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僕の嫌いなモノ。
日時: 2009/11/28 19:23
名前: 藍羽 (ID: eM8uJ0aJ)

こんにちわー!

藍羽(アイハ)と申します。

えっと、このお話には、少しグロイところがあります。
気をつけてください・・・!

では、頑張ります。

♪お客さま

ジョーカー様   朝崎疾風様  架凛様  要竜(のび太)様
白魔女様    叉紗様

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Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.16 )
日時: 2009/11/05 19:55
名前: 藍羽 (ID: nFA1oz.j)

僕は、リオとの思い出、ほとんどを覚えている。
リオは覚えてない。
けど僕は覚えている。

たしか、小学3年生頃のことだった。
僕はリオを探していたんだ。

「リオー!リオの失くしたアクセサリー、見つけたよ」

僕はリオの大切な、アクセサリーを持って。
ひたすらリオを探した。
此処は、ピクニックで来るような、小さな森。

「リオ、どこ行ったんだよ?!おーい、リオ!」

リオがどこにもいない。
誘拐なんてされてないよね?
川に落ちて、溺れちゃったりとか・・・?!

嫌なことしか、頭に浮かばない。

「拓真ぁー・・・拓真ぁ」

「リオ!見つけた。此処にいたんだね。探したよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「どうしたの?」

「・・・・・・い?・・・・・・ねぇ、いた・・」

「どこか怪我したの?」

「ねぇ、痛い?・・・あはははははは」

リオは、僕の目の前に、真っ赤な物体を突き出す。
それは。その真っ赤な物体は・・・
小鳥だった。
滅多刺しにされた、小さな小鳥。

「リオ?・・・何だよ、これ?」

「・・・小鳥。ねえ、痛い?」

「当たり前、だろう・・・っ?!小鳥が可愛そうだ」

「・・・あはははははははっははははっははは!」

リオが狂った。
僕は黙って、見ることしかできない。
リオの右手には、真っ赤なナイフがあった・・・

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.17 )
日時: 2009/11/09 20:23
名前: 藍羽 (ID: dB4i1UE/)

数学の時間、ふ、とリオを見る。
楽しそうに笑うリオの姿が、目にうつる。

なあ、覚えてるか?リオが、小鳥を殺したこと。
あの頃のリオ・・・・・・
忘れられないくらい、酷かったよね。

「拓真、ここ、何だっけ・・・・・・?」

「そこはさ、xがここで・・・」

「あ、何となく思い出したぁ。ありがとう、拓真」

リオは、とても哀しい表情をしている。
また思い出せない。記憶が減っていく、と。
嘆いているのだ・・・

「神田さん?」

「拓真くん、どうしたの?」

「リオと、仲良くしてあげてね」

「・・・当たり前でしょう?」

良かった。
もしかしたら、神田さんはリオの過去を知っているのか?
あの、血にまみれた、過去。
あのせいで、リオは狂ったのだから。

あのせいで、
小鳥を殺し、猫も殺し、自分が壊れそうになった。

リオが壊れてしまいそうだった。
僕も壊れてしまいそうになった。

『わたしね、伯母さんの家に行くことになったの』

『いなくなっちゃうの?』

『ううん。お母さんが退院するまでの間だけ』

『そっか』

あのときの会話が、かすかによみがえった。

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.18 )
日時: 2009/11/09 20:33
名前: 架凛 ◆V3sV8pUxpk (ID: nujUYaTi)

こんばんゎ☆
読ませていただきました!!
記憶がなくなっていく病気…ですか。
自分もわからないうちに忘れていってしまうなんて、
なんか残酷ですよね……。
リオちゃん、可愛そうです…。
続き、楽しみにしてます☆

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.19 )
日時: 2009/11/11 16:51
名前: 藍羽 (ID: l.tG8vXt)

架凛様。

コメントありがとうございます!
そうなんですよ。
だんだん自分も分からないうちに忘れていくんです。
可愛そうですよねぇ・・・↓
(自分で書いてt(殴)
楽しみにしてます、と言っていただけて嬉しいです。
ありがとうございます!!

Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.20 )
日時: 2009/11/11 17:35
名前: 藍羽 (ID: l.tG8vXt)

冷たい水で顔を洗い、タオルでふく。
ふー・・・練習終わり、と。

俺、北条陸はてきぱきと鞄にタオルをしまう。
今日の晩御飯、どうしようかな、とか考え事して。
今頃、拓真とリオ、沙世は家だろうな。
後でメールしようかな。

「ただいまー」

家の玄関のドアを開け、どすどすと台所へ。
鞄はソファに投げ捨てた。
さ、カレーでも作ろうか。

「あー、お兄ちゃん。おかえり」

「おぅ、空じゃねーか。今日はカレーだぜ」

「やったあ、カレー!お姉ちゃんにも伝えてくるね」

小学5年生である、俺の妹。北条空。
ばたばたと階段を駆け上がり、海の部屋に行ったらしい。
北条海は、中学2年生。
空の姉であり、俺の妹である。

俺の両親は、死んだ。
5年前、事故にあったから。
だから俺が、家事をしている。

「おら、できたぞー。海、空」

ばたばたと、階段を走る音がする。


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