分かってないのだから同じような事が起きていた。えーと、だから清水がコケシっつー話じゃないはず、あーもうっ自分の文に自信がないよ。
 閑話休題。
 とりあえず、俺は清水が一体何に憧れているのか分からなかった。
今までこんなことは無かったのに、お互いに下らない話で盛り上がってたのに。いきなり分からなくなった。
そして、“これ でさ”ってなんだろ?その理由がもし、本人がこの部に入った要因なら? だったら俺は一体どんな立ち位置に居ればいいんだろう。どんな心持で“これ”を見てれば良いのだろう。
それとも別に無視してりゃいいのか……わからん。

 その時、裏切られた難題(裏切られて難題よりはさまになってるな)に悶々とする俺に、後ろから声が掛った。

「お、雄次じゃないか。げ、ユトリまで」

 聞きなれたその声が誰のものかはすぐに分かった。

「あぁ、から揚げ泥棒」

 今日、昼休み屋上で改名したけど、そこまで俺は知っているって当たり前か。
被害者なんだから。

「って、そりゃぁね〜だろ」
「あれ、珍し。純一やあ〜りませぬか!!」

 殺人未遂進行形のユトリ先輩が俺の後ろに近づく純一に気づいたらく、目を丸くした。
もちろん彼女の声には罪悪感なんてサラサラない。あーてか、そろそろ助けてやんなきゃな。

「あ〜ぁ、気づかれちったけ」

 それでも相手の驚きに臆することなく、純一はニヤニヤしながらユトリ先輩を覗いていた。
 やっぱり背が高いっていいな〜。でも鼻は少し恥ずかしいよな〜と感心していたら、今度は俺の方を向いてきた。俺と純一の背丈は大体30センチくらい離れているので、上からの目線が半端ない。べ、別に怖いってコトじゃないもん、絶対。

「顧問が会議とかなんかでさぁ、休みになったんだ。暇だったからここに顔だそうとしたわけ」

 それからユトリ先輩、俺、清水、吉野を順々にまじまじ見てから。
「へぇ、そうなんだ」
「そしたらJK3人が男子生徒を苛めていてなぁ。すごく面白い画だったから隠れて見ていたんだよ」
「……なんて先輩なんだろ、助けてやれば良いのに」

どうやら彼は人の不幸と災難が大好きな人なんですネ。

「あはは。まぁな、てか突っ込んでこないのな。まさかお前、JKしらんのか?」
「うーん。さぁねぇ、JKもといジョーカーっぽいのはあそこにいるじゃない。一人だけど」

 ここでババっていったら俺もユトリマッシーンの餌食になるから止めてジョーカーに。というか普通は3人から意味をとった方が正解なんだろうけどねぇ。それじゃぁ、お一人だけ明らか人種差別が生まれるから、なしなしダヨネ。もし、そうだとしても制服で男女が分かるんだから、捻くれた分だけ何言っての(逝ってんの)? なのですヨ。ちょっと分かり辛いけど、全国の男っ娘にはきっと身に染みることだろう。

さて。

 まぁ、こんな感じに5人の部員が集まった。
愉快で少し騒がしいけどね、これでほとんど完成。これでユトリ先輩の証言通りにいけば、あと一人(でも俺の予想ではあと5人)。
これからこの部活で活動することは俺にどんな事をもたらすのか。それは未知数だけど、でも何か変われる……のかな、なんて考えている俺が居る。現に清水は何か変わりたいようだった。なら俺もその仮同士として一生懸命サポートしていこうと思う。

「ところで雄次。あいつ大丈夫なのか?」

 純一が人差し指で示したのは、ユトリ先輩の腕の中で蝋人形のように冷たく固まった吉野だった。俯いて表情すら分からないがその事実が最悪な予想を構築する。

「やべ、わすれてた!!」

それにしても全くっなんでコイツは色んな人に好かれないんだよ!
なんか脈絡ぶったぎっちゃうけど、誰か教えてくれ!


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