コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ファンタジー(仮)
日時: 2015/12/20 10:58
名前: 明鈴 ◆kFPwraB4aw (ID: bIAXyXLC)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=16841

■お知らせ■
ひっそりとこの物語をベースに、新たな僕アリを書き直しております。
複雑ファジー板で執筆中のウェルリア続編が完結したら、再アップしようと考えております。
設定に若干の変更がありますが…なんとか完結させますよ(涙)
いつも閲覧くださるそこのあなた、本当にありがとうございます!


☆:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::☆
■お客様♪■
・書き述べる様『2次創作(紙)板:AsStory』
・シア様『コメディ板:白銀の巫女姫』
・一ノ瀬美鈴様『コメディ板:Clear the Dimension』
・如月神流様

★━━━━−−———————————————————————————————
『コメディ・ライト板』書き始め日*2014.07.21〜
参照100突破*2014.07.29 参照200突破*2014.08.04
参照300突破*2014.08.20 参照400突破*2014.08.31
参照500突破*2014.09.23 参照750突破*2015.04.01
参照800突破*2015.04.06

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Re: 僕とアリスと白ウサギ【毎日更新予定】 ( No.48 )
日時: 2014/09/04 21:34
名前: 如月 神流 (ID: kaY8Y1HD)



お久しぶりですっ!また来ちゃいました☆テヘ


コゴウ先輩、一体どうしちゃったの!?

続きが気になって仕方ないですぅっ(>_<)




あと、わたしもついに、始めましたっ!
ちょこちょこ書き出してるので、気が向いたら見てやってくださいな♪

それでは失礼致しました(^^)

Re: 僕とアリスと白ウサギ【毎日更新予定】 ( No.49 )
日時: 2014/09/05 10:56
名前: 明鈴 ◆kFPwraB4aw (ID: KVMT5Kt8)

>>如月神流さま

また来ていただけて嬉しいです!
ありがとうございます\(//∇//)\
コゴウ先輩、何かあるんでしょう…ね( ;´Д`)コラ←
夜中に僕に電話くれるとは…(笑)


本当ですか!!
早速伺いたいと思います^^

明鈴

Re: 僕とアリスと白ウサギ【毎日更新予定】 ( No.50 )
日時: 2014/09/28 19:34
名前: 明鈴 ◆kFPwraB4aw (ID: jEJlOpHx)

「なんなんだよ、一体……」

そのまま警察に電話しようかとも思ったが、そこで、ふと我に返った。
もしかすると、コゴウ先輩の罠かもしれない。
その可能性は捨てきれない。
夜中に電話をして、僕を慌てさせ、失脚させようという魂胆こんたんなのではないか。
バカバカしい。
そんな見え透いたものに、この僕が乗るとでも……

けれど、万が一ということもある。
だがーー


「あーもー、なんなんだよ」

彼女に振り回されるのはいつものことだ。
こんな真夜中にまで僕を巻き込むなんて酷過ぎる。

それにしても……
誰だ、コゴウ先輩に僕の電話番号を教えたヤツは!
ーー否、そうだ。もう寝よう。
明日に備えてもう寝よう。
僕は大きくうなずくと、そうして自室に戻った。
バサリと掛け布団を被って無理矢理目をつむる。
ーー何も聞かなかった。
ーー何も無かったことにしよう。
厄介ごとに巻き込まれるなんて、絶対ゴメンだ。

しばらくベッドの上で膝を抱えるようにして眠ろうと努めていた僕は、不意に聞こえてきたノック音で目が冴えてしまった。
……誰かやって来たのだろうか。
しかしよくよく考えて、今が深夜であることを思い出す。
こんな真夜中に人んちに尋ねてくる非常識なやからなどいるはずがない。
さっきのは気のせいだ、と改めて思い返し、もう1度目を強く瞑る。
しかして、僕の部屋の窓を再度ノックする音がした。
気のせいだと思いたかったがーー
どうやら気のせいでは無さそうだ。
最初、木の枝か何かがベランダの窓に当たっているのだと思った。
しかし、それは規則正しい感覚で聞こえてくる。

『コンコン、コンコン、コンコン』

カーテンが閉まっているため、外の様子は確認出来ない。
ここで何事も無かったかのように振る舞って眠りにふけるという手もあるのだが、僕は深夜のひっそりとした中で繰り返されるノック音に、なんだか無性に腹が立った。
僕の眠りをさまたげるやつは、何処のどいつだ。
ベッドからのっそりと起き上がり、寝ぼけ眼でベランダに通じる側のカーテンをザッと力一杯引いた。
案の定ーー
ベランダに、【非常識なお客様】が震える身体を抱えてそこに立っていたのである。

Re: 僕とアリスと白ウサギ【ファンタジー】 ( No.51 )
日時: 2014/09/28 11:06
名前: 明鈴 ◆kFPwraB4aw (ID: jEJlOpHx)

Ⅳ.

ベランダ側のカーテンを力一杯開け放った僕がそこで目にしたのは、満面な笑みを浮かべて窓ガラスを叩く【白ウサギ】の姿であった。
深夜の冷たい空気に身体を震わせながらも、彼は僕に気がつくとガラス越しにニッコリと笑った。
僕は、反射的にカーテンを閉めていた。
カーテンを握りしめたまま、しばらくその場で硬直フリーズする。

ーーなんで【ヤツ】が、こんな時間に、こんな場所に、いるんだ。

「兼人サンに【アリス捜し】を手伝って欲しいんです」
「わあああっ!」

閉じていたはずのカーテンからひょっこり顔だけ出して、【白ウサギ】がまじまじと僕を見つめていた。
こぼれそうなほど大きな瞳は、室内のわずかな灯りを受けてキラキラと輝いているようにみえた。
僕は胸を押さえて、混乱している頭を左右に振った。

「……あのさ。こんな時間に何で人様のベランダにいるわけ」
「だから【アリス捜し】を手伝って欲しいんです」
「そうじゃなくて、どうやってベランダに侵入したか聞いてるんだよ」

僕の質問に【白ウサギ】が目を瞬かせた。
その顔は純朴な少年そのものであったーー相変わらず、年齢不詳ではあるが。


「そんなの……兼人サンとワタシの部屋ってお隣りじゃないですか。ですから、こうして隣のベランダを越えてきたに決まってるじゃないですか」
「当たり前みたいに言うなっ!」

やはり【不思議の国の住人】は【不思議な奴】だった。

「というか、ベランダを越えて来たって……。【白ウサギ】、お前簡単に言うけどさ。僕はそんなこと……」
「そんなことよりも、です! 兼人サン。さ、行きますよ」
「お、オイ。そんな強く引っ張るなって……!」

ジャージの裾を強く引っ張られ、自分が寝間着であることに気がついた僕は、次の瞬間、【白ウサギ】の手を振り払っていた。
何考えてるんだ、コイツは。
そもそも今、何時だと思っているんだ。
しかもコイツは僕をベランダに引っ張って行こうとした。
つまり、あれだ。
ベランダからとび降りろ、とでも言うつもりなのか。

「やめろよ。僕は……今から寝るんだ」
「起きてたじゃないですか」
「だから。……今から寝るんだ」

半分自分に暗示をかけるようにつぶやきを口にした僕は、【白ウサギ】の首根っこをつかんで、そのままベランダに直行していた。

「じゃあな、【白ウサギ】。良い夢見ろよ」

ベランダでペタンと尻餅しりもちをついて僕を恨めしそうに見上げる【白ウサギ】に対する捨て台詞がこれだったのだが、何だか可哀想になったので、ぎこちない笑顔でフォローしておいた。

「【アリス】、見つかると良いな」

そうして、【白ウサギ】の返答を待たずに窓ガラスを閉め、乱暴にカーテンを閉める。
気がつけば、何処か遠くの方で新聞配達のバイクのエンジン音が鳴り響いていた。

「…………朝だ」



Re: 僕とアリスと白ウサギ【ファンタジー】 ( No.52 )
日時: 2014/09/28 01:00
名前: 明鈴 ◆kFPwraB4aw (ID: /qKJNsUt)

 
幕間『セイウチの話』

 The sun was shining on the sea,   
 Shining with all his might:     
 He did his very best to make    
 The billows smooth and brightーー
 And this was odd, because it was
 The middle of the night.       


 お日さまきらきら海の上
 めいっぱい光ってた
 波をつやつや輝かせようと
 めいっぱい光ってた
 それにしても奇妙
 だって真夜中だったから

+++++++
『鏡の国のアリス』より「セイウチと大工」第1作


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