ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 包帯戦争。
- 日時: 2009/12/05 08:37
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
……ぬーがー。
もうダメだ。消えてしまったぁ……。死亡。
あー、じゃあ続きから。
コピるの大儀なんで、
http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.php?mode=view&no=12380
ここで読んでからどうぞ。
- Re: 包帯戦争。 ( No.1 )
- 日時: 2009/12/05 08:54
- 名前: 朝倉疾風 (ID: VZEtILIi)
いい加減にしろ、セミ。マジで五月蝿い。どっか行け。本気でそう思うようになった今日この頃。
リョウカの机の上に大量のセミが置いてあった。ご丁寧に全てバラバラ。フリカケみたいだ。
リョウカは無言でそれを見ながら、長いため息。
土のような匂いがする。
クラスの誰もが、何も言わずに無言でリョウカが何をするのか見ていた。
けど、リョウカは特に何の反応も示さずにゴミ箱を持ってきて、素手でセミの死骸を捨て始めた。
気味悪いと、女子の誰かが呟いた。
僕の隣の志乃岡さんは、少しだけ怯えたような目でリョウカを見つめ、声をかける事もなく、視線を下に落とした。
僕も興味がないから、今日帰ったら何をしようとかそういう事を考えていたり。
何か、不快な音がした。
そして、みんなのざわついた声も。
ずらした視線を、リョウカの方へ持っていく。いなかった。いや、違う。
しゃがんでいた。
さっきの不快な音はリョウカが吐いた音だった。
黄色い液体。酸っぱい胃液の匂い。吐き出る音。
リョウカは小刻みに体を震わしながら吐き続け、胃の残骸も全てキレイに洗い流すと、ゴシゴシと口を手で拭き、ゴミ箱を持ってユラユラと立ち上がった。
元の場所にゴミ箱を置き、廊下に出て雑巾を持って戻ってきた。
自分が嘔吐したものを雑巾で拭く。
震えは止まっていた。
彼女の隣の男子が嫌そうな顔でリョウカを見ている。
確か、後藤とかいう名前だった。
リョウカは全ての残骸を拭き終わると、また廊下に出て行った。
水の流れる音。雑巾を洗っているんだろうなぁ。
しかし子供も残酷だ。
人間は一皮剥がせば残酷だけがにじみ出てくる。
そしてそれは出来れば一生触れたくないものだけど、もう遅い。
どっぷりと僕はそこにはまって、抜け出せないんだから。
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