ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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亡者の憂鬱         
日時: 2010/10/23 10:20
名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: NN.yKTYg)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=FcnmYa8-xK4

一応報告:改名しました

いつも通りの★駄★作★とでも言うべき物ですが、飽きずに読んでいただけると光栄です。
今回は本気で書こうかな?とかも思ってます…って、既に最初から本気なんですが…笑
今までの設定を捨てきれず、所々前作、前々作その前の物とまで繋がってます。
でも、この話だけでも理解は出来るので大丈夫です。
毎度のごとくタメでいいです、感想、コメント、アドバイスは大歓迎です、私は逆立ちしながら喜びます←ビバ変人!
ただし、荒らしなどはPCの電源をその場で落としてください〜

ドラえもんの歌の歌詞が「あったまてかてーか」のと所が、『あったまばかでーか』だと思っていて恥をかいた今日この頃




>>2   プロローグ

    第1章    『セミの鳴く7月』

>>15  Episode1   殺し合う『ふたり』
>>17  Episode2   死体安置所
>>21  Episode3   ここに存る理由
>>22  Episode4   時の横断幕
>>23  Episode5   クレハ戦闘魔法魔術第6学院
>>26  Episode6   水入りバスケットボール  
>>27  Episode7   亡者の憂鬱
>>28  Episode8   捜査依頼
>>31  Episode9   生徒会長
>>32  Episode10  清掃委員会
>>33  Episode11  巨大クマムシ
>>34  Episode12  壊れない生物
>>35  Episode12  黒包帯
>>36  Episode13  スタンガン・パニック
>>40  Episode14  仮面が大破
>>44  Episode15  後の祭り

    第2章   『死んでゆく8月』
      
>>45  Episode16  夏祭り【前】
>>46  Episode17  夏祭り【遊】
>>47  Episode18  夏祭り【戦】 
>>52  Episode19  夏祭り【殺】
>>53  Episode20  夏祭り【強】    
>>54  Episode21  夏祭り【参】
>>57  Episode22  夏祭り【説】
>>62  Episode23  夏祭り【終】
>>65  Episode24  戦闘訓練【測】
>>69  Episode25  戦闘訓練【原】
>>72  Episode26  戦闘訓練【敵】
>>73  Episode27  戦闘訓練【示】
>>74  Episode28  戦闘訓練【化】
>>75  Episode29  戦闘訓練【戦】
>>79  Episode30  戦闘訓練【実】
>>80  Episode31  敵地制圧戦【始】
>>81  Episode32  敵地制圧戦【崩】
>>82  Episode33  戦闘訓練【助】
>>83  Episode34  戦闘訓練【武】
>>84  Episode35  戦闘訓練【実】

    第3章     『物語の終る9月』

>>87  Episode36  実戦【始】
>>89  Episode37  実戦【幻】
>>90  Episode39  実戦【死】 (グロ注意)
>>92  Episode40  殺し合う『ふたり』と狙い撃つひとり
>>96  Episode41  ニセモノ
>>97 Episode42  現状打破


オリキャラ応募用紙>>1

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Re: 亡者の憂鬱          ( No.51 )
日時: 2010/07/08 11:13
名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: cYSZrqDn)

かなり予想外の方向に行くと思いますよ^^
今私の脳内でも自分でもびっくりな展開が考案されたので…(ニヤリ

Episode19  夏祭り【殺】          ( No.52 )
日時: 2010/07/08 15:45
名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: cYSZrqDn)

飛んでくる敵を、神社の境内で7人の魔術師が次々と殺していく。
その冷酷さたるや、殺さずに両手足を消し飛ばす、
精神を壊し、首から下の動きを止めるなど、
殺した方がまだ良いのではないかと思う者が多数倒れている。
しかし、その7人も冷酷なわけではない、
加減する余裕が無いのだ。
敵の数は約1万人、その全てが低級とはいえ魔術師だ。
敵も魔術を使うが為に、苦戦する。
その結果、手早く敵を倒さなくてはならなくなるのだ。

「ねえ、サタン。さっき何話してたの?あの仮面、何者?」

流の意表を突く質問に、サタンの攻撃が鈍る。

「あの仮面の正体は、秋風 翔。お前の知り合いらしいのだが…覚えは無いか?」

秋風…翔?
何処かで聞いた、何だか懐かしい名前だ。
"我々の能力は秋風よりも数段上のはず "
そうだ、あの黒包帯が言っていた!
いや、待てよ、その前に聞いたことが…

「あ゛ー !! 」

そうだ!私とビルから転落しした同級生の名前!

「思い出したか。話の続きをするとだな、自分の居る会社を潰して欲しいそうだ」

自分の居る会社を潰す?
何を考えている?

「アイツの居るのはヘキサリア社だ、政府直轄の研究も行う。その中で、蘇生実験を行っていたらしいのだが、見事に薬が効いて生き返ったのが奴だ」

死者蘇生薬!
本で読んだ。確か、賢者の石を液体化し、
それに不死鳥の血液を加えたものらしい。

「で…その後どうしたの?」

「今はその話は終わりだ、ここをこの後どうするか、それが今の課題」

直ぐにサタンは呪文を唱え始めた。
呪文と共に神社の境内を風が渦を巻く、
その渦が何かを地面に描きながら中心へと向かう!
魔王は、会話を呪文として使える。
会話呪文と言うらしいのだが、
基本的な魔術はもちろん、上級魔法ですらそれで発動できると言う。
前、サタンに会話呪文の使い方を教えてくれと頼んだが、
『魔王の特権だ。教えてもいいが、お前には使えないぞ?』
と返されたことがある。
その会話呪文では発動できない魔術…、
一体どれほどの威力を秘めているのか分からないが、
今言えることは確実に危険!
つむじ風がサタンの足元で消えたのを確認すると、サタンは呪文を止めた。

「伏せて!」

リバーシの声に反応し、全員が伏せる。
その直後だった、サタンを中心に光の刃が境内を駆け巡り、
物と言う物を切り倒す!
あるところでは竜巻のように渦を巻き、
またある所では同じ所を何度も回る…。

「風刃は…如何なるものも切りつくす、直ぐに脱出しろ。ミンチになるぞ?…ククク……ア゛ーッハッハッハ!ホラ、どうした?虫ケラ共がッ!我を殺すのであろう?殺せるものなら殺すがよい!その前に…貴様等が屍となるがなァッ !! 」

いつもは温厚なサタンが…目の前で信じられない冷酷な一面を見せた…、
この出来事は忘れたくとも忘れられないだろう。

   Episode20  夏祭り【強】       ( No.53 )
日時: 2010/07/09 20:18
名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: cYSZrqDn)

敵を圧倒し高笑いしているサタンを何者かの攻撃がかすめる!
この刃の嵐の中そんな芸当が出来るという事は、
かなりの手練か、それこそサタンとの相性が最悪の魔術を得意とする何者かだ。

「フゥム…。誰だか知らんが、我に喧嘩を売る気で居るらしいな、どれ…。多少手荒な方法だが死にはせんだろう」

そう言うと、サタンの中指が周囲の影という影を指し、
6つ目の木の陰で止まると、糸を手繰り寄せるかのように引いた。
それと同時に刃の嵐が止み、周囲を敵兵の死体の臭いが包む。
影から出てきたのは…20代行かないであろう若い男だ、
……結構イケ面。

「ん——…?何の冗談だ、ハギラ」

「何の冗談って…決まってるだろ?俺はこの世界が憎い、そんな世界が目の前にあるのだから…チョット滅ぼそうと思ってね」

世界を滅ぼす?そんなことは不可能に近いが、
不可能に"近い"だけで私の時代でも可能だった。
核爆弾を地球の隅々まで落とせば、一瞬の内に生命は滅ぶ。

「世界を滅ぼす…ならば核爆弾でも使えばよかろう?何故わざわざ人間を少しづつ殺すという作業に明け暮れているのだ?」

「俺の滅ぼしたい世界は人間の居る世界だ、他の生き物を巻き込む、…つまり第3者を巻き込んでは俺のポリシーに反する」

第3者を巻き込んでは俺のポリシーに反する?
普通にその不毛な憎しみによる殺人の時点で巻き込んでいるだろうが、
何を言っているのだ?この男は?

「第3者?フン、我もその第3者であろうが。我は魔王であるぞ?」

「ああ、そうか!君も第3者…いや、4者か。地上の人じゃないモンね!じゃあ、ボクも地上を守るために戦わないといけないな!」

ハギラと呼ばれた男は、右足を軸に左足で円を書いた。
円は自然の循環を意味し、その内部でこの場に引き込む力を陣として書き込む!
のだが、そいつはその円に手を載せるだけで発動した !?

「ッ!馬鹿な!」

瞬時にサタンは体をわずかにずらし、飛んでくる光弾を紙一重で避ける!
それを見て、ハギラが軽く笑みを浮かべる。
そう、その光弾はサタンではなく私たちへと放たれた物!

「危ない!」

千里が刀で応戦し、見事に地面へと叩きつける!
それを見て、

「チッ!」

っと舌打ちしながらまた別の角度から光弾を飴のように飛ばす!
その光弾を避けるのは無理に近い!
だが、無理に近いだけで必ず何らかの突破口は存在する!
何処からでも飛んでくる光弾…。

「分かったよ!その弾の発信元!」

流がハギラへと突進する!
自分へと飛んでくる光弾の量が、
ドンドン増える。
予想通りだ、奴の光弾は危険順位で上位の者から順に数を増やし、
危険な者を排除する仕組み!
そして、奴の魔法発動の鍵は…!
流はサタンの直ぐ横を通り抜け、ハギラの前まで間合いを詰める!
危険を察知したハギラは地面に着けていた手を流へと向ける!
そう、魔方陣の中身だけ手に彫っておけば円だけで発動できる!

「よく分かったな、だが…勉強不足だお譲ちゃん」

そいつの手に彫ってあったのは…ヘキサグラム!
マズイ!避けなければ!
最後に放たれた光弾をスレスレで避ける!

「ペンタグラムじゃ…無い?」

そいつはまたもやククっと笑う。
何だか気持ちの悪い奴だ。

「ああ、そうさ。ボクはヘキサグラムを使う魔界の本格魔術を扱える。というか、それしか扱えない」

ペンタグラムとは…この地上に存在する5属性を現す、火、雷、水、風、土の5属性、
それに、魔界の魔が加わりヘキサグラムとなる。
そのため、魔界への門を開く時などはヘキサグラムを使用する。
この男の行為は魔界への小さな門を開き、
そこから一気に地上へ魔力エネルギーを飛ばすというやり方だ。
それ故、地面に接している限り奴の攻撃はどの方向からでも飛んでくる!

「まったく、出会いたくない人だったみたいね」

「流、愚痴を言う暇があったら奴を殺すぞ?」

「りょーかい、社長サン」

Episode21  夏祭り【参】     ( No.54 )
日時: 2010/07/10 10:24
名前: 禰音 鏡幻 ◆kaIJiHXrg2 (ID: cYSZrqDn)

ハギラを相手取り早10分、
魔界の王をも圧倒する力で2人を相手に不敵な笑みを漏らす。
その不敵な笑みが何だか鬱陶しい。

「さて、魔界の力をこれ以上地上へと放出するのは勘弁してもらおう。丁度役者も揃ったところでな!」

サタンと流がハギラを挟み撃ちにし、
2方向からの光弾の連弾を避けた所を闇から何者かがハギラを殴り飛ばす!
その者は、なにやらズッシリとした重い足音と共に暗闇から姿を現した。

「連絡通り、…時間に1秒の誤差も無く召集に応じましたが、これでよろしいのですか?」

闇を切り開き現れたそいつは長い金髪を束ね、
全てを威圧するかのような深紅の瞳で周りを見渡した。

「とても良いタイミングだ、レイリー!」

サタンがそいつに声をかける。
どうやら敵ではないらしい、千里先生も、リバーシも安心した様子だが、
どうも忍の様子がおかしい。
その忍を見てレイリーはとんでもない言葉を発した。

「では、奴を倒すにあたり男装趣味の忍さ——…」

「誰が男装趣味だッ!変装といえ、変装と!」

忍の様子だけおかしいのがよく分かった、
忍は…レイリーが嫌いらしい。
だが、戦力としては見ているようで、
攻撃をしようという仕草は見られない。

「レイリーはR-5000というこの世界最強にして最多数の能力を持ち、魔術の全てを吸収する特殊金属で出来た"半"サイボーグだ」

「私の自己紹介はこの戦闘の後で。それからでも十分だと判断しました」

「それもそうだ」

「では、今回の戦闘プランを考えましょう」

そして3秒後、今の3人以外はナオトとミサトを守るので精一杯、
しかし、レイリーの判断はとんでもないものだった。

「忍さんが奴を蹴り上げ、その間は地面から足が離れます。防御能力が低下したそのときを狙うべきです。ただし、リバーシさんの黒魔術使用は止めてください、光弾もです。受け止めて地面へと伸ばせば魔界への門が開けます。それ故、空中での肉弾戦になります、私と忍さんで仕留めましょう。他の皆さんも攻撃してください」

「何で俺とお前なんだよ!」

「貴方は非力ですが、空中で貴方に勝る人は恐らく社長位ですので。それに、私が居た方が仕留める確率が上がりますし」

その言葉は確かに最もだが、失敗した時のリスクも大きい。
私は2人の友達を再び失うこととなるのだから、
どうしても私は慎重になる。

「危険を冒さずして手に入れられるものは小さいのですよ?危険を冒したからこそ手に入れるものも大きい。戦いも同じです。では、お願いします」

「ッたく、貸し1だかんな!」

そういって、しぶしぶ忍は奴へと接近、
見事な運動能力で間合いをつめ、キメラの時にもまして思いっきり蹴り上げる!
飛距離はそれなりに高く、40mといった所。
蹴り上げると同時に飛んでいたレイリーが奴を更に殴り上げる!
恐ろしい高さだ、見た感じではもう高さなど分からない。

「チィッ!」

奴も奴、地上へ戻ろうと重力をとっさに操り一気に降下する!
それをも"計算"していたかのようにレイリーが空中で再び殴り上げる!
そして、殴り上げた先には忍の姿が!
忍の前に来た奴にに、蹴りの連弾が叩き込まれる!
その蹴りは、非力だといわれていたのだが、十分強い。
1撃1撃が必殺技並みの威力を備えた殺人的なものだ。
そして、地面がまじかに迫ったそのとき、
千里の得意技、胴回し回転蹴りという殺人蹴りがリバーシの待つ場所へと吹き飛ばす!

「よしよしよし!では、ブラッディ・レイン!」

……とは言ったものの、リバーシの仕込みナイフによる攻撃が、
周囲に奴の鮮血を舞い上げる!
何かの魔法ではないのか?
……そう、その鮮血こそこの魔術の媒体!

「墜ちろ!」

飛び散った奴の血液が、今度は奴目掛けてとんでもない速さで落ちて行く!
その威力は、マグナムにも引けを取らない危険な物だった。

「よくやった、社員一同。今月の給料は弾むぞ」

サタン…今それ言っちゃダメだよ、
何でこの緊迫した感じの場面を瞬時に気の抜けた場面に作り変えてくれるかな…。

Re: 亡者の憂鬱          ( No.55 )
日時: 2010/07/10 10:17
名前: 遊太 (ID: KF4wky37)

半サイボーグ!?
プランもすごいですね〜ぇ(@_@;)

次回が楽しみです!


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