コメディ・ライト小説(新)

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  の甼
日時: 2019/05/28 00:20
名前: Garnet (ID: zbxAunUZ)

題名は『  の甼』です。
『の甼』ではありません。

※次回更新分は、最新レスに加筆、という形で掲載する予定です!


Contents >>


【Citizen】(おもな登場人物 隣のかっこ内は誕生日)

氷渡ひど 流星りゅうせい  (12/23)
上総かずさ ほたる (5/4)

佐久間さくま 佑樹ゆうき
柳津やなぎつ 幸枝さちえ
 >>23(本編未読の方は閲覧非推奨)

志賀しが 未來みらい
小樽おたる あずみ
すぎうち たえ
池本いけもと ゆずる
柳津やなぎつ 睦実むつみ
 >>


○ひよこ
○てるてる522
○亜咲 りん
○河童
○上瀬冬菜
(敬称略)


 2018年夏 小説大会 コメディ・ライト小説部門 銅賞
 ありがとうございます。
 これからも少しずつ、大切にこの作品を書いていけるよう、精進を重ねてまいります。

彼らがうまれた日◎2016年5月4日
執筆開始◎2016年5月7日

イメージソング
『Crier Girl&Crier Boy ~ice cold sky~』 GARNET CROW


*





 ──────強く、なりたい

Re:   の甼 ( No.43 )
日時: 2017/09/01 21:24
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

お久しぶりです~♪(* ॑꒳ ॑* )
ようやく、来ることができました笑

ペース結構遅くて、時間がかかっちゃったけど最初から読み返してました~(*´▽`*)
流星くん、やっぱりすごいなぁ。
登場人物の設定とかが書いてあるところも読んだのだけど、重い設定で。

ご飯作ったりとか私はほとんどしないから……←
みんな好きだけど、佑樹くん好きだー(″ノдノ)
妹がうらやましい()

最初の方の「メープルシロップみたいに甘そうな太陽の光」っていうところすごい好きです(o´罒`o)
毎回言ってるかもしれないんだけど、本当にGarnetの文章ってすごい心に残る!
大好きな文です(o´艸`)

ほたるちゃんの名前が……!!!()
もしかしたら、Garnetの小説を今読んでる人がいるかもしれないからあえて書かないけどさ笑( ̄▽ ̄)←

読んでてすごいスッと入ってくるの!!(๑°ㅁ°๑)
丁寧で、私だったら省略して書かないようなところまでしっかり書いてあるからやっぱり見習いたいなって感じました。

語彙力がほんとにすごい!
(もしかしたら、さっきから連呼してる「すごい」でGarnetは私の語彙力のなさを見抜いてると思う笑)
どうやったらそんなにすごくなれるの(再び←)

見るたび見るたび、文章に感動させられます。・゜・(。´ノω・`)。



こういう自分よりもうまい人の作品を読んだら「なんか書ける気がする!!」って感じるんだけどそんな勢いで任せたら300文字目くらいでピタっと嘘みたいに手が止まってその日は更新しないか、ギリギリ1000文字目くらいに行ってグダグダの文章を投稿して自分の黒歴史を増やすか、を4月とかから繰り返してたんだー笑(;゚∇゚)

もちろん忙しい、って言うのもあったけど結局は時間あっても更新できないんだから忙しかろうが暇だろうが関係ないのかなって痛感。


勉強も全然やってないから、今度のテスト死んでると思う。
夏休み中、課題以外なんにもやってないや ≧(´▽`)≦

部活もなんだか最近行くのが憂鬱←
今なんて、捻挫と突き指とヘマしてやっちゃった火傷があるの!笑
先生が4月から変わっちゃって練習量が大幅アップしたんだー(((;°▽°))

厳しい先生で……(なんでも小学生~大学生のすべてをバレーに捧げてきた保体担当の女教師)、すごい怒鳴られるし。


何やっても上手くいってなくて、「今は小説更新できてないけど、代わりにこんなことに力入れてます!」の「こんなこと」がないんだーε-(´-`*)

そろそろ秋になるし、1番執筆とかもしやすい季節になるからそのシーズンを逃さないようにしたいなって思ってる( ̄^ ̄ゞ

今回もGarnetの作品読んで、自分の執筆に活かせたらいいなって思っておりまするm(*_ _)m

LINEでもありがとうねー笑♪
また送ります(*´▽`*)

更新頑張って!

小説の感想じゃなくて、悩み相談(?)みたいになっちゃってごめんね(((;°▽°))(((;°▽°))(((;°▽°))

byてるてる522

Re:   の甼 ( No.44 )
日時: 2017/09/04 13:45
名前: Garnet (ID: fE.voQXi)


>てるりん様

お久しぶりです。といってもなんだか久しぶりな感じがしないな(笑)
今回もお返事が長文になりそうなので、ソルティライチでも飲みながらのんびり読んでくらっしぇー。


最初からまた読み返してくれたなんて、がーねっとは嬉しいです。具体的に褒めてもらえたのもとても嬉しいです。光の色や柔らかさの表現を生み出すのが好きで、
"メープルシロップみたいに~"
のところも特に意識はしてなかったけど、以前読み返したとき「あ、いいんじゃないこれ?」となってたのを思い出しました。
こんなところでなんだけど、COSMOSのワンシーン、
"蜂蜜の入った瓶に閉じ込められて、時間が止まったように。
射し込んでくる陽の光が 彼の髪を琥珀色に塗り替えて、夢の中に居るみたいだった。"
の部分も実はお気に入りです。

コスモス系列がずどんと暗いので、せめてもう少しほのぼのな話は書けないものかと思ってやってきたのだけど、この話も根は結構シリアスだから大変なんですよ……。いつシリダク行けと怒られるかひやひやしながら書いてます()
流星や過去に彼を取り巻いていた人間関係・家族関係については、話が進んでいくうちに、現在のクラスメートたちとの関係よりもかなり不穏な展開が待ち構えている予感が襲ってくるでしょう。ほたるさんのこともね。でも安心してください、ここはこれでもコメライ!そしてわたしはGarnet!必ずや皆さんを笑顔にして終わらせますので!!


佑樹くん推し、これで少なくとも二人目になったな(笑) 彼は、わりと何処にでもいそうな親しみやすい感じの中学生、を目指して書きました。そして実はモテるという。性格は悪くないし、俗に言う一軍のメンバーでもおかしくはないんだけど、適度に周りと距離をとって過ごしている。それでも流星とは親友になりたい、いや、なってる?なるぞ!というイメージ。
てるりんがもし妹になりたいって言ったら、たぶん佑樹めっちゃ喜ぶよ(笑)

スピンアウト・ストーリー『  の梦』は読んだかな? 月美北中合唱祭にて、佑樹がクラスの自由曲指揮者をつとめます。よければ応援してね。


わたしも流星ほどは料理できません。というか基本的に親がいちから自分で作ることを想定して材料を買ってこないので、そもそも真面目に作る機会というのが母子共にほとんど無いです。本編内とわかりやすく比較するならば、カレー作るとき水の量に関していちいち几帳面になる・玉ねぎを切るときにはゴーグル着用、って感じなので、単なる経験不足。
ちなみに、知り合いに家政科卒業の方がいるのですが、当たり前のようにご飯がめっちゃ美味しいです!味の素とか使うのをかなり嫌がるんですけどね。氷渡家はたぶん平気。


大好きな文、感動……ふえええ嬉しい。
最近わたしも、創作はもちろん、大人から理不尽くらったりして自棄になってたのでその言葉が染み渡ります(嬉し泣き) わたし語彙力ある?ww
これでまたすこし、頑張れそうです。

この前までまた大会やってたけどさ。これでも2回、賞もらったことあるけどさ。わたしには受賞とかいう大層なものより、本気で応援してくれる人とか、好きって言ってくれる人とか、憧れてくれる人がひとりでもふたりでも、どんなに少なくとも確かにいてくれれば、それで十分なのかもな。それがどんな賞よりも嬉しくて、そのためにわたしは書きつづけているのかもしれないな。
もともと、家族や知り合いに見つからずに書きたかった気持ちからネットで活動するようになったクチだから、自分のために書いてるんだなんて立派なことは言えないけど、そういう気持ちはきっと、今までも、今も、これからもきっと、ずっとあると思います。

一時は承認欲求や自己顕示欲に任せて突っ走ってた自分がいたし、同時にそんな自分を軽蔑したりもしたけど、今はどんな自分でも受け入れようと思えています。
歪んでいても大丈夫だから、もし間違っていても必ず正してくれる人がいるから、ね、だいじょぶだいじょぶ、おこらない~。って宥めるみたいな形で。(笑)
こうやって文字にすることでも自分に言い聞かせてるのかもしれないけど。
…………ハタから見たらやばい人だな。


>こういう自分よりもうまい人の作品を読んだら「なんか書ける気がする!!」って感じるんだけどそんな勢いで任せたら300文字目くらいでピタっと嘘みたいに手が止まってその日は更新しないか、ギリギリ1000文字目くらいに行ってグダグダの文章を投稿して自分の黒歴史を増やすか、を4月とかから繰り返してたんだー笑(;゚∇゚)

それ昔のわたしじゃんか(・_・)
無理はしないでね。そういうときは多分、HPはあってもMPが足りない状態とかかもしれないので……。


勉強も部活も大変だよね。
すべてを捧げてきた女教師か……一本ドラマ作れちゃいそうですね。
奇遇なことに、わたしも中2の4月に顧問がひとり入れ替わって大変でした……。やる気のなかった先生のほうが突然スパルタ気味指導になるし、新しく入ったほうの先生はテニス経験者(たぶん)でわたしも結構好感持ってたのに、同級生に特に嫌われているしで疲れる疲れる。
当然夏休みの練習量も倍増という。
捻挫、突き指、考えるだけで痛い! 火傷はどうしてしちゃったの?

課題に関してはステメの変遷見ながら苦笑いしてた(笑) 困らない程度に息抜きしながらやってこ!


読書の秋、創作の秋。
いっぱい素敵な文が書けるといいね。
わたしも応援してます。コメ爆早く行きたい!!!
このスレッドの更新も頑張りまーす。



もうすぐ、てるりんと知り合って3年になりますね。長いようで短かった。

LINEでもカキコでも、これからもどうぞよろしくお願いします。
ではまた。


Garnet
 
 
2017/09/03 00:40 投稿
2017/09/04 13:45 修正

Re:   の甼 ( No.45 )
日時: 2018/03/31 15:26
名前: 上瀬冬菜 ◆P8WiDJ.XsE (ID: OakzbDQq)

 こんにちは、このスレでは(多分)初めまして、上瀬冬菜です。
 某青い鳥さんではいつもお世話になっています。
 一章を読み終えたので、感想をば! と言いたいところなんだけど、多分言いたいことがばらばらです。箇条書きから纏めているので、きっと自由奔放な感想になると思います。失礼に当たったらごめんなさい。
 というかまだ一章しか読んでないとか遅すぎですな……! でも、ガーネっちゃんの文章に限らずなんだけど、脳内アニメがすらすら流れていきます。すごく読み易い!

 佑樹(漢字間違っていたらごめんね)くん可愛い! 可愛いっていうか、元気なところが好きっていうか。
 女子高、と出ていたので中学生なのかな。こういう同性同士の会話って好きです。テンポがいい……!
 「それは完全に、人間に非が~」のセリフ、すごく難しいっていうか、中学生にしてはほんのり難しい会話だな、こういうこと話せるのってすごいな~と思いました。あと、流星くんにもほんのりミステリアスな雰囲気が、なにかがあったって感じがします。
 私が単に、当時ぐーだら過ごしてたからそういう風に思うのかもしれないけど((
 あと、その会話の件の、ヘドロ云々の文章に共感というか、想像したら確かに酷いなとも。稀であるはず……かな、頻繁ではないと思うけど、それでも心が痛くなる。
 箇条書き見たら宿題やってなさそうな佑樹くんって書かれているんだけど、どのシーンだっけ……と思い出してみたら、テストについて話している件だなと。慌てっぷりが印象に残ったのです。

 やっぱり気のせいじゃないかと言う佑樹くんは良くも悪くも普通の人なのかな。
 この時点だとほたるさん、幽霊みたいに思えてしまうんだけど、後々の展開見たら怪我をしていたので生きている、のかな。箇条書き見たら生死の概念を越えていそうと書かれていたんですけど、こう、ほたるさんもミステリアスな雰囲気を醸し出していたのです。
 そして、気のせいじゃないか発言をした流星くんは人の心を見るのが得意なのかなーと思った。得意っていうか、否が応でもそうなったような雰囲気を感じた。ちょっと世の中諦めてる感じがする。どことなく。

 上総ほたる、氷渡流星……ネーミングセンス素敵ではありませんか? この、名前から溢れ出る人物の雰囲気っていうか、うん、とても素敵……!!
 なんか素敵としかばっかり言ってなくて語彙力が疑われそうだ((
 名前の話になっちゃったけど、ほたるさんは文章からでも素朴さや清純さが伝わってくるなぁって。でも、脆い雰囲気やどこか弱いところがありそうな気もします。触れたら解けていきそうな感じがする。
 内心はバイブレーション並みに~の件の表現がとても好きです。情景がよくわかる……! あとほたるさんの放つ一言一句がもはや私の中で美化されているぐらいに浄化される……。
 「やっぱり、だめに決まってるよね?」のセリフが可愛いと書いてありました。可愛いと思います(キリッ)

 ひとりぼっち。平仮名で描写されているのがすごい好きです。平仮名と漢字によって印象がまったく変わるような気がします。
 「佑樹にだって“あいつら”みたいに~」のセリフ……あれ、地の文だったかな、この件の描写に半々共感。あのときのシーンならなんか、なにか疑っちゃうっていうか、暗い気持ち? 言葉が見つからないけど、そういうのを抱いたりするのもわかるから。でも流星くんの気持ちにも同感なの。信じてもらいたかったっていうか、きっと信じてくれる、とはすこーしだけ違うんだけど。どっちも共感できるというか。

 「ほんと?」「うん」「ほんとに、ほんと?」~の一連のセリフが可 愛 い!!
 とプラスで、箇条書きにはガーネっちゃんのひらがなの使い方が優しい、温かい気持ちになると書かれていました。今でもそう思います。ほかほかする。
 柳津(漢字間違っていたらごめんなさい)さんが気丈で、本当にいい人……! そして地の文に癒されます。綺麗なお水だって思うんだ、ガーネっちゃんの文章。
 えっと、あとは箇条書きに書いてあることをそのまま書きます。

 コ、コロッケーーー!!!
 こ……ころっけーーー!!!!!

*

 一応説明しておくと、カタカナの叫びはコロッケが見るも無残(?)な状態になったことに叫んだのと、下の平仮名の叫びはコロッケが復活したことに歓喜した叫びでした。コロッケ美味しそう。

 あと、誤字かな? よくわからないんだけど、和室を出ていったのあとの文章で、それにしても、結城が僕に残した~のところの結城って佑樹くんの間違いだったりしないかな……?
 なにかの見落としで間違っていたらごめんなさいm(__)m

 この感想はクライアーな某曲を聞きながら書きました。某曲もくうまちみたいにすごいひんやりして且つ温かい感じがするなぁとか思いながら書いてました。……ひんやりして且つ温かい感じとはなんだろう。うーん、的確な表現が見つかない!

 すごく面白かったっていうとありきたりに思えるんだけど、うん、とっても面白かったです!
 いやもうね、語彙力ほしいね……! 感想になるとぼきゃぶらりーが低下するのはなぜだ((

 では、そろそろ失礼します。また感想書きに来るね。

Re:   の甼 ( No.46 )
日時: 2018/04/05 04:23
名前: Garnet (ID: 2bESk3K2)



>ふゆたん様

 コメントありがとうございます。大切に読ませていただきました。
 こちらこそ、いつもお世話になっております。


 コメライを本拠地にしている方の佑樹の人気率(分母はたかがしれているけど)がかなり高くて、嬉しいです。彼は良い意味でも悪い意味でもふつうの、明るい、中学生らしい中学生、を目指して書いているのでよかったです。うへへ。
 テストは、三夜漬けくらいでスマホ没収を免れる程度に点取れてるんじゃないでしょうか(適当)

 彼らは中学二年生です。
 個人的に、物語が始まる前にそこまで多くもない登場人物の紹介欄を真っ黒にしてしまうのがあまり好きじゃないというか、そんな感じなので第二章完結までは本編中で何とかしてきたわけだけれど、わかりにくかったらすみません。
 流星には色々ありまくりなので、とっとと問題を片付けてほしいものですね。そのためにも続きを投稿せねばと、メモ帳に溜まったストックを眺めるがーねっちゃんです。裏で書いていたとはいえ、さすがに放置しすぎました。

 月美川の汚染問題は、地元の川を参考に書いています。それこそヘドロの中にごみや自転車が沈んでいたし、転覆した小さな船たちが長い間放置されていたことなんかもありました。
 単に明陽の環境との対比をしておきたかっただけなので深い意味はないのですが、そういう光景や悪臭にうんざりしていたので、流星にトゲトゲ言ってもらいました。


 と、嫌な話はこれくらいにしておいて。

 ほたるの魅力が伝わって嬉しい限りです。「ほんとに、ほんと?」の辺りとかは、ほたるのかわいさ伝われえええっと念じてから書いてました、たぶん。頑張った甲斐があったあ!
 ネーミングセンスがあるのかはわかりませんが、彼女の名字は千葉県が昔、三つの国に別れていた頃の、安房国あわのくに上総国かずさのくに下総国しもうさのくにのうちの上総から引っ張ってきました。どうしてわたしが上総を選んだのかは、大した理由ではないけれど今後作中で語られる予定です。物語が進むうちに想像がつく方もいらっしゃるかもしれませんね。
 余談ですが、県内にはその三つの国の名前が入った駅が沢山あります。映画『君の名は。』などにも出てきた中央総武線(黄色いラインの入った電車)の下総中山駅も、そのひとつです。

 ほたるは確かに、ある意味生死の概念を超えた存在なのかもしれません。
 ネタバレしたくないのでこれ以上は言えないけど、驚かせてしまったらごめんねとだけ先に謝っときます。どげざどげざぁエアプレッシャー


 柳津さんはいい人です。わたしの思う理想のおばあちゃんって感じをイメージして書きました。ほたるといっしょに可愛がられたい。

 流星と出会ったとき、醤油でも買いにいこうとして外に出たんだと思いますが、作者自身も幸枝自身もそんなことは忘れている辺りなんつうかリアル。潰れたコロッケは……そのへんの鳥か猫の餌にでもなるんじゃないですかね(再度適当)
 揚げ物屋のおじちゃんごめん。

 誤字の件、確認したところほんとうに結っちゃってました。ミシミシ言っていたので直しておきました。
 誤字脱字っていくら気を付けてもなくならないので、助かります。


 ひんやり且つあたたかい、よくわかります。
 わたしもあの曲を聴きながら執筆しようかなと、久々に思いました。
 恋心が輝いちゃう、某眼鏡探偵くんのED曲が流星っぽいとタイムラインが一瞬賑わったことも、いつだったかありましたね。

 そういえばふゆたん、前にバンプをよく聴くって言っていたっけ。
 バンド系には疎いのだけど『宝石になった日』が特に好きです……!


 一レス数千文字が約十レスで一章分になってるので、自分でもすごく長いなと思います。わたしがこの作品の読者だったら面倒になってそのうち投げ出すと思うので、読むどころか感想まで書いてくれて、その上また来るとも言ってくれたふゆたんは神様ですん。ほたるの絵もよく描いてくれてるし、がーねっちゃん嬉しい!
 わたしもCOLのファンアートを描かせていただいたりコメントしにいったりする予定ですので、期待せずに待っていてください。

 長らくカキコのほうで人と交流していなかったので、テンションの低い文になったことについては目をつむってください……もはや顔文字とかどこにつけたらいいんだろうって感じです。
 でもまあとりあえずはのんびりと、執筆を頑張っていきます。
 ふゆたんの作品も楽しみにしてるね。
 
 
 

Re:   の甼 ( No.47 )
日時: 2018/04/19 21:46
名前: Garnet (ID: 5D.A9gym)

「たっ、たえちゃんに、会った?! いつ?どこで!」

 そんなこと、わかってるくせに。
 身を乗り出して訊いてくる彼女と目を合わせたくなくて、窓の外を眺めながら僕は答えた。

「さっきの駅で見かけたんだ。でも、そんなことを君に言えば、後先考えず無理矢理にでも一緒に会おうとするだろう」
「…………う」
「あの後、お手洗いの列に並ぶふりをして、すぐ追いかけた。そしたらタエ、どこで何をしていたと思う?」

 ほたるさん、のマフラーを結び直していたとき、不意に懐かしい気配を感じた。かすかな音というか、匂いみたいなものに釣られて、無意識に視線がそれを追いかけて。
 首筋が後ろからでも見えるくらい、短く切り揃えられた色素の薄い茶髪。気の強そうな、そして意志の固さを物語るきりりとした顔立ち。嫌でも脳が認識した。あの狭い町の狭い学校にいた、今よりは少なかった同級生のひとりだと。
 人混みの合間を縫って歩いていく彼女を見て、何も感じずにいられたわけがない。

「俺たちがいた南口とは逆の、北口側のロータリーでさ、お前の写真が載ったチラシ、みんなと配ってるんだよ。どういうことだってそりゃ問いただしたさ。最初はあいつら、俺のことばっか見て何も答えてくれなかったけど、簡単に教えてくれた。ていうか何も知らないのが信じられないって、そりゃ、テレビは観ないし新聞も読まないし、もちろんニュースだって昔からそんなに見ないんだから当たり前だろ」

 一気に喋りすぎたもので、息が続かない。でも、止まらなかった。止めるなんて無理だった。

「あの明陽周辺で起こったいくつもの事件の中に、あずみとお前の従弟が誘拐されていたこともカウントされて……従弟だけは逃げた先の山で猟友会の人にすぐ見つけられたけど、あずみのことはいくら捜しても見つからないって。でもこの前、月美町の……幸枝さんの家の近くで警察に捕まえられてた男たち、が、その誘拐犯で、ああ、もう意味がわからねえ」

 さっきの出来事を言葉にしていくと、どんどんと、その量に比例でもしているように、目の前の彼女の顔が青ざめていく。そんなに知られたくなかったことなのだろうか。僕に嘘をついてまで。いや、本当は嘘さえまだつかれていないか。ははは、情けない。
 正確には、今、人間じゃないのだと、この人が呟いていたことを僕はちゃんと覚えている。それなら君はもう、死んでいるとでも言うのか。

「ちょっと、落ち着いて流星くん」
「これで落ち着いてられるか!」

 だから、怖がりながら笑う彼女のことも、あの日、赤に濡れて警察官の腕の中で暴れていた男のことも、許せなくなって声を荒げていた。

「りゅーせいっ!!」

 乾いた音と頬の痛みが辺りに響いた途端、それをかき消すように、隣の線路をすれ違った特急の電車が、警笛と共に走っていった。この空気がまるごとブレたみたいな衝撃は、もう過ぎ去ったあの電車のせいだったのか、それとも。

「……………………ごめん」

 馬鹿な僕なんかにすぐ謝ってくれた彼女は、泣いていた。ぼろぼろに泣いていた。もとはただの小さな洋食店だったファミレスで、短い夢からの目覚めと同時に透明な涙をこぼしていた彼女とは、まるで別人だった。そのままでいたら、あっという間に身体中の水分が流れ出てぺしゃんこに潰れてしまうのではないかと思うくらい、指先や、コートの袖口や、僕の膝を次々濡らしていく。
 また、この子を泣かせたんだ。また……また、また。
 今さっきまで僕の中で渦巻いて止まらなかった言葉たちが、喉の奥で、手のひらで、汚れた床の上で、意思を失って転がっている。どうすればいい、どうすれば、よかった?
 普段の彼女からは想像もできない、震えるような嗚咽を聞きながら、ひりつく頬に触れていた。こんなに力があったなんて。

「こっちこそ、ごめん」

 乾いた声しか絞り出せずに、呆然と幼い泣き顔を見つめていたら、いつのまにか、崩れ落ちていくのを必死にこらえるように、彼女が僕にしがみついていた。そんなことされたって、僕には、そっと背中をさすってやることくらいしかできないのに。
 何の罪もない女の子が従弟とともに連れ去られた理由も、従弟だけを故郷に返して姿をくらませた理由も、今の時点でははっきりわからない。そして、なぜそんな危険な状況で僕の前に現れたのかも。聞きたいことなんて山ほどある。ありすぎて、どこから手を付けていいのか戸惑っているくらい。だからせめて、この子が涙を流し終えるまではサンドバッグにでも何でもなってやる。
 そして、僕自身も。彼女と、僕の知らない空白の1年に向き合うために……そろそろ、心の奥底に鍵を掛けて閉じ込めていたつもりの過去の記憶と、きちんと向き合わなければならない時が来たようだ。
 今朝あんなに早く出発したくせに、足取りがこんなに重いのは。ふたりとも、本当はものすごく、帰りたくなかったからなのかもしれない。











 辺りを見渡せば、山、緑、山。ときどき畑や民家、その他。少々変わりやすい天気、1日3回以上は町中に響き渡る防災無線の放送。平日は通勤通学の時間帯以外、電車が2時間に1本しか来ない時もざらにある。誇れることといえば、綺麗な川でぽんぽん無限に釣れる魚とか、伝統工芸品とか、美味しい水とか、夜空とか。
 ぱっと思い付く限りこんな紹介になるのが、僕の生まれ育った明陽町だ。つまり、結構平々凡々な、ただの田舎町である。
 それでも、ちょっとだけ特徴というか、色みたいなものはあって。町内のある地域────町村合併の前から明陽村と呼ばれていた地域には、神社や寺がひとつも無いのだ。昔々、明陽村には独特の宗教文化があったらしく、その名残なんだそう。ただ、死者を弔うのに困るところがあるので、隣の地区との境あたりに建っている少し大きなお寺に、村民は墓を作った。
 僕ら氷渡家は約12年前に引っ越してきたよそ者なので、そこにご先祖様は眠っていないけど。

「ああ、おはよ流星。ご飯食べ終わったら、お皿、食洗機にかけといて。わたし支度すんでないの」
「え、初っぱなから寝坊って、それ普通なら俺がやることじゃん」
「悪かったわね」

 うさぎ美味しいあの山、だなんて物騒な空耳歌詞が有名な"ふるさと"のメロディが流れる7時のチャイムでいつも通り目を覚まし身支度を済ませ、今日から着始める人生初の制服に腕を通してからひとりで勝手に朝食をとっていると、忙しそうな足音がやってきて起き抜けの母親が登場した。
 てってれーん、と効果音が聞こえてきそうだ。彼女にとっては絶望の意味で。

「昨日の肉じゃが、払っちゃうけどいい?」
「いい、いい、今朝はもう何も食べない! あーどうしよ」
「オレンジジュース一杯くらいは飲みなよ」
「あ、飲む」

 ちょうど自分のぶんがあったので差し出すと、彼女は薬品調合にでも失敗した博士のように寝癖だらけの髪をかき上げながら、グビグビと数秒でオレンジジュースを飲み干し「ありがと」とそのまま僕の手に空のグラスを返却して洗面所へ駆け込んでいった。ちゃっかりしているものだ。
 水の勢いよく流れる音を後ろに聞きながら、最後に残った肉じゃがをかき込む。また冷蔵庫からジュースの紙パックを取り出すのも面倒になったので、母にならって牛乳だけを一気飲みしてから、今日はそのままこの残骸たちを食洗機に突っ込むことにした。帰ってくる頃には乾燥まで終わっているだろう。
 さて、洗面台が空くまで僕は何をしよう。鞄なら既に玄関に置いてあるし、その空っぽにも等しい中身は昨晩確認済みだ。
 だーがしかし、今日は中学校の入学式だというのに父の姿がお約束のようにまた見当たらない。

「ねえ、父さん昨日も終電逃したの?」

 手にした小さな鏡の前で、いかにも急いでいるのが男の僕にもわかるくらい大雑把に化粧をしている彼女に訊いてみる。
 父さん、という単語にぴくりと反応をみせたように感じたのは気のせいではないと思う。前に、体や顔に不自然な痣があるのを指摘したときもこんな感じだったから。
 何か良くないことを隠しているんだろうけど、決定的な証拠はあいにく掴めていない。

「あー…………ごめんね、なんか今すっごく忙しいらしくて。繁忙期ってやつよ。卒業式は絶対行けるようにするからって、言ってたわ」
「そう、わかった」

 歯磨きも早々に済ませ、どいてくれていた彼女に明かりを譲った。
 僕には、大人の事情も、働く大変さも、化粧の必要性も正直まだわからないけど、赤ん坊のころ散々両親に迷惑をかけた分、聞き分けだけは良くならなくちゃと努力してきたつもりだ。ワガママの通し方なんてずいぶん昔に忘れてしまったし、だから、父さんがこの前の卒業式にも今回の入学式にも来ないということについて、特に不満はないのである。そういえば、彼とは最近顔を合わせていない。最後に会話したのって、声を聞いたのっていつだっけ。
 いつのまに曲がっていたネクタイを締め直す。なんだか息苦しいなと思っていたら、学校に着くまでならボタン開けてても怒られないでしょ、なんて無責任なことを言われて、ため息が出た。初日から上級生に目をつけられるかもしれないなんて勘弁してほしい。

「さささっ、お待たせ! 行くよ!」
「あぁ、うん」

 すうすうするミントの匂いを吐きながらスニーカーに足を引っかける僕の隣を、母さんが横切った。
 行ってきますと、誰もいない小さなアパートの一室に挨拶をして、ふたりで走り出す。
 氷渡すがわたり流星りゅうせい、12歳。山桜が咲き誇る、少し肌寒い晴天のあの日、僕は中学1年生になった。


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