ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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悪魔達の宝探しゲーム
日時: 2010/07/03 16:36
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: TXIed2RW)

はじめましての人もいますね。九龍です!

今回はある悪魔の話を書きます。まぁ、題名通り、宝探しって感じの小説です。
僕が嫌いな人、あと……文才があるかないか僕には解りません。心配なら今すぐ逃げたほうがいいです。
……あ、あと、チェーンメールと荒らしは歓迎しないんで!

……これでも残ってくださるんですか? 心が広いんですね。
……できれば、お話を読んでくださるとうれしいです。


目次
第0話>>3

第1章    第2章
第1話>>10  第5話>>19
第2話>>13
第3話>>15
第4話>>16

お客様
怪物くん様、桃井様、ヴィナン様、ナサニエル様、雉明様

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Re: 悪魔達の宝探しゲーム ( No.12 )
日時: 2010/06/30 20:01
名前: ナサニエル (ID: u/FYQltH)

ルシファーさんはべリアルさんと戦車に乗ってる…
どこに行くんだ……って、アスモデウスさんがああああ!!!!

Re: 悪魔達の宝探しゲーム ( No.13 )
日時: 2010/07/01 06:34
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: CkpTUGPA)

第2話


引き金を引いたとたん、巨大な銃が火を噴き、爆音が上がった。
ルシファーは両耳を手でふさぎ、アスモデウスを見ていた。
アスモデウスが一瞬、こちらに目を向けた。
だが、その時にはすべてが遅すぎた。
ベリアルは無表情のまま、大きな銃を戦車の隅に置いた。

「……アスモデウス様、ドラゴンごと落ちて行きましたよ。多分、花畑あたりに落ちましたね」

「そのようだな。ベリアル、あいつが落ちたところへ行ってくれ」

ルシファーはそう言い、天使のような笑顔を見せた。
だが、彼のとる行動は、悪魔そのものだとベリアルは思った。
ベリアルは小さなため息をつき、アスモデウスの落ちた、花畑へと向かった。


ルシファーとベリアルが向かった先には、色とりどりの花が咲いている花畑。
赤、青、黄、橙、桃などの花が一面に広がっている。
そして、そこには気絶している青いドラゴンと、背に生えた赤い翅が焦げている、アスモデウスが倒れていた。
ベリアルはそこで戦車を止め、戦車から降りる。
ルシファーも戦車から降り、アスモデウスのところへ歩いて行く。

「どうしたのだ、アスモデウス。このようなところで倒れて……、翅も、少し焦げているな」

ルシファーは、爽やかな笑顔でそう声をかけた。
アスモデウスは勢いよく立ちあがり、ルシファーを睨みつけた。

「何言ってんだよ、お前がやったんだろうが!」
「それは、地面にめり込んでいる者を助けた相手に対して言う言葉か?」

アスモデウスはルシファーに怒鳴り、ルシファーはそれを何事もないかのようにさらりと受け流す。
アスモデウスは、場所も相手も、何もかも無視してルシファーを殴りたいと思った。

「もとはといえば、時間に遅れた貴様が悪いのだろう?」

ルシファーがそう言って、小さなため息をついた。
ベリアルがアスモデウスに銃を向け、引き金を引いた時。
ちょうどその時が、ルシファーとアスモデウスが会う約束をしていた時間だったのだ。

「なんだよそれ……確かに少し遅れたかもしんねぇけど、あんなやり方ねぇだろ!?」

アスモデウスはそう怒鳴る。
アスモデウスの怒声を聞き、ベリアルはため息をついた。

Re: 悪魔達の宝探しゲーム ( No.14 )
日時: 2010/06/30 20:43
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: WOvdF.BH)

ナニサエル様へ

アスモデウス、見事に落ちました。
ルシファー様も、外見天使でも、悪魔です。

Re: 悪魔達の宝探しゲーム ( No.15 )
日時: 2010/07/08 06:50
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: gpPx10DG)

第3話


今にも取っ組みあいでもはじめそうな2人の悪魔と、それを見守る1人の悪魔を見て、ドゥマはため息をついた。

アスモデウスに手紙を渡されたかと思えば、アスモデウスの住んでいる屋敷にアスモデウスはいない。
ベリアルに呼び出されてきたと思えば、なんだ、あれは……。
ドゥマはそう思いながら、ベリアルの近くまで歩いて行く。

「……なんだい、あれは」
「あれはですね、まぁ、話せば長くなるのですが……」

ベリアルが、ドゥマの問いに答える。
ベリアルは今までも事を、詳しく話した。
ドゥマはベリアルの話を聞き、ため息をついた。

「ほら、二人とも、止めなよ。人のことを呼び出しておいて、喧嘩に付き合わせる気?」

ドゥマは手を2回叩き、そう言った。
2人はドゥマの言葉を聞き、しぶしぶ睨みあいをやめる。
ドゥマは苦笑しながら、ベリアルの顔を見た。
ベリアルは、さっきまでほとんど何もかも諦めていた顔だったが、やわらかい微笑みを浮かべていた。

「じゃ、アスモデウス、そろそろ呼び出したわけを教えてくれないかい?」
「ん? 貴殿は、アスモデウスから何も聞いてないのか?」
「ん、それどういうこと? ルシファーは何か聞いたの?」

ドゥマの質問に、ルシファーは伏せ目がちで頷いた。
ドゥマが眉をひそめ、口元だけは笑いながらアスモデウスを見る。
アスモデウスは、思わずドゥマから目をそらした。
流石、地獄の七君主の1人と言えようか。凄い威圧感だ。

「なんで僕には話さないのかな。何、僕の大切な時間をそんなにも削りたいの? うん?」
「わ、わかった、ごめん。ちょっと落ち着け! な?」

アスモデウスがそう言って、ドゥマをなだめる。
ドゥマはコクリと頷き、しかめっ面でアスモデウスのほうを見る。

「じゃ、本題に入るぞ。ちゃんと聞いとけよ」

アスモデウスがそう言うと、3人の悪魔はコクリと頷いた。

Re: 悪魔達の宝探しゲーム ( No.16 )
日時: 2010/07/02 20:55
名前: クロウ ◆vBcX/EH4b2 (ID: /YP6agyy)

第4話


アスモデウスがニヤニヤと笑いながら、口を開く。
ルシファーは笑いながら、アスモデウスのことを見ていた。

「あのさ、ドゥマもルシファーもベリアルも、最近つまらないとか思わない? ここ、面白くないし」

アスモデウスが3人にそう問う。
3人ともコクリと頷いた。全員、考えが一致しているようだ。
アスモデウスは嬉しそうに微笑んで、話を続けた。

「それでさ、罪人使って、ちょっとだけ暇つぶししてみないか?」
「……暇、つぶし?」

アスモデウスの言葉を、ドゥマが繰り返した。
アスモデウスはそうそう、と言って人差し指をピンと立てた。

「あいつ等に、ある迷路で宝探しをしてもらう。宝を無事とってこれた者は、地獄から抜け出せる!」

アスモデウスはそう言って、ドゥマとベリアルの反応を見る。
ドゥマもベリアルも、お互いの顔を見て考えた。
罪人達を使ったゲーム、か……。

「……やってみますか?」
「僕もベリアルに同意。アスモデウス、話の続きを聞かせてくれる?」

2人の悪魔の答えを聞き、アスモデウスは話を続けた。

「でも、それだけじゃ面白くない、って思わない?」

アスモデウスはニタニタと笑って、3人の反応をうかがう。
3人は、静かにコクリと頷いて見せた。

「あいつらを使って、人間みたいに賭けをしてみないか?」

アスモデウスの言葉に、ベリアルは目を丸くした。
賭け、か。賭博好きなアスモデウスにとっては、とてもいい暇つぶしになるだろう。
それに、地獄では賭けなんて、一度もしたことがない。
……これは、なかなか面白いかもしれないな。

「……どう? やってみるか?」

アスモデウスがそう聞く。
3人は、無言でコクリと頷いて見せた。


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