ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 僕の嫌いなモノ。
- 日時: 2009/11/28 19:23
- 名前: 藍羽 (ID: eM8uJ0aJ)
こんにちわー!
藍羽(アイハ)と申します。
えっと、このお話には、少しグロイところがあります。
気をつけてください・・・!
では、頑張ります。
♪お客さま
ジョーカー様 朝崎疾風様 架凛様 要竜(のび太)様
白魔女様 叉紗様
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.61 )
- 日時: 2009/11/28 19:35
- 名前: 藍羽 (ID: eM8uJ0aJ)
すごく怖い。
知らない女の人からの電話。
これからどこ行くか、忘れた記憶。
一人の家。誰もいない。わたしだけ。
どうしよう?
佐倉リオは頭をフル回転させる。
思い出さないと、何も始まらない。
そんな、恐怖と闘ってる瞬間だった。
ガチャガチャガチャッ!
家の扉が開いて、誰かが入ってくる音がした。
待って・・・待ってよ。ねえ・・・
一体誰が入ってきたの?!
「リオ!」
「嫌あああああああああああああああああッ」
ギュッ、と目を閉じた。
すごく怖い。
だが、この恐怖心は消えた。
ふわ、と。何かがわたしを包んだのだ。
「・・・・・・え」
「リオ、リオ、リオッ」
拓真だった。
拓真がわたしを包んでいたのだ。
だから、自然と涙が溢れる。
「ふ・・・うわああああああああんッ!ぅわあんッ」
小さい子供みたいに、大きな声で、たくさん泣く。
「怖かったよな。・・・忘れちゃったのか?」
「どこ行くか分からなくて・・・・・・」
「うん」
「そしたら留守電に、知らない女の人から・・・」
拓真は立ち上がると、留守電のメッセージを聞いた。
そして、ゆっくりとわたしを見る。
「これ、リオのお母さんからじゃないか」
「え」
嘘だ。
嘘だ嘘だ嘘だ。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.62 )
- 日時: 2009/11/29 14:57
- 名前: 藍羽 (ID: okEdKXH3)
リオは信じなかった。
本当に、リオのお母さんからのメッセージなのに。
そうだ。リオは『お母さん』の存在を忘れたんだ。
じゃあ、お父さんの存在もきっと忘れてるだろう。
時計を見たら、もう既に授業が始まってる時間だった。
陸と神田さんにちゃんと言っておいて、良かった。
「わたしのお母さん、名前、なんていうのかな?」
「リオのお母さん?・・・佐倉ミオ、だよ」
佐倉ミオ、お母さん、佐倉ミオ・・・
リオはこの言葉を繰り返して言う。
「リオッ!」
突然、神田さんと陸の声が聞こえた。
「え?・・・沙世と陸?!」
「神田さん・・・!陸・・・!」
今は授業中なのに、二人ともリオの家に来たのだ。
・・・サボったな。なんて言ったら怒られるだろうけど。
「リオ、大丈夫だった?」
「うん、ありがとう、沙世。陸」
「急に拓真が走ってリオの家に行ったもんな。驚いたぜ」
「え、そうだったの?」
「うん。何か、違和感?みたいなの感じたから」
「赤い糸で結ばれてるんだなあ、リオと拓真は」
「陸!そんなこと言わないのッ!」
ぎゃーぎゃーと叫ぶリオ。
そのリオを茶化す陸。
それを見て笑う、神田さん。
そして。
人間が嫌いな僕。
この四人には、色んな過去と。
共通していることが一つだけあるのだった。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.63 )
- 日時: 2009/12/02 14:48
- 名前: 藍羽 (ID: DjQ11j/o)
♪第4章 時間と真実が欲しい♪
今日は、リオが病院に行く日。
付き添いは、僕。通いなれた病院へ歩いて行く。
僕はリオの1メートル後ろを歩く。
理由?リオが病院までの道を忘れさせないため。
学校でのリオは、ただノートをとるだけ。
先生もリオを当てない。
「佐倉リオさーん・・・佐倉さーん!」
病院に着くと、すぐに名前を呼ばれた。
無言で僕とリオは、白い部屋に入る。
「久しぶりですね、リオちゃん」
「・・・南条先生。久しぶりですね」
すぐに先生の名前が出てこなかったのを、聞き逃さない。
リオは、南条先生にお世話になっている。
男の人で、まあまあ若い。
「拓真くんも、久しぶりだね」
「はい」
「じゃあリオちゃん、これから言うのを覚えてね」
「・・・はい」
「とけい、たまご、うさぎ、いるか、みず」
リオはこれが大嫌いだった。
でも、リオは必死に覚えようとする。
「じゃあリオちゃん、昨日の晩御飯は?」
「・・・・・・分かりません」
「先生の名前は?」
「南条・・・秀吉先生です、よね」
「正解☆」
南条先生はニコー、と笑う。
そして真剣な顔をする。
「じゃ、さっき言った5つの言葉、言ってみて」
「・・・・・・・・・・・」
リオは黙って下を見る。
「覚えてないです」
「そっか・・・じゃ、拓真くんだけ残ってもらっていい?」
「あ・・・はい」
リオは残念そうな顔をしながら、出て行った。
残されたのは、僕とリオだけ。
「リオちゃんのことだけど・・・・・・・」
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.64 )
- 日時: 2009/12/02 14:51
- 名前: 藍羽 (ID: DjQ11j/o)
♪登場人物
■南条 秀吉 Nanjou Hideyoshi
病院の先生で、リオ担当である。
若い。たまにふざける。
- Re: 僕の嫌いなモノ。 ( No.65 )
- 日時: 2009/12/02 18:15
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
先生の名前も忘れかけてますね。
単語もまばらだし…。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
この掲示板は過去ログ化されています。