ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

悪魔達の宝探しゲーム
日時: 2010/07/03 16:36
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: TXIed2RW)

はじめましての人もいますね。九龍です!

今回はある悪魔の話を書きます。まぁ、題名通り、宝探しって感じの小説です。
僕が嫌いな人、あと……文才があるかないか僕には解りません。心配なら今すぐ逃げたほうがいいです。
……あ、あと、チェーンメールと荒らしは歓迎しないんで!

……これでも残ってくださるんですか? 心が広いんですね。
……できれば、お話を読んでくださるとうれしいです。


目次
第0話>>3

第1章    第2章
第1話>>10  第5話>>19
第2話>>13
第3話>>15
第4話>>16

お客様
怪物くん様、桃井様、ヴィナン様、ナサニエル様、雉明様

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20



Re: 悪魔達の宝探しゲーム ( No.22 )
日時: 2010/07/04 16:54
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: .DDflOWn)

第6話


アスモデウスは屋敷に集まっている悪魔達を屋敷の大広間に案内した。
ルシファーは大広間にあるいくつもの椅子の中で、一番前の席で座っていた。
悪魔全員が椅子に座ると、アスモデウスはにこりと笑って話した。

「皆、よく集まってくれたな。手紙に書いてあったからわかると思うけど、今日は賭けをするからな!」

アスモデウスがそう言うと、歓声が上がった。

「ま、そんなこんなで、何か賭けるもの、持ってきたよな? それ、一回俺に渡してくれ」

アスモデウスがそう言い、隣のテーブルを指差し、ここに置いてくれ、と言ってウインクする。
悪魔達は自分の持ってきた宝石や本などをテーブルの上に置く。

「じゃ、そろそろ本番はじめるからな! 皆、これを見てくれ」

アスモデウスがそう言い、大広間の中心にある大きな液晶テレビのようなものを指差す。
液晶テレビのようなものには、アスモデウスが今いる屋敷と同じような屋敷と、要が画面に映った。

「これ、ベリアルが撮影してるんだ。あっちの声も聞こえるし、結構面白いぞ」

アスモデウスの言葉を聞き、ルシファーは、そういえばベリアルがいないな、と思った。


その頃ベリアルと要は、アスモデウスの城の別館に来ていた。
要は大広間の真ん中にある紙とペンを、ベリアルに渡されたリュックサックにしまう。

「ベリアル、宝があるの、最上階で間違いないよな?」
「えぇ、アスモデウス様にはそう聞きました」
「え、何これ、アスモデウスが企画したわけ? 今度、魚の肝臓食わせてやろうかな……」

ベリアルはその言葉を聞いて、クスクスと笑った。
あぁ、この人は、相変わらず元気だな。
多分、この言葉を聞き、アスモデウスは顔を青くしているだろう。
そう思いながら、ベリアルは要とともに螺旋階段を上って行った。

螺旋階段を上り終えると、要はまず、天井を見てみた。
何も危険物はないようだし、別に変なものもない。
そう思いながら要は廊下を歩いて行った。
壁には絵画などが飾ってあったり、ドアがいっぱいあった。
要はそれを、大広間で持って行った紙に記録した。

要が歩いていると、ナイフが刺さっているドアを目にした。
ベリアルも要も、なにがあったんだ、という顔でドアを見ている。

「……入ってみるか?」
「要様の御好きなようににすればいいでしょう」

ベリアルの言葉を聞き、要は目を丸くした。
ベリアルは、首を傾げて要を見た。

「やっと……、名前で呼んでくれた!」
「はい?」
「俺達が一緒にいた4年間、全然名前で呼んでくれなかったじゃねえか!」

要がそう言って、ベリアルに抱きつく。
ベリアルは要の頭を持ち、自分に抱きついている要を無理矢理引き離す。

「いまはそんなことしてないで、ここの探索に集中してください」

ベリアルがそう言うと、要は口をとがらせながら、小さく頷いて、ドアを開けた。

Re: 悪魔達の宝探しゲーム ( No.23 )
日時: 2010/07/04 18:04
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: .DDflOWn)

第7話


部屋に入ってみると、そこには石像や絵画などが置いてあった。
絵画も石像も、今まで2人が見たこともないようなものだった。
多分、全部アスモデウスの作品だろう。

「……あいつ、こんな物作れるのか?」
「えぇ、あの人は暇つぶしにこのようなものを作っては、ここに保管してるんですよ」

要は、1つの少女の石像の腕に触れた。
すると、石像の腕がゴトンと音を立て、要の足元に落ちた。
要はそれを拾いあげ、じっと見つめる。

「……ベリアルー、なんか、とれたんだけど」

ベリアルはそれを聞き、要の持っている石像の腕を見る。
ベリアルはそれを見て、あたりの石像を見た。
まずい、これはサラの石像の手だ!

アスモデウスが愛した、人間の少女サラ。
アスモデウスは彼女のことを好いていて、彼女に近づく男を絞め殺した。
その後、ラファエルに撃退され、アスモデウスはラファエルからのお説教を受けたのだが……。

その後も彼女のことが忘れられず、サラの石像を作り、この部屋に保管したのだろう。

「…………要様、それ、今すぐくっつけてください」
「ん? なんで?」
「いいから、早く!」

ベリアルはそう言って、接着剤や粘土など、石像に腕を元に戻すものがないか探す。
窓際にある机の引きだしのなかも、床にも、戸棚にもなかった。
ベリアルはため息をつき、要の方を見た。
要の手に、石像の腕がない。

「御主人、あの腕、どこにやったんです?」
「ん、どこって……リュックの中」
「……え?」

ベリアルは顔をしかめ、要を見る。

「どうせだから、あれ、もらってこうと思ってな」

要はものすごくいい笑顔でそう言った。
ベリアルは要の笑顔を見て、ため息をついた。
この人はアスモデウスに何をされても文句は言えないな、と思いながら。
だが、要にはベリアルの心境などわかるわけがない。

要は笑いながら部屋から出て、廊下を歩いて行った。

Re: 悪魔達の宝探しゲーム ( No.24 )
日時: 2010/07/04 18:08
名前: 遊太 (ID: KF4wky37)

こんばんわ!!遊太(ゆうた)と申します!!

キャラが豊富でとても面白いし、文才が神級です♪
更新待ってます\(゜ロ\)(/ロ゜)/

Re: 悪魔達の宝探しゲーム ( No.25 )
日時: 2010/07/04 20:10
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: iSRuTdKo)

遊太様へ

初めまして〜。
キャラ、確かに多いですねぇ。でも女の子とかいないから、ゴモリーとか追加しようかな……。
更新、がんばりますので!

Re: 悪魔達の宝探しゲーム ( No.26 )
日時: 2010/07/05 20:49
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: Xgqnh5jE)

第8話


要とベリアルが次に訪れたのは、大きな赤い扉の部屋。
扉を開けてみると、壁に銃が飾ってある。
ハンドガン、シングルショット、ライフルなど、色々な銃が飾ってある。

「懐かしいですねぇ。これ、全部私が使ってたものですよ……」

要はそれを聞き、信じられない、というような顔をした。

「マジ? お前が?」
「えぇ。壊れた物をアスモデウスが修理して、ここに飾ってるんですよ」
「じゃあ、これ、全部壊れてるわけ?」
「えぇ。ほとんど天使たちに没収され、壊されましたし」

ベリアルがそう言い、1つのハンドガンを手に取る。

「それ、何て名前の銃なんだ?」

要が、ベリアルにそう聞いた。
ベリアルは、少しの間考える。

「……確か、PC356……ですね」
「ふぅん。あ、これ、使っていいのか?」
「えぇ。この屋敷にあるものなら何でも使っていいそうです」
「じゃあ、それ、貸してくれる?」

要がベリアルにそう問う。
ベリアルは静かに頷き、手に持っていたハンドガンを要の手に渡した。
要はズボンのポケットに銃をしまい、部屋を出た。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20



この掲示板は過去ログ化されています。