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- 私が辞書を貸す理由。【参照800感謝】
- 日時: 2015/05/04 17:37
- 名前: チィク (ID: as61U3WB)
≪プロローグ≫
あの日、私は先輩にぶつかった。
男嫌いな私は、やばいと思いました。
でも、迷惑ながら先輩はその日から毎日私の教室に顔を出して辞書を貸してと頼むようになりました。
そして、不思議なことに男嫌いなはずの私なのにだんだんと先輩にかれて惹れていきました。
先輩。
私が辞書を貸す理由。
笑わないで、聞いてください。
小倉 千尋 OGURA CHIHIRO 高一
チビなので、通称、おぐちび。
目が大きく色が白いのでモテる。
東 涼介 AZUMA RYOUSUKE 高三
青木 佑真 AOKI YUMA 高一
朝倉 萌黄 ASAKURA MOEGI 高一
小倉 朔来 OGURA SAKURA 中三
*イラスト*
>>38 ちひろ
>>39 萌黄
>>40 先輩
2014.9.14 〜第一期 *END*
>>64 【赤ずきんちゃん】
>>65 【東先輩×萌黄だったら】
>>66 【佑真×ちひろだったら】
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- Re: 私が辞書を貸す理由。≪更新≫ ( No.18 )
- 日時: 2014/06/22 16:23
- 名前: チィク (ID: as61U3WB)
あっという間に夜が過ぎ、当日になった。
萌黄がいつまでも鏡を見ているせいで、時間が10分遅れてしまった。
「遅れてごめん!」
「おう。」
佑真は珍しく、時間が遅れたというのに怒ってなかった。
いつもなら、一分でも遅れただけで怒るくせに。
「青木君、私も来ちゃったんだけどいいかな?」
萌黄がもじもじしながら言う。
「…別に、いいよ」
佑真は興味ないという風に言った。
「んで?どこ行くの?」
私が聞くと、佑真はもう歩き出している。
「あそこだよ」「どこ?」
「ヒント。俺んち。あ、答え言っちゃった。」
佑真が自問自答している。
「青木君家?!」
萌黄の目から怪しい光が放たれたのは気のせいだろうか。
- Re: 私が辞書を貸す理由。≪更新≫ ( No.19 )
- 日時: 2014/06/29 09:03
- 名前: チィク (ID: as61U3WB)
「お邪魔〜」
「お邪魔します…」
私と萌黄が佑真の家にぞろぞろとあがっていく。
幼馴染の佑真の家にあがるのは、数え切れないほどだ。
「いいよ。テキトに座って」
「あ、ありがとう…」
萌黄は、遠慮がちにソファに座った。
「オレ、お茶入れてくるわ」
佑真の姿が見えなくなると、萌黄は私の服の袖を引っ張った。
「おぐちび…やばい、トイレ行きたい。」
「え?行けばいいじゃん。そこ曲がったところにあるから」
私がトイレを指差しても、萌黄は動かない。
「…家に来ていきなりトイレ行くってなんか恥ずかしいし…。」
「はぁ?そんな細かいことまで佑真は気にしないって。」
「でもぉ…」
「おまたせ」
そんなやり取りをしている間にもう佑真が戻ってきてしまった。
「バカ、さっさと行けばよかったのに」
「あ?どした?」
「な、なんでもないの!!お茶、入れてくれてありがとう!!」
萌黄があわてて誤魔化した。
「…そ。」
「じゃあケーキいただきまーす」
私がケーキにパクつくと、佑真が冗談ぽく顔をしかめた。
「遠慮しねぇな、お前」
「幼馴染に遠慮という文字はない!」
「じゃあケーキもーらいっ」
「あっそれ私のケーキっ」
「ざまあみろ」
私たちの悪ノリに入り込めなくなったのか、萌黄が立ち上がった。
「私用事思い出したら、帰るね。ありがとう、青木君。お邪魔しました!」
一息にいうと萌黄は駆けていった。
「佑真が私のケーキ食べるからじゃん。」
私がつぶやくと、佑真はあきれたように笑った。
- Re: 私が辞書を貸す理由。≪更新≫ ( No.20 )
- 日時: 2014/06/29 10:21
- 名前: チィク (ID: as61U3WB)
「そういえば、何で私に遊べるか聞いたのよ?」
私がいうと、佑真は頭を掻いた。
「聞きたいことがあってさ…」
「何?聞きたいことって。」
「それは…」
ブーッブーッブーッ
携帯のバイブの音で佑真の声がかき消される。
「私の携帯だ」
私は鞄から携帯を出すと、耳に当てた。
「もしもし?」
「あ、お姉ちゃん?さくらだよ」
それは、妹のさくらからの電話だった。
私には、二つ年下の妹・小倉朔来がいる。
さくらは、私と違って、男子が苦手じゃない。
可愛いから、よくナンパされるし。
「お姉ちゃん、今どこ?お母さん仕事で県外に出かけてるの忘れた?
さくら、一人で昼ごはんなんて悲しすぎだよ」
さくらの可愛い声が私の耳に響く。
「あーちょっと待って。」
私は携帯の通話口を押さえる。
「佑真。さくらがいるから帰るね」
「ん?ここで千尋の妹も一緒に食べていいけど」
佑真がいうと、携帯からさくらの声がした。
あわてて携帯を耳に付けると、
「今、佑真さんの家にいるの?!」と、さくらのはしゃいだ声が聞こえた。
「うん。…佑真ん家で、一緒に昼ごはん食べる?」
「まじで〜?!行く!」
さくらはそういうと、何の前置きもなく携帯を切った。
私は佑真に問いかける。
何で、みんな佑真ではしゃぐんだ?
- Re: 私が辞書を貸す理由。≪更新≫ ( No.21 )
- 日時: 2014/06/29 12:20
- 名前: チョコ★ ◆.zuTcWIMPg (ID: as61U3WB)
面白いです!!
改行の仕方もいいので読みやすいです!!
更新待ってます(〃^∇^)
- Re: 私が辞書を貸す理由。≪更新≫ ( No.22 )
- 日時: 2014/07/06 07:27
- 名前: チィク (ID: as61U3WB)
チョコ様*
ありがとうございます!
更新がんばります!!
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