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私が辞書を貸す理由。【参照800感謝】
日時: 2015/05/04 17:37
名前: チィク (ID: as61U3WB)

≪プロローグ≫


 あの日、私は先輩にぶつかった。
男嫌いな私は、やばいと思いました。


でも、迷惑ながら先輩はその日から毎日私の教室に顔を出して辞書を貸してと頼むようになりました。


そして、不思議なことに男嫌いなはずの私なのにだんだんと先輩にかれて惹れていきました。


先輩。

私が辞書を貸す理由。
笑わないで、聞いてください。


小倉 千尋 OGURA CHIHIRO 高一

チビなので、通称、おぐちび。
目が大きく色が白いのでモテる。

東  涼介 AZUMA RYOUSUKE 高三
青木 佑真 AOKI YUMA 高一

朝倉 萌黄 ASAKURA MOEGI 高一
小倉 朔来 OGURA SAKURA 中三

  *イラスト*

>>38 ちひろ
        >>39 萌黄
>>40 先輩


2014.9.14 〜第一期 *END*

>>64 【赤ずきんちゃん】
>>65 【東先輩×萌黄だったら】
>>66 【佑真×ちひろだったら】

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Re: 私が辞書を貸す理由。≪毎週土日に更新≫ ( No.1 )
日時: 2014/10/05 20:55
名前: チィク (ID: as61U3WB)


「…いってきます。」

朝。
小さな声で言い、家を出た。

スーツ姿のサラリーマン。
元気な小学生。
散歩中のお年寄り。


道には、いろんな年代の"男"がいる。
私はそれらすべての男と認識される男を避けて登校した。

私、小倉千尋オグラチヒロ

私は、強烈な男嫌いだ。

それと言った理由は思い当たらないけど、とりあえず男子ってバカで、そうじゃなければ
何を考えてるかわからないから男という生き物は苦手だ。

今までだって、できるだけ男子にかかわらないようして生きてきたし、
男女でペアを組む授業が
合ったときなんか、私は毎回仮病を使っていた。

…このように、小倉千尋はこの15年間(現在高1)男子にかかわらないように生きてきたのであった。

でも、今日今までの努力を水の泡にする出来事が起こるのだった。

Re: 私が辞書を貸す理由。≪毎週土日に更新≫ ( No.2 )
日時: 2014/05/25 11:12
名前: チィク (ID: as61U3WB)



「あ、おぐちび おはよー」
私が学校の下駄箱に手をかけると、友達の朝倉萌黄(アサクラ モエギ)がやってきた。

「おはよう」
私はそういうと、上履きを床にパタンと落として、靴を脱いだ。
上履きに履き替えて、足をトントン、と床に打ちつけていると、あはは
という笑い声とともにもろに背中を
突き飛ばされた。

「わっやべっ ちひろ、大丈夫か?」
顔を上げると、それは幼馴染の青木佑真(アオキ ユウマ)だった。

「…バカ。」
私は小さな声でそういうと、起き上がった。

「大丈夫?おぐちび。」
と、後ろから萌黄が気まずそうについてくる。

「うん。」
私が答えると、萌黄微笑んだ。

「そっかぁ。って。…ねぇねぇ。」
萌黄は急に真剣な顔になると私に顔を近づけてきた。

「何で、青木君とはしゃべるの?ほかの男子とは関わりもしないのに。」

…あ、説明し忘れた。
いっておくと、私は"なるべく"男子と関わらないといっていた訳があって、なるべくというのは
佑真を省く、という意味だ。

佑真は私の幼馴染で、昔から親がらみで仲良くしていたから自然に話せる。

おちゃらけたところは嫌いだけれど。

「萌黄。いつも心配そうに聞くけど、私と佑真は何にもないからね。
ただの幼馴染だから。」
私が言うと、
「幼馴染ってところが危ないんじゃん…」
と、萌黄がボソッという。

私は心の中で、あんなおちゃらけた奴、危ないもくそもないじゃん。
と呟く。

「あぁー今心の中で私の事侮辱したでしょ!」
萌黄が鋭く指摘をする。

「あのね、おぐちびっ!いっとくけど、青木君はモテるんだからね!
狙ってる女子は少なくないの!!」
萌黄が熱く語る。

これ以上聞いていたら、私の頭の中は萌黄ウィルスでいっぱいになりそうなので、私はそっとその場を離れた。

「おはようございます!」
まじめなメガネ生徒会長の挨拶を無視して、私は教室へ入った。


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