コメディ・ライト小説(新)

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黒猫と女剣士
日時: 2017/08/10 20:16
名前: 幼音アリア (ID: a0p/ia.h)

コツ、コツ、コツ・・・・・

おや?お客様ですか、珍しい・・・こんな森の奥の図書館に入るなんて、
相当の変わり者とお見受けしました・・・・・

いえいえ、悪い意味で言ったのではございません、そうだ、変わり者の
お客様にぴったりの「変わり者が出てくるお話」をご紹介します・・・

と、その前に・・・

お客様は、昔からある「言い伝え」をいくつご存知ですか・・・?

夜には口笛を吹いてはいけない、や、黒猫に横切られると不幸になる、
等の言い伝えは有名です・・・・・

今回ご紹介するお話は、今話した言い伝えの後者に関係のある
お話でございます・・・・・

では、どうぞごゆっくり・・・・・

Re: 黒猫と女剣士 ( No.39 )
日時: 2018/07/20 21:11
名前: 幼音アリア (ID: v2BiiJyf)

「同じ人間なのに・・・・・」

「・・・人間なんて互いを恨んで殺し合う哀れな生き物よ、だからいつまで
経っても戦争が続くの、まぁ、馬鹿なアンタにはこんなこと言っても
わからないとは思うけど・・・・・」

「わ、わかるよ?酷いことで怪我しちゃったりするんでしょ・・・・・?」

「わかっていないわね、怪我程度て済むなら戦争じゃないわよ」

「う、うん・・・・・」

「アンタ、もしかして保護してくれたのが人間だからって、もしかして
人間は本当は優しいとか思っているんじゃないでしょうね・・・・・?」

「人間には酷いことをする怖い人もいるよ、絶対に忘れない・・・・・」

「あら、わかっているじゃない・・・そこだけは評価するわ・・・・・」

「・・・でも・・・・・」

「・・・でも、何よ?」

「優しい人だっているから・・・だから・・・」

「一緒に生きるのは無理よ、人間は人間、黒猫族は黒猫族・・・・・
私とアンタだけが、それぞれたった一人の人間とだけ、生きることが
できる変わり者よ、もし他にいたら、絶対に敵として衝突することに
なるでしょうね・・・・・意見の違いで・・・・・」

Re: 黒猫と女剣士 ( No.40 )
日時: 2018/07/27 20:49
名前: 幼音アリア (ID: FpNTyiBw)

「で・・・でも・・・・・」

「まだ反論する分の言葉が残っているの?ちゃんとした意見を言うことも
できないなら何も言わないでくれる?」

「・・・酷いよ」

「酷い?なら教えてあげる、野生動物のライオンは獲物と争う、自分や
子供が生きる為に、他の動物だってそうよ、野生の世界で生き抜く術
として争って繁栄したの、でも人間は違う、互いの価値観の違いや
種族が違うってだけで妨げ、争い、殺し合う・・・・・そんな奴等の
私達黒猫族に対する対応はとても生き物に対する対応とは言えず、
残虐極まる行為だった・・・・・目の前で親兄弟を笑いながら殺し、
生き残った仲間は下僕同然の地獄のような生活が待っている・・・・・
こんな酷い奴等とどうやったら共存するって考えが生まれるのかしらね」

「・・・・・」

「何も言い返せないでしょう?これが事実、現実、消せない過去」

「・・・うん・・・・・」

「今度は私達が人間を襲うのよ、実行するべきなの・・・・・」

「・・・確かに僕も、いっぱい酷いことされた」

「やっと本音が出たわね、それが聞きたかったわ」

「・・・・・でも・・・やっぱり間違っている・・・・・」

「・・・は・・・・・?」

Re: 黒猫と女剣士 ( No.41 )
日時: 2018/12/25 22:56
名前: 幼音アリア (ID: XnbZDj7O)

「やられたからって・・・・・同じようなことを人間達にしたりすれば、
結局やっていることは同じだよ・・・・・」

「偉そうなこと言わないで!!!!!」

「だってこんなことをずっと繰り返したって、意味が無いよ!」

「意味ならあるわ!これは私達黒猫族の問題よ!例えアンタが人間の肩を
持つ奴だとしてもね!!!!!人間は酷い奴等なのよ!!!!!このまま
何もしないでいれば、いずれ私達は皆殺しにされる・・・・・殺られる
前に殺る、これこそが私達に残された生きる術よ・・・・」

「でも・・・・・」

「でももへったくれもないわ、アンタ一人が反対しても、他の黒猫族は
皆私の意見に賛同するでしょうね・・・・・」

「・・・・・」

「今ならまだ遅くないわ、その腐った考え方を、根本的に正しいモノに
戻す時間はいくらでもある・・・・・私はアンタを受け入れるわよ?
でも、人間はどうかしらね・・・・・?」

「・・・嫌だ・・・・・」

Re: 黒猫と女剣士 ( No.42 )
日時: 2019/04/30 22:45
名前: 幼音アリア (ID: MHTXF2/b)

「交渉決裂、覚悟はできているわよね・・・・・?」

__________

【ハンナ、ノワールside】

「協力なんて、すると思うか・・・・・?」

「交渉決裂、ですか・・・・・残念ですねぇ・・・・・」

「私はお前も、そしてお前のパートナーも殺しはしない、だが咎めるぞ、
誤った道をこのまま突き進まない為にも・・・・・」

「・・・・・誤った道・・・・・面白いことを言いますねぇ?それじゃあ
貴女は今まで正しい道を歩んできた、ということですね?」

「・・・・・わからん、私には・・・・・人間は時にどこまでも非情に
なれる・・・・・だが、私はそうならない為に生きるつもりだ」

「そうですか・・・・・でも、貴女の正しさは、他人からすれば間違い
にもなりうるのですよ・・・・・正しいことなんで誰でも決められる、
特に「己の正しさ」はね・・・・・」

「・・・・・」

「私達の中では、これが「正しいこと」なんです、わかりますかね?
それとも、ただただ剣を振るうことしかできない女剣士さんには
少々難し過ぎましたかね・・・・・?」

「・・・・・いや、正解だ、大正解だよ・・・・・理屈だけは・・・・・」

「ほう・・・・・」

「確かにお前の言う通り、人間は己の正しさなんてモノは驚くほど
簡単に決められる・・・・・だが、やり方は間違っている・・・・・」

「人に限らず、生命ある者にはそれぞれの生き方があります、私とシャノ
はそれぞれの生き方が合致していたんです、それぞれの生き方にも
正解は無い、だからこそこれでも構わないでしょう・・・・・?」

「正解は無くても、間違いはある・・・・・」

Re: 黒猫と女剣士 ( No.43 )
日時: 2019/05/03 14:18
名前: 幼音アリア (ID: Kot0lCt/)

「まだほざきますか・・・・・」

「当たり前だ」

「・・・・・ですが、貴女達がどう足掻こうと、もう手遅れですよ、
間もなく人間達に判決が下されます・・・・・」

「」


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