コメディ・ライト小説(新)
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- 黒猫と女剣士
- 日時: 2017/08/10 20:16
- 名前: 幼音アリア (ID: a0p/ia.h)
コツ、コツ、コツ・・・・・
おや?お客様ですか、珍しい・・・こんな森の奥の図書館に入るなんて、
相当の変わり者とお見受けしました・・・・・
いえいえ、悪い意味で言ったのではございません、そうだ、変わり者の
お客様にぴったりの「変わり者が出てくるお話」をご紹介します・・・
と、その前に・・・
お客様は、昔からある「言い伝え」をいくつご存知ですか・・・?
夜には口笛を吹いてはいけない、や、黒猫に横切られると不幸になる、
等の言い伝えは有名です・・・・・
今回ご紹介するお話は、今話した言い伝えの後者に関係のある
お話でございます・・・・・
では、どうぞごゆっくり・・・・・
- Re: 黒猫と女剣士 ( No.1 )
- 日時: 2017/08/20 19:44
- 名前: 幼音アリア (ID: IvmJM/UO)
時は歴史で言えば、丁度中世の時代・・・・・
世界には魔法が溢れていました・・・・・
ですが、そんな便利な世の中でも、魔法による国と国の争い、種族が
異なることから起きる争い・・・戦争が途絶えることはありません
でした・・・・・
国は勝利の為に、女性や子供にも戦うことを「義務」として命じ、
人権を無視していたのです・・・・・
ーーーーーーーーーーーー
「・・・・・」
「どうしたのよ、そんな顔して・・・」
「あ、いや・・・雨が降っているからさ、ちょっと辛いことを今になって
思い出しちゃったんだ・・・・・」
「・・・あ、そっか・・・あの日も、雨が降っていたわね・・・・・」
「あぁ、でも雨が降る度に思い出していてもしょうがないな・・・・・」
私、ハンナは幼い頃に両親を亡くし、今は友達の家に引き取られた
身の上だ・・・・・
だが、いつもこうして友達と話をしたりしているのではない・・・・・
国の命令で女剣士として、敵相手に剣を振るう日々は、どこか心に複雑な
何かを残していた・・・・・
- Re: 黒猫と女剣士 ( No.2 )
- 日時: 2017/08/27 17:24
- 名前: 幼音アリア (ID: 9AGFDH0G)
「ねぇ、ちょぉーっとお願いがあるんだけど・・・」
「・・・その表情からして、買い物だろう?」
「あったり~!お願いできる?」
「あぁ、いつものことだしな・・・」
「いつも悪いわね、私が方向音痴なせいで・・・」
「別に構わない、外に出て迷われたらそっちの方が大変だし・・・」
方向音痴な友達の代わりに買い物をするのが私の日課だ、この日も
いつものようにこうして買い物へ出かけた・・・
もしこの日に買い物に出かけていなかったら、運命は大きく変わっていた
ことだろう・・・・・
ビチャッ・・・ビチャッ・・・
一歩、また一歩と歩を進める度に、水の跳ねる音がする・・・・・
小さい音楽を聴いているようだ・・・・・
- Re: 黒猫と女剣士 ( No.3 )
- 日時: 2017/09/14 23:53
- 名前: 幼音アリア (ID: a0p/ia.h)
その時、私の目の前にそれは現れた・・・
いや、正しく言えば、私がそれの前に現れた、だろうか・・・・・
「・・・・・」
そこにいる者は、傷だらけの体をぐったりとゴミ置き場に預けるようにしながら、
虚ろな目をして、ただただ雨に打たれていた・・・・・
「・・・黒猫族か・・・」
【黒猫族】
一匹の黒猫が人間になりたい気持ちを持っていた
そこに魔法使いが現れ、黒猫の名残を残しつつ、人間の姿にした
その時、数多くの黒猫に同じ魔法がかけられた