ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 僕の嫌いなモノ。
- 日時: 2009/11/28 19:23
- 名前: 藍羽 (ID: eM8uJ0aJ)
こんにちわー!
藍羽(アイハ)と申します。
えっと、このお話には、少しグロイところがあります。
気をつけてください・・・!
では、頑張ります。
♪お客さま
ジョーカー様 朝崎疾風様 架凛様 要竜(のび太)様
白魔女様 叉紗様
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- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.26 )
- 日時: 2009/11/14 20:07
- 名前: 藍羽 (ID: EUu3Ud2H)
久しぶりに来た。
よしっ。更新します♪
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.27 )
- 日時: 2009/11/14 20:24
- 名前: 藍羽 (ID: EUu3Ud2H)
朝だった。
目覚まし時計の針は、7時をさしている。
・・・起きなきゃ。
むくり、とわたしは起き上がる。
「わ た し の 名 前 は 佐 倉 リ オ」
そう、ゆっくりと言う。
今日もきっと、大丈夫。大丈夫なんだから・・・
顔を洗い、朝食を済ませ、制服を着る。
何だこれ。
わたしは動きを止めてしまった。
何故なら、わたしの二の腕に、見知らぬ傷跡があったから。
だいぶ昔の傷だろう・・・・・・
じゃあ、覚えてないな。ははは。はははははは。
「おはよう、拓真っ!今日は寒くないね?!」
いつものように、拓真に挨拶。
拓真はニコ、と笑う。
「さて、問題です。僕の姉ちゃんの名前は?」
え・・・・・・
拓真にお姉ちゃんなんて、いたっけ?
いない、よね?ねえ、拓真?
「いないよね?拓真?その問題は嘘でしょ?」
「リオ?・・・いるよ?黒崎茉莉・・・だよ」
そ ん な の わ た し は 知 ら な い。
誰それ?黒崎茉莉?クロサキマリ?
「おはよう、リオ。拓真くん!」
ふと、遠くの方から、沙世が手を振っていた。
だからわたしも、手を振る。
絶対に忘れないよ、って。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.28 )
- 日時: 2009/11/15 16:12
- 名前: 藍羽 (ID: tuHQgCts)
「拓真、なかなかやるじゃねぇかっ」
「ありがと」
ポン、と陸が僕の背中を叩いた。
今は体育の時間。男子は、バスケットボールだ。
汗だくになりながら、僕らはコートの中を走る。
「陸、パス」
「おう、任せとけ!」
僕は陸にボールをパスする。
そして陸が、綺麗にゴールを決める。
・・・さすが、バスケ部のキャプテン様だなぁ。
「俺たち、休憩だぜ。拓真」
「そっか。あぁー・・・疲れたなあ」
「いひひひひ。なあ拓真?今頃沙世は何してるんだろうな?!」
「・・・は」
ニヤニヤしながら、陸が聞いてきた。
あー、そうか。陸は神田さんのことが好きなんだ。
というか、その聞き方からして、変態だぞ。
「可愛いよなあ、沙世!」
「・・・・・・」
僕は返事をしなかった。
それでも陸は、神田さんについて色々話し続けている。
本当に好きなんだな。ははは。
でも。
どうせこれも、偽りの愛、ってやつだろう?
僕は愛とか、友情とか。信じない。
だって、人間が嫌いだから。
人間に感情なんていらない。
もし、神様が本当にいるのなら。
僕は一つだけ願うよ。
『人間から、感情を消して下さい』
駄目かな。
でも僕はそれ位に・・・・・・嫌いなのだから、さ。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.29 )
- 日時: 2009/11/15 16:30
- 名前: 藍羽 (ID: tuHQgCts)
『知ってるよね?わたしが嫌いなものは、嘘だってこと』
あぁ、知ってるよ。
リオは嘘が嫌いなんだろ。知ってて当たり前じゃないか?
どうして・・・・・・?
『どうして?ふざけないで、拓真!』
もしかして僕は、リオに何かした?
もしかして僕は、リオに嘘ついた?
『もういいよ、拓真。もうッ・・・・・・』
死 ん じ ゃ え !
夢、だよな。
今のは夢・・・・・・・だ。
どうやら僕は、寝てしまったらしい。
数学の時間に。
「あはは、拓真くん、本当に寝てたの?」
「神田さん・・・うん、そうみたいだ」
あはは、と可愛らしく、神田さんは笑った。
・・・陸が好きになる理由の一つか。
「あ」
神田さんは笑うのをやめ、思い出したような顔をする。
「そういえばさっき、リオが話ある、って言ってたよ?」
「え、本当?」
「うん。・・・はやく、行ってあげなよ!拓真くん」
神田さんは、僕の背中を押した。
そして一人で、廊下に立つ。
さ、リオの元へ行かなくちゃ・・・・・・
何故か、さっきの夢を思い出してしまった。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.30 )
- 日時: 2009/11/15 16:43
- 名前: 藍羽 (ID: tuHQgCts)
冷たい風が、僕の制服の裾を揺らす。
屋上には、一人の少女が僕を待っていた。
そう、僕の幼馴染、佐倉リオ。
「・・・やっと来たね、拓真?ちょっと遅かったかな」
おかしい。明らかに、おかしい。
リオの様子がおかしい。
いつもと雰囲気が違う気がする・・・
「あぁー・・・ごめん、遅くなって」
「いいよ、別に」
「で、話って何だ?」
ギラリと、リオの瞳が輝き、僕を真っ直ぐに見つめた。
やっぱりいつものリオじゃ、ない。
・・・・・・あの頃のリオに、そっくりだ。
「誰かがねー、わたしに嘘ついたのー」
ゾク、とした。
これじゃあ・・・正夢じゃないか?
僕はリオに殺される?
「・・・・・・誰が、嘘ついたんだ?」
「くす。誰だと思うー?」
ニー、とリオは笑う。
やっぱり・・・僕なんだろうか?
「もしかして、僕?」
「ぶぶー。不正解。正解はねェ・・・北条海だよォ」
北条海?
たしか、陸の妹じゃなかったっけ?
でも、どうして陸の妹が?
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