ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 泡沫姫—うたかたひめ—
- 日時: 2008/11/09 16:32
- 名前: ころな (ID: Mgo.shQL)
ダーク初進出ですっ!!
めっちゃ不安なんで、応援よろしくお願いしますっ
ここでは、愛と呪いと殺戮が交錯する、どろどろ系をいきたいと思います。
だめな方は、ダッシュで逃げ→
- Re: 泡沫姫—うたかたひめ— ( No.7 )
- 日時: 2008/11/11 10:38
- 名前: ころな (ID: Z807Ua8T)
「ようこそお越し下さいました、マルカトス様。馬車に揺られてお疲れなられたでしょう。さあ、中へどうぞ」
「夜会以来だ、マダム」
「ちょっとちょっとあなた」
「なんだねルシエーヌ」
「そんなにゆっくりしていて大丈夫なのですか?この
間にもメアリー婦人がベクシエーラを逃がしているか
もしれないのに・・・」
「なぁに心配はいらん。ちゃんと契約書も書かせた
し、うちに恩だってあるんだ。それにいざとなった
ら、この家への融資額を大幅に下げればいい。没落貴
族だ。家を守るのに必死だからな」
メアリーは女当主だ。先代をなくしてから、マルカト
スと、一部の土地を共有することを踏まえて、金銭面
で協力してもらっていたのだ。
「お母様」
メアリーがベクシエーラの寝室に入ってきた。その緊
迫した空気に、ベクシエーラはただならぬものを感じ
た」
「もう、ご気分は優れたのですか・・・?」
「ベクシエーラ・・・」
「わたくし分かりますわっ。お母様の憂いの原因は、
お客様にあるのでしょうっ?」
「ああっ、ベクシエーラ!!私の愛しい子!こんなこ
とになるなんて。あなたに恨まれて当然のことだわ
っ!」
突然、自分の肩の上で泣き崩れる母に驚いた。加減な
く強く抱きしめる母の手に、痛みと不安を感じる。
- Re: 泡沫姫—うたかたひめ— ( No.8 )
- 日時: 2008/11/11 17:27
- 名前: つかさ (ID: D71pwe7j)
ころなさんへ
遊びに来ちゃいました(*^-゜)vィェィ♪
今、私は貴族・王族的な話を考え中だったので
参考にしちゃおっかな!?
『うたかたひめ』は、今のところ登場人物の数が
抑えられているので、名前とか覚えるのが苦手な私には
「助かります設計だっ!」なんて感じてます^ ^
コソっと、また覗きに来ま〜す!!
- Re: 泡沫姫--うたかたひめ-- ( No.9 )
- 日時: 2008/11/12 16:56
- 名前: ころな (ID: IietCQnC)
つかささん、ありがとうございますっ!!
私の浅はかな(エ;知識でもお役にたてたら嬉しいです(o≧∇≦)o
- Re: 泡沫姫—うたかたひめ— ( No.10 )
- 日時: 2008/11/13 11:22
- 名前: ころな (ID: Z807Ua8T)
続き。。。。。
「ど、どうなさったのです!?」
メアリーは自分の頬を伝う涙を指で拭うと、その手を
娘の肩に置いた。どうしてもしゃくりあげてしまうの
を堪えながら、恐々と口を広げた。
「ベクシエーラ、よくお聞き。お前はね・・・、今日
から、・・・マルカトス様の、養女となるのです」
「よ、養女っ・・・!で、すか・・・!?」
「今、マルカトス様がお見えになられてる。さぁ、準
備はできているから・・・」
「なぜそんな急にっ!嫌ですわっ。私もお母様のよう
な女当主となり、」
「お だ ま り ! !」
ほんとに一瞬のことだった。メアリー自身も、何を思
って怒鳴ってしまったのか分からない。肩で息をして
いるのに対し、娘は息をすることも忘れている。
「か・・・さ、ま?」
「ほ、ほら、待たせてはいけません。早く行きなさ
い」
「そんなっ!お母さっ」
「行きなさいったら!!!」
良かった。涙が、愛しい娘の顔を隠して、見えなくし
てくれている。母の決意が鈍る前に、どうか、早くっ
——!!
しばらく背を向けて身を小さくしていると、娘の聞き
なれた靴音が、部屋から遠ざかっていった。
全身の力が抜けたのと同時に、自分の一部を風に持っ
ていかれたような虚しさが全身を貫いた。玄関の方か
ら聞こえてくる新しい一家の声が、針となって、心に
突き刺さる。
ベクシエーラが十歳の時だった———。
- Re: 泡沫姫—うたかたひめ— ( No.11 )
- 日時: 2008/11/13 20:30
- 名前: つかさ (ID: D71pwe7j)
読みに来ました〜!!
ベクの言葉をさえぎるメアリが一番辛そうだ……
それに、ベクが家を継ぎたいって
その言葉を聞いちゃうと、メアリはツラす。
ホントなら嬉しい言葉だもんネ(T-T)
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