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- 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】
- 日時: 2013/08/16 05:41
- 名前: シア (ID: 0cRf5/D/)
初めまして。
シアといいます。
なかなか更新できないと思いますが、コメントをお待ちしております。
目次
プロローグ >>1
登場人物 >>4
用語解説 >>5
第一話 >>6
第二話 >>7
第三話 >>8
第四話 >>9
第五話 >>11 >>12
第六話 >>13 >>18
第七話 >>19 >>22
第八話 >>25 >>30
第九話 >>31 >>35
第十話 >>37 >>42
第十一話 >>43 >>47
第十二話 >>48 >>52
第十三話 >>56 >>57
第十四話 >>60 >>61
第十五話 >>64 >>65
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- Re: 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】 ( No.4 )
- 日時: 2013/08/16 05:38
- 名前: シア (ID: 0cRf5/D/)
〜登場人物〜
名 フレミアイル・フィーア・シュヴァルツヴァイス
年齢 17歳
性別 女の子
性格 心を開いた人間には優しい女の子
名 ミラージュ・サリフィア
年齢 18歳
性別 女の子
性格 芯の強いしっかりしていて優しい雰囲気を持つ
名 イアル・セリファス
年齢 18歳
性別 男の子
性格 冷たく無愛想。
名 フィアレスイル・スィーア・シュヴァルツヴァイス
年齢 16歳
性別 女の子
性格 傲慢で我儘。
名 リーネ・ランディム
年齢 18歳
性別 女の子
性格 傲慢で我儘。フィアレスイルよりかはまし。
名 ユウ・ファレスト
年齢 17歳
性別 女の子
性格 素直になれない
名 サトワ・セルロイド
年齢 18歳
性別 男の子
性格 無口で感情があまり表に出ない。
- Re: 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】 ( No.5 )
- 日時: 2013/06/25 22:47
- 名前: シア (ID: 0cRf5/D/)
〜用語解説〜
四天竜
金竜ジルキヴィル、銀竜シュヴィル、紅竜カーディナル、蒼竜イグドラシルの四体合わせて四天竜。
四体とも全属性の魔法を使えるが、ジルキヴィルは〈聖光〉(せいこう)属性に、シュヴィルは〈聖氷〉(せいひょう)属性に、カーディナルは〈聖火〉属性に、イグドラシルは〈聖水〉属性の魔法に秀でている。
盟約者
ドラゴンと盟約した者の総称。
ドラグーン(竜騎士)
男性の盟約者の内、戦に出る者の総称。ランクは最低がEでD,C,B,Aと続く。最高ランクがSランク。
竜の巫女
女性の盟約者の内、戦に出る者の総称。その中でも四天竜の盟約者は、全竜に愛された存在として、竜の巫女姫、竜の御霊、竜の御遣いと呼ばれる。ランクはドラグーンと同じ。
魔導師
魔法、魔術、魔方陣を極めた者の総称。ランクはドラグーン、竜の巫女と同じ。
ヴァイシュバル皇国
緑豊かな、穏やかな国。
フェブロニア王国
ヴァイシュバル皇国とは対象的に、建物が多く、機械が発達している国。
- Re: 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】 ( No.6 )
- 日時: 2013/06/25 22:49
- 名前: シア (ID: 0cRf5/D/)
第一話
この世には、絶対的に変えられない理がある。
それは、この世において、最も大切なもの。
けれど、私ーフレミアイル・フィーア・シュヴァルツヴァイスーには、それをも変えてしまう程の魔力が在り、また、私を護り、私と、国の為だけに、力を振るう、この国ーヴァイシュバル皇国ーの神、四天竜達も、理を超えてしまう。
だから、私と四天竜には、理とは無意味なもの。
『フィーア、ここに居たのね』
その声は、私の心に直接響く。
声の主は、私の長い白銀の髪を掻き分け、肩に乗って来る。
それは、紅竜カーディナルだった。
声で解ったが。
だが、何故竜であるカーディナルが私の肩に乗れたかは、私が魔術で、四天竜達の体を幼竜の大きさまでに小さくしているから。
「何の用なの?」
私が今いる場所は、私の父で在り、この国の皇帝でもあるゲイル・ギル・シュヴァルツヴァイスが私の為だけに造らせた広い庭園。
ここに入られる人間は限られており、まず、皇帝である父君様。
そして、この国の皇后である母君様、シラヴィル・リィル・シュヴァルツヴァイス。
私の付き人で世話係であるミラージュ・サリフィア。
私の付き人で護衛官のイアル・セリファス。
四天竜の、金竜ジルキヴィル、銀竜シュヴィル、紅竜カーディナル、蒼竜イグドラシル。
最後に、この庭園の主である私。
『何んの用って、皇帝が呼んでるから、貴女の部屋に行ったのに居ないから、皆で貴女が居そうな場所探して、やっと見つけたのよ』
「そう。ミラージュとイアルは?」
『庭園の入り口で待ってるわ』
「解ったわ。それじゃあ、行きましょうか。じきに、他の竜達も来るでしよう」
そして、私は庭園を出た。
「姫君様」
そう呼んだのは、ミラージュだった。
「解ってる。行きましょう、謁見の間へと」
私が皇宮の中で、さっきの庭園と自分の部屋からは、まず、一切出ない。
出る時が在るとすれば、今回みたく、父君様か、母君様に呼ばれた時だけ。
何故なら、私はこの国で、〈忌まわし姫〉と、呼ばれているから。
踵まである長い白銀の髪。
そして、皆が忌み嫌う、紅の瞳。
これが、私が〈忌まわし姫〉と呼ばれる原因。
生まれた時からそう呼ばれ続けた私には、もう、感情と呼べる感情はなく、ただ、四天竜達と、ミラージュ、イアルと一緒に居ると、本当の私で居れた。
それは、確かに、心休まる時であり、楽しい時間で。
生まれた時から、ずっと一緒に居てくれる、ミラージュとイアル。
まだ出会ってから、五年しか経っていないけれど、私の大切な、四天竜達。
彼らと居られるだけで、私は幸せ。
そんなことを思って歩みを進めていたら、この国の公式第二皇女、フィアレスイル・スィーア・シュヴァルツヴァイスと出くわした。
最悪だ.........。
同じ母親から、同じ父親から生まれたのに、何故、こうも境遇が違い、性格が違うのか、疑問だ.........。
「あら?<忌まわし姫>ですこと。醜いわ」
「フィアレスイル姫、言葉を慎みなされて下さい。フレミアイル皇女陛下は公式第一皇女陛下なのですよ?皇位継承権第一の御方です。フィアレスイル姫は、それをお解りですか?」
フィアレスイルの言葉に最初に反応したのは、ミラージュだった。
が、直ぐにフィアレスイルの後ろにいたメイド達の一人が、すかさず反応した。
「<忌まわし姫>が、皇位継承権第一位ですって?笑わせないで、ミラージュ。皇位継承権第一位は、フィアレスイル皇女陛下に決まっているわ」
こうなると面倒なことになる.........。
「リーネ!!あなた!!!皇女陛下に向かって何て口を叩くの!?この事が皇帝陛下に知られてみなさい!!!あなたは死罪よ!!!!!」
「その時はフィアレスイル皇女陛下に守ってもらうわ。そうですよね?皇女陛下?」
「えぇ、リーネ」
「リーネ!!いい加減にしなさい!!姫様もですよ!!」
「いい加減にしなさい」
私は、怒気を含んだ声でそういった。
その声に、フィアレスイルと、リーネというメイドは、顔が青ざめていく。
「ミラージュ」
「は、はい.........」
私は、ミラージュの方に体を向けて、微笑んだ。
「私は大丈夫よ。気にしないで」
「フィーア皇女陛下......」
ミラージュは、私を幼名で呼んだ。
イアルも、私のことは、幼名で呼ぶ。
私がそう呼んでと幼いときに言ったのだが.........。
「行きましょう。父君様が首を長くして御待ちになっているわ」
そう言って、私はフィアレスイルの脇を通ろうとした時、「待ちなさいよ」、というフィアレスイルの声がしたが、面倒なのでスルー。
そんな私の態度に怒ったフィアレスイルを、宥めているメイド達の声がよく聞こえた。
これが毎日あるのだから、堪らなく不愉快だ。
まず、これを毎日続け、結局は私が怒気を含んだ声を出し、黙らせ、その脇を通り、その後の言葉は全てスルーする私の態度に怒る事を繰り返す意味が解らない。
結局、怒る。
自業自得だ。
そして私は、そんな事がなかったかのように、平然と、歩いて行くのでした。
- Re: 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】 ( No.7 )
- 日時: 2013/06/25 22:52
- 名前: シア (ID: 0cRf5/D/)
第二話
なにはともあれ、無事、謁見の間に辿り着いた。
私は、謁見の間のすぐそばに居る兵士に声をかける。
「皇帝陛下にお取り次ぎを」
兵士は一礼し、その場を足早に去り、謁見の間の近くにある、小さい扉を使い、中に入って行った。
行動があからさまに解りやすい。
「フィーア皇女陛下、斬って参りましょうか」
物騒な事を言うのは、イアルだった。
この場でこんな物騒な事を言うのは、四天竜達か、イアルしか居ない。
「いいわよ。いつもの事だから」
『フィーア』
今度は、私の心に響く声。
この声は、イグドラシルのもの。
「なぁに?」
『じき、よくない事が起き、そなたも巻き込まれる。充分に注意を怠らないように』
「解ったわ」
イグドラシルは言い終えたら、私の空いている左肩に乗って来る。
いつの間にか、四天竜達が集まっていたみたいだ。
ジルキヴィルとシュヴィルは私の周りを飛んでいる。
「フィーア皇女陛下」
「どうかした?ミラージュ」
「謁見が済んだら何をしますか?」
「庭園でお茶を飲むわ」
「解りました」
そう言い終えたら、ミラージュは一礼した。
やがて、さっきの兵士が扉から出てきた。
そして、重々しい謁見の間の扉を解放した。
私は、歩みを進める。
謁見の間の中央に辿り着くと、重々しい扉が音をたてながら閉まった。
「下がれ」
威圧感を含むその声の主は、玉座に座り、この国の政治を行う、ヴァイシュバル皇国現皇帝、ゲイル・ギル・シュヴァルツヴァイス。
その傍らには、皇帝の補佐として、政治に関わる、ヴァイシュバル皇国現皇后、シラヴィル・リィル・シュヴァルツヴァイス。
そう。
私の父君様と母君様である。
父君様の命令により、私達以外のーこの場では、私、ミラージュ、イアル、四天竜達の事を指すー者達は、謁見の間の奥にある、小さな、それでいて大人が背筋を伸ばしたまま通れる大きさの扉から、ぞろぞろと出て行く。
小さいと評したのは、単に、謁見の間の扉と比べたから。
こうやって人払いをするのは、わたしの為。
別に、秘密裏な話をするのでは無い。
謁見の間で、私と父君様が話した事が漏れないように。
また、私が、これ以上理不尽な噂で、傷つかないように。
そんな、父君様と母君様の意が込められている。
私は、謁見の間に居た者達が、全員退室し、完全に扉が閉まったのを確認してから、口を開く。
「御呼びと伺い、参りました」
その言葉が私の口から紡がれるや、イアルは右膝を床に付け、ミラージュは深く一礼し、頭を垂れる。
「よい。ミラージュ、イアル、頭を上げよ」
父君様の言葉に従い、二人は頭を上げ、元の体制に戻る。
本来なら、二人の主である私の謁見が終わるまで、二人は頭を垂れて居なければならない。
が、ミラージュとイアルは例外だ。
それは、私の心を知る者達だからだ。
私は、生まれた時からそばに居る、ミラージュとイアル、そして、父君様と母君様、四天竜達以外には、心を開いていない。
家族にも、親族達にも、貴族達にも、皇宮で働いている者達にも、心を開かない。
私が心を開いているのは、私が命をかけて護りたいと願う者達。
それを父君様と母君様は知っている為、配慮をしてくれるのだ。
「来るのが遅かったな、フィーア」
「少し足止めを喰らいましたので………」
そこまで言うと、父君様も母君様も気付かれたようだった。
「またフィアレスイルですか」
「はい」
母君様の言葉に、私は肯定する。
「フィアレスイルにも困ったものだ………。どうしてこうも姉妹で性格が境遇が違い、性格が違うのだろうか」
「父君様。私は気にしておりません。私は大丈夫です」
そう言って、私は微笑んだ。
そして、父君様から私を呼んだ理由を聞き出す。
「あの、父君様。私を御呼びになったのには、理由があるのでしょう?」
そう私が言うと、母君様の顔から笑顔が消えた。
それは、私にとっても、父君様にとっても、母君様にとっても、辛い選択をした事を物語っていた。
「フィーア、よく聞きなさい。今、この国が、隣国のフェブロニア王国と戦をしているのは知っているね?」
「はい。存じております」
今この国は、隣国のフェブロニア王国と戦をしている。
それは、フェブロニア王国がこの国の領地を奪う為だと、この場で一ヶ月前に教えて頂いた。
双方、天空ではドラグーン(竜騎士)と、ドラゴンと盟約を結んだ乙女達(竜の巫女)が、地上では、互いの国の戦士達が、魔導師達が、何万人という規模で、戦っているという。
だが、圧倒的にフェブロニア王国の方が優勢らしく、こちらは劣勢を強いられている。
「そのため我は、フィーア、そなたと四天竜達の力を借りたい」
その言葉に、私は驚いた。
それが意味するところ、つまり、父君様は、こうおっしゃったのだ。
私が戦場に行く事を望んでいるという事だった。
私が戦場に出た事は、一切ない。
けれど、いつか、こういう事が言われると、覚悟を決めていた。
「フィーア………無理をしなくてもいいのよ?貴女の意思で、これは決まるのだから」
私は、俯いていた顔を上げ、父君様を見て、母君様を見て、微笑んだ。
「行きます。私の力が、役に立つのであれば」
「「っ!!」」
父君様と母君様が、息を飲んだのが解った。
「フィーア………断っても…」
私は、首を横に振り、母君様の言葉を遮った。
「いつかは、そう言われる事を、覚悟しておりました。故に、私は戦場に赴くのです」
私は、意を覆さなかった。
私は、命をかけて、護りたい。
父君様と母君様。
ミラージュとイアル。
そして、四天竜と共に、戦い、生き残りたい。
明日を生きるために。
この世を生き抜くために。
「そなたがそう言うのであれば、我は止めぬ」
母君様の瞳には、涙の雫が溜まっていた。
そして、父君様は座っていた玉座から、立った。
「フレミアイル・フィーア・シュヴァルツヴァイスに四天竜の加護があらん事を」
その一言は、謁見が終わった事を、意味していた。
- Re: 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】 ( No.8 )
- 日時: 2013/06/25 22:54
- 名前: シア (ID: 0cRf5/D/)
第三話
私は、当初予定していた庭園には行かず、自室へと戻った。
呑気にお茶をする時間が無いとでも言うように、今の状況がそうさせてしまった。
「フィーア皇女陛下!なぜあの話を御受けになられたのですか!?あの話は貴女様の命がかかっているのです!なぜ…っ…なぜ…っあの話を…」
自室に着き、広い部屋の大きな窓の近くに置いてある椅子に、私は腰掛けた。
声を荒げているのは、イアルだった。
ここまで感情を露わにするのは、私にとっても、始めての経験だった。
「ミラージュ」
「はい」
「少しの間、席を外してくれないかしら?」
「承りました」
ミラージュは一礼し、部屋を出て行った。
そして、扉の外からミラージュの気配が無くなったのを確認してから、私は口を開いた。
「イアル」
「………はい」
「貴方が声を荒げるのは、よく解るわ。でも、私は、命をかけて護りたいの。父君様と母君様。そして、ミラージュと貴方を」
「フィーア皇女陛下………」
私は、自分の素直な気持ちを、決意を、イアルに話した。
イアルの、済んだ空色の瞳を、見つめながら。
「私が戦に出れば、四天竜達の封印を解放し、戦う事ができる。それは、四天竜達と盟約を結んだ時から、ずっと思っていた事。だからこれが、私の定められた運命。それに………」
私は、イアルの瞳から、視線を自分の膝の上に落とした。
私の膝の上に乗り、スヤスヤと眠っている四天竜達の内のイグドラシルを、私は、優しく撫で続ける。
「イグドラシルからも言われていたの。じきに、よくない事が起き、私も巻き込まれると。………イグドラシルの予知は絶対だから。まさか、こんなに早いとは思っていなかったけれど。でも、私も驚いたわ。何せ内容が内容だから。でもね、イアル」
私は間を空けて、言葉を紡いだ。
もう一度、視線を、イアルの瞳に戻した。
「後悔はしていないわ」
「っ!」
イアルが息を飲むのが、この静寂に包まれた部屋の中では解る。
そしてイアルは、悲しそうな表情になると、顔を俯かせた。
それに私は、苦笑した。
「予知の全てが、運命だとは言わない。でも、予知はいつか必ず、どんな形だろうと現れる。それが予知。私の場合は、予知が現れたのが、早かっただけ。どんな理由であれ、どんな形であれ、私の予知だから、現れたの。戦と言う、不吉なもので」
私は、自分の右手で、イアルの右手を握った。
その行動に、俯いていたイアルの顔が反射的に上がり、イアルの空色の瞳が、私の瞳を捉えた。
私は微笑んだ。
「私は大丈夫。だから、心配しないで?」
「そうじゃ…そうじゃない!!」
イアルは、口調が変わった。
あの、幼い時みたいに。
「え?」
「フィ!俺は…」
フィ。
何年ぶりに聞いたのだろう。
それは幼い時に、幼馴染のミラージュとイアルから呼ばれていた愛称だった。
「俺は、フィのことが、小さい時から…好きなんだ…!」
…………………………。
私は、思考が停止して、何も考えられなくなった。
「嘘っ!嘘っ!」
私は、反射的にそう言っていた。
私の頬は、朱に染まっていることだろう。
いや、絶対朱に染まっている。
私は、両頬を両手で抑えていた。
…………………………熱い…………………………。
ふと、イアルを見ると、イアルは耳まで朱に染まっていた。
それを見たら、私は、余計にイアルを見れなくなってしまった。
「あ…フィ?」
「な、に?」
「待つから、ゆっくり考えて、答えを出して?」
「……………うん…解った」
私が頷くと、イアルは、部屋から出て行った。
「ど…どうしよう………」
その日私は、なかなか寝付けなかったのでした。
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