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白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】
日時: 2013/08/16 05:41
名前: シア (ID: 0cRf5/D/)

初めまして。
シアといいます。
なかなか更新できないと思いますが、コメントをお待ちしております。











目次

プロローグ >>1
登場人物 >>4
用語解説 >>5
第一話 >>6
第二話 >>7
第三話 >>8
第四話 >>9
第五話 >>11 >>12
第六話 >>13 >>18
第七話 >>19 >>22
第八話 >>25 >>30
第九話 >>31 >>35
第十話 >>37 >>42
第十一話 >>43 >>47
第十二話 >>48 >>52
第十三話 >>56 >>57
第十四話 >>60 >>61
第十五話 >>64 >>65

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Re: 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】 ( No.30 )
日時: 2013/07/05 23:09
名前: シア (ID: 0cRf5/D/)

「フィ?」
「私!私はっ!!貴方に傷を負ってほしくない!!」
そう言った私の語尾は、少し、荒かった。
泣いているから?
違う。
そうじゃない。
イアルを、引き止めたいから。
「私に貴方を失えって言うの?失いたくない!絶対に失いたくない!!私には竜の加護がある。それに、この国で唯一無二の魔力を持つわ。私は全ての竜に愛された存在…………………………。だから、魔法を使うことも、魔術を使い天変地異を起こすことも、いざとなれば、魔法陣で竜を召喚することだって可能だわ。でも、貴方には魔力が無いわ。戦には、天空では両国のドラグーンや竜の巫女が戦っている………。ドラゴンが起動させた魔法や魔術が、地上に当たらないとは限らない。そんな中に、貴方が戦うっていうの?そんな、そんなことっ!」
「フィ…………………………」
「貴方は、この幸せな時間を、自ら手放すつもりなの?」
解ってるの。
解ってる。
でも。
言わずにはいられない。
貴方が、この幸せを手放したくないことなんて、解ってる。
いつも、私のことを優しい瞳で見つめているから。
解ってるけど、貴方の瞳に包まれない人生を送りたくはないの。
だから、戦になんて…………………………。
戦になんて、出てほしくない。
私を…………………………。
私を一人にしてほしくない。
「フィ」
イアルが、ふと、私を諭すように言った。
「俺は、死ぬ気はないよ」
「え…………………………」
私は、その言葉に驚いた。
「じゃあ、何の為なの?」


「君と明日を生きるため」


「明日を…………………………」
「俺が、明日、明後日生きているかは保証がない。でも、誰だって、生きるために今を過ごす。フィ、お前だってそうさ。誰だって、命に終わりなんてものはある。だから、今を必死になって生きるんだ。お前と俺の違いは、いつ死ぬかだ。でも、誰だってすぐになんて死にたくはない。俺だって、お前の側を離れたくない。だから、戦うんだ。明日を、これからの未来を、お前と同じ時を共に居たいと思ったから。笑って過ごしたいと思ったから」
「だったら、約束して…………………………」
私は、正面から、イアルの澄んだ空色の瞳を見つめた。
「絶対に、生きて帰るって。私を一人にしないって」
「フィ…………………………」
「私の側に、ずっといるって!!」
その言葉に、イアルは驚いていた。
でも、すぐに微笑み、席を立った。
そして、私の涙を拭いながら、
「約束する。絶対に」
私は、安堵のせいか、イアルの手を握り、涙を流すのだった。

Re: 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】 ( No.31 )
日時: 2013/07/06 21:42
名前: シア (ID: 0cRf5/D/)

第九話

小鳥のさえずりで、眠りから覚めた。
太陽の位置からして、いつもより少し遅い起床。
昨晩のことが原因だろうが、構っては居られない。
私は部屋着から着替え、空を飛翔していた四天竜達を招集した。
『何だ?そなたから呼び出すとは』
ジルキヴィルの声が、私の心に響いた。
私はそれをスルーする。
「イグドラシル」
『ん?』
「予知では、私が血塗れで戦場にいたわ。あれから、予知を見た?」
『いいえ。ただ………』
「ただ?」
『そなたが見たというその予知は、不吉すぎる』
そこが、私も引っかかっていた。
ここまで不吉な予知は、私でさえ見たことがなかった。
「何か解ることはある?」
『今の所は。だが、前にそなたに行った忠告が、ここ数日の間に現れる。最悪の場合、今日かもしれぬ』
「それって………」
『えぇ。あの予知に、紫の………煙がかかったわ』
予知は、見た時には特にいつ起こるかの予測は不可能。
けれど年月が経つと、もう一度その予知を見ることになる。
その時、紫の煙がかかっていれば、数日以内にその予知が起こることになる。
悪い方向にことが進んでいる…………………………。
「厄介なことが起こりそうね………」
私の呟きは、誰にも聞こえずに、天へと消えていった。
その時、扉を叩く音が聞こえた。
入ってきたのは、ユウだった。
「ユウ………」
「皇女陛下、皇帝陛下がお呼びです」
一礼をしてそう告げるユウは、この数日で、早くも仕事がいたについてきた。
ミラージュには劣るが。
「わかった。そなたは部屋の外で待っていてくれ」
「承りました」
私の言葉に嫌な顔ひとつせず、一礼し、部屋を後にするユウ。
「ビンゴ、だね」
私は微笑を浮かべた顔で、イグドラシルに向かってそう言った。
『フィーア、そなた………』
「大丈夫だよ。今回はついてこないで」
『わかった』
とうとう来た。
戦に出よ、という、正式な命が下される日が。
昨晩は、イアルと話し合い、きちんと決意を固めたはずだった。
なのに………。
なのに…………………………っ。
いざとなると、すくんでしまう。
どうしようもなく、怖くなってしまう。
自分では抑えきれないほどの恐怖が、心にはあって。
どうして。
私は、強くなんかない。
弱い。
ひどく弱い。
強いなんて言われるけれど、強くなんて、ない。
心にそんな恐怖を抱えながら、私は自室を後にした。

Re: 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】 ( No.32 )
日時: 2013/07/06 22:51
名前: ひよこ (ID: zS76SbFU)

お久しぶりです!


なんかすごい展開になってますね…!
フィーアどうなるの!?
続きが気になってしかたがないひよこでございます…
そして、恋の行方も……

更新頑張ってください!!

Re: 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】 ( No.33 )
日時: 2013/07/07 22:25
名前: シア (ID: 0cRf5/D/)

ひよこさん!
コメントありがとうございます!!

恋の行方はハッピーかは決めてません!
予想外の展開があるかもです!

Re: 白銀の巫女姫 【オリキャラ募集中!!】 ( No.34 )
日時: 2013/07/09 21:08
名前: 乃愛 (ID: qyuIaVem)

こんばんわ^^

早速来たぜよ!!
「消費期限1年の恋」を書いてる乃愛です^^


うわああああ!!
すんごい続きが気になりますぅ!!

シア様は、最後の書き方っていうんですかね
続きの書き方がすごくうまいです!!

って、レベル低い私に言われたくないですよねww

お互い頑張りましょうね☆ミ


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