コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- バカでもいいよ。☆ヒートアップ☆コメントお待ちしております!
- 日時: 2014/03/25 19:26
- 名前: なおりん (ID: H/64igmC)
「あんたいい加減起きなさい!!」
「あ、あと5分・・・」
「もうそれ100回ぐらい聞いたわよ!」
「でもさ〜・・・」
「ったく・・」
私神山ミイナ。15歳高校生。私は小さい時に両親2人ともなくした。
そして、親の友人が経営している寮に引き取られたんだ。
ンで、そこの息子の大木海里(同い年)っていうやつの隣の部屋にいる。
海里はすご〜く寝起きが悪い!!
私は朝5時に起きて支度して、6時半に起こす。
そのまま30分ぐらい起きない。
「ミイナ、おはよう。」
「やっと起きた。」
ここの寮は学校に近いのもあり、あいつは遅刻しないで行けるわけ。
わたし達は2人で一緒に登校していない。
一緒の所に住んでるのも秘密。ばれて大騒ぎになったら困るし。
だが私は今このことが学校中に知れ渡ってっているのをまだ知らない。
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- バカでもいいよ。♪バージョンアップ♪【ついに参照200突破】 ( No.49 )
- 日時: 2014/01/26 08:07
- 名前: キャベツ(元なおりん&ヤナナン☆) (ID: H/64igmC)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
私は、九条君を見た事を話し出した。
廉奈はすごく真剣な目で聞いてくれた。
時々遠く見つめたりをしながら。
「ミイナ。話してくれて。ありがとう。」
「全然。」
うつむいている廉奈に言った。
でも、なんでそんなにうつむくの?
不思議に思った。そして手術が終わったらしい。
ガラガラ。音がする方に目を向けると、海里が運ばれてきた。
「海里!」
「大丈夫ですよ。早めの応急処置がなかったら・・。
貴方のおかげですよ。」
優しい目で、看護師さんが笑ってくれた。
私は、まるで、何かに救われたような、軽い気持ちになった。
〜早めの応急処置がなかったら〜
この言葉が胸に優しく溶けて行った。
嬉しくてたまらなかった。まるで、羽が生えたように。
ふと、廉奈がさっきいた方を見ると、廉奈はいなかった。
「いやな予感…。」
ちくりと胸に何かがつっかえた。
- バカでもいいよ。♪バージョンアップ♪【ついに参照200突破】 ( No.50 )
- 日時: 2014/01/28 06:37
- 名前: キャベツ(元なおりん) (ID: H/64igmC)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
私達が事故にあって1週間。
海里は、少しづつ落ち着き始めていた。
入院当初は、全然しゃべってくれなかったけど、今では、ちょっとだけど話してくれる。
でも、時々、海里はボーっとして外を見る。
その目線の先を追っても私には何も見えない。
一体、海里は何を見ているんだろう。
ガラガラ。今日も海里のお見舞いに来た。
でも、海里の事以外にも私には気になることがあった。
廉奈と九条君の顔を最近見ていない事だ。
凄く心配だし、いやな予感。
最近は、そのせいで、心もパッとしない。
あの二人、電話にも出てくれないし。一体、みんなどうしたのだろう。
海里が小さい時から好きだった、椿の花を活けながら、考えていた。
「ミイナ、ありがとう。いつも。迷惑かけてごめん。」
海里が申しわけない、という顔で言ってきた。
「全然。こうやって来るのも楽しいし。」
私は笑顔で言った。でも、海里は笑い返してくれるわけでもなかった。
いつもの海里なら、笑い返してくれるのに。
おかしい。今の私にはそればっかりが頭に浮かんだ。
- バカでもいいよ。♪バージョンアップ♪【ついに参照200突破】 ( No.51 )
- 日時: 2014/01/31 19:30
- 名前: キャベツ(元なおりん) (ID: H/64igmC)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
その日の帰り道。私は、自転車に乗りながら考えていた。
どうして、皆こんなに心がバラバラになっているのかということを。
信号が赤になった。
ふと、私が最近見つけた気になっているケーキ屋さんが目に入った。
グー。とおなかが鳴った。
「おなか空いてるんだよね。」
ちょっと誰かに話しかけるように言った。
誰もいない、けどね・・・・悲しかった。
それが、とてもとても。私の隣にはいつもみんながいてくれて、
悲しいとか、寂しいとか、思う事は無かった。
今更だけど、思い知らされた。私は一人では生きてけない。
皆と一緒じゃないと寂しいんだ。私はギュッとこぶしを握った。
こんな自分。やめてしまいたいって思いながら。
ツ—。私の頬を一筋の涙が流れた。
こんなんとこで泣いちゃいけないのに。信号が青に変わった。
その瞬間、私は、思い出した。
何事もあきらめちゃいけない事を。高校生の時、担任の先生が教えてくれてんだ。
『何ごとも、諦めちゃいけない。その叶えたいことに努力すれば、
その努力は決して無駄にはならない!!』
そうだ。努力しよう。みんながいなくても一人でも生きて行けるように。
シャーシャー。私はペダルを踏んで漕ぎ出した。
でも、その瞬間。私の表情は曇った。
横を通り過ぎた人の顔。あれは・・・・間違えるはずがない。
「ウ・・ソ・・九条・・・・・・・君??」
私は全身が凍りついた。
- バカでもいいよ。♪バージョンアップ♪【ついに参照200突破】 ( No.52 )
- 日時: 2014/01/31 19:48
- 名前: キャベツ(元なおりん) (ID: H/64igmC)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
だって、見間違えるはずがない!
「待って!!あなた、九条君!?」
呼ぶと、九条君らしき人が振り向いた。
「え?ミイナちゃん?」
思った通り九条君だった。
「九条君!今までどこ行ってたの!?」
少し怒り気味で、私は言った。
そんな私を落ち着かせるように九条君は言った。
「ミイナちゃん。ここじゃ何だし、詳細はあの喫茶店で聞くよ。」
いつもの笑顔で言った。
その時ちょっと黒い何かが見え隠れしたのは、気のせい?
〜in喫茶店〜
「久しぶりだね。元気にしてた?」
何もなかったように九条君は言った。
スゴゴゴッ!!
私は怒りが収まらず、先ほど頼んだジュースを一気飲みしている。
流石にこの冷たさは、並じゃない。ジュースを机の上に置いた。
「ねぇ、九条君。九条君が、私たちが乗っている車に
衝突したの?」
怒りを抑えつつも、少しいらいらした感じで私は言った。
自分がうまくコントロールできない自分に自分で嫌になる。
そして、先ほどの質問に、九条君が答えた。
「え。どうしてそんなわけないじゃないですか。」
ホッとした。その言葉に。あれは見間違いだったのかぁ〜、って。
でも、安心できたのはここまでだった。
「とでも、言うと思いましたか?」
悪魔のように黒い何かが、言ったようだった。
私はその言葉と声に驚いた。
「は・・・ぁ?」
あんぐりとした表情で私は言った。
「僕が引いたんですよ。君たちが乗っていた車を。」
信じられない、という顔をしながら私は言った。
「冗談はやめて。」
だが、冗談じゃない、という顔で九条君が見てきた。
なんで、こんなにも、この世界は黒いんだろう。
- バカでもいいよ。♪バージョンアップ♪【ついに参照200突破】 ( No.53 )
- 日時: 2014/02/01 07:22
- 名前: キャベツ(元なおりん) (ID: H/64igmC)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
私は、九条君に聞いた。
「な・・んで?そんなこと・・し・たの?」
震えた声でしゃべっていのが自分でもわかった。
「だって、海里が、僕にとって目障りだったからだよ。」
九条君はいつものような声と表情で言った。
そう。落ち着いてニコニコしながら。
「あ・・りえない。人としてあり得ないよ!」
こんなこと知ったら廉奈も海里も幻滅する。
「私、ちょっとトイレ行ってくる。」
「うん。」
なんであんなことしたのよ!九条君。
海里の何が邪魔だったの!?
私は悲しみと怒りが混ざって変な気持ちになった。
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