ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- スパイは荒事がお好き——第一章完結
- 日時: 2010/11/14 21:21
- 名前: agu (ID: gzQIXahG)
スパイ物です。
舞台は1940年代のフランス。ナチス・ドイツに占領されています。
一応、現実の歴史ではなくそのパラレルワールド設定しておりますので、
現実の歴史とは色々と違う場面が出てくると思います。
そこら辺はご容赦ください。
【スパイ名簿】
*持ち出し厳禁!
・ハンニバル・アンダーソン
・ニコラス・ブロウニング >>2
・クラウザー・シューダー >>4
・イヴァン・カルメフスキー >>9
・メル・アルス・エネルス >>38
・サミュエル・ジョンソン >>43
・テレーゼ・ライリー >>65
*
「序章」>>11
一章【スパイ・コネクション】
「>>13 >>19 >>20 >>24
>>28 >>49 >>59 >>64
>>68 >>69 >>72 >>88」
二章【大西洋からの来訪者】
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- Re: スパイは荒事がお好き—スパイ募集— ( No.55 )
- 日時: 2010/09/04 08:06
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
- 参照: http://yaplog.jp/akirahayate/
どもです、アキラです。
日々淡々と過ごしてる、あのアキラです(-_-)笑
センスいいなぁ…………。
なんだ、これ。 読みやすかったです、面白かったです、スパイもの初めて読んだ(*^^)v
- Re: スパイは荒事がお好き—スパイ募集— ( No.56 )
- 日時: 2010/09/04 08:12
- 名前: Nekopanchi (ID: AWGr/BY9)
どうも、更新お疲れ様です!!
存在してない…………ということは考えられる事は一つ!!!! …この人は(ry
- Re: スパイは荒事がお好き—スパイ募集— ( No.57 )
- 日時: 2010/09/04 11:26
- 名前: agu (ID: zr1kEil0)
>>アキラさん
ありがとうございます!
センスが良いとは……最高の褒め言葉です!
これからも宜しくお願いしますね。
>>猫さん
おおっと、ボウヤ……それ以上は禁則事項だぜ……
- Re: スパイは荒事がお好き—スパイ募集— ( No.58 )
- 日時: 2010/09/04 16:58
- 名前: Nekopanchi (ID: 21getbfq)
……すみませぬ、調子乗りました(殴
でも大丈夫です。ネタバレはしないです!
ネタバレ。ダメ。ゼッタイ
- Re: スパイは荒事がお好き—スパイ募集— ( No.59 )
- 日時: 2010/09/07 22:09
- 名前: agu (ID: zr1kEil0)
ゴードンは内心穏やかではなかったが、差し当たり話は
聞かねばならぬと、面前にいる大佐に言葉を放つ。
「……了承しました。自分で宜しければですが……その、如何なる協力も惜しみません」
大佐はそれを聞くと、先程からの如何にも失望したという様なしかめ面を一変させ、
何処か穏やかさを感じさせる微笑を浮かべた。
彼はそのまま、和やかな口調でゴードンに発言する。
「良かった。君ならそう言ってくれると思っていたよ……それでは、さっそく本題に移ろうじゃないか。なぁ、中佐?」
大佐はゴードンの返事を待たず、矢継ぎ早に次の言葉を紡ぐ。
「このパリにて、最近、レジスタンスの活動が活発化している事は知っているだろう?」
ゴードンは大佐の有無を言わさない、突発的な言動に困惑しながらも返答した。
「え、ええ……最近、良く輸送部隊が襲撃されますので……そういう事実は認識しておりました」
大佐はゴードンの話を黙って聞きながら自分の顎に手を置いた。
彼が話し終えると、大佐は真剣な、それでいて何処か憂いを含んだ表情で、口を開く。
「……我々が掴んだ情報によると、レジスタンスの連中はどうやら、とある政府要人の“暗殺”を企てているらしい」
“暗殺”その単語を理解したゴードンは、自分の背中から冷や汗が流れ、肩に力が入るのを感じる。
「……暗殺ですか……」
大佐は腕を組みながら、首を左右に振る。ゴキリという小気味良い音が周りに響いた。
「ああ、正しくは“襲撃”と言うべきだろうがな……だが、今はそんな事は重要ではない。問題なのはその政府要人の命が狙われているという事実だ」
ゴードンは真摯に、しかし少し腑に落ちない表情で返えを返す。
「……しかし、自分は大佐殿に何の協力が出来るでしょうか?……確かに兵站には多少の自信がありますが……」
その言葉にニヤリと、ふてぶてしいとも言える笑みを浮かべる大佐。
彼はゴードンの方へ、その大柄な身体を乗り出し、言った。
「……中佐、君は“祖国”に忠実だな?」
ゴードンは黙って勢い良く立ち上がり、敬礼した。
「Sieg Heil!! Heil Deutschland!!」
大佐は愉快そうに膝を思い切り叩き、返答する。
「Heil Deutschland!!……宜しい、やはり君を選んで正解だったようだ」
彼は懐から何かを探る。
出てきたのは軍内でよく使われる種類の文書。
大佐は黙したままそれをゴードンの方向に差し出した。
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