ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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狂人の遊び 番外編
日時: 2011/01/23 20:43
名前: 月夜の救世主 (ID: 07JeHVNw)

どうもー!小説書くのめちゃ初心者の月夜の救世主です
ヘタクソな小説かもしれませんが・・・
温かい目で、見てやってくださいw

最近、リク掲示板で名前屋始めました。
よかったら覗いてみてください(宣伝ッ!!?)

※月夜の救世主のステータス▼
・コメくれたら喜ぶ▼
・お調子者である。(自分で言うな。)▼
・弱点:メンタルが弱い。▼
・出現場所:アメーバピグ、チョコットランド、小説カキコシリアス・ダーク掲示板、リク掲示板、チャベリ▼

※分かってて欲しいこと
①血とかグロ系含んでます。無理な方スルーで。
②おもしろくないかもよ?それでも読んじゃいます?

※こんな方はスルー
①はぁ?荒らすぞコラッ!(それだけは、ホントやめて・・・。)
②喧嘩しに来た。なのでかかってこいや。(無理です!私、喧嘩弱いもので・・・。)

※逆にこんな方大歓迎!♪
①ん?しゃあねぇなぁ、こんなもんでもオモロそうやな。読んだるわ、アホ。
②あぁ、駄目だ。アドバイスしねぇとこりゃ駄作で終わる。アドバイスしたるわ、書かせろー。

以上!

登場人物(自作)
名前:浅村 零
歳:18歳
性別:男
種類:実験体
容姿:赤毛。群青色のパーカーを着ている。Gパンをはいている。黒いスニーカーを履いている。瞳の色は空のように青い色。髪の毛は肩に少し付くぐらいで後で薄く小さくくくっている。
備考:10歳の頃に大手軍に入っている天才児。両親は軍に殺された。軍を憎んでいる。14の頃に騙され、ある実験体になった。強化実験・火属性操作の実験である。
瞳の色は元々烈火のように赤かった。だが実験により青になった。クールであり、孤独を好む。
武器:妖刀・炎神轟炎丸。炎神の血で作られた刀。火の力があるため、ものすごく熱い。
能力:火属性操作(火を操る力)・強化人間(力が通常の人間よりも500倍以上持っている。)

名前:浅村 白
歳:18
性別:男
種類:実験体
容姿:青毛。赤いパーカーを着ている。Gパンをはいている。白いスニーカーを履いている。瞳の色は赤色。髪の毛は肩に少し付くくらいで後で薄く小さくくくっている。
備考:零の双子の弟。零と同じく10歳で大手軍に入った天才児。零と同じく軍を憎んでいる。15の頃に例と同じく騙され実験体にされた。強化実験・水属性操作の実験である。瞳の色は元々海のように青かった。だが実験により赤くなった。兄の零とは全く正反対の性格であり、活発。おっちょこちょいである。
武器:妖刀・水神龍水丸。水神の血で作られた刀。水の力があるため、少し濡れている。
能力:水属性操作(水を操る力)・強化人間(上記)

小西 黒夜&狂神 黒影>>4
ブレッグ&ガルベル>>24

〜黒の刺客リスト〜
NO.1:高木 翔真
NO.2:北条 直希(死亡)
NO.3:原田 明実
NO.4:川西 詠(死亡)
NO.5:アペルプシア(死亡)
NO.6:船越 馨(死亡)
NO.7:風見 陽輔(意識不明)
NO.8:綾瀬 鈴(死亡)
NO.9:黒沢 勇星(意識不明)
NO.10:空内 琉黄(睡眠)
NO.11:長谷川 洋清(死亡)絵>>171
NO.12:鵜飼 疾風(死亡)
NO.13:西川 牙怜(死亡)
NO.14:紅賀崎 弥生(死亡)
NO.15:坂本 海清(意識不明)
※プロフィールは登場した順番に更新します。

黒の刺客プロフィール
NO.1>>221

狂神 黒影の用語説明
1.>>27

第一章「軍・本部編」
第1話「ゲームスタート」>>2
第2話「遊びの秘密」>>11
第3話「実験室の悪魔」>>15
第4話「軍の地下研究室」>>16
第5話「奇妙な研究室」>>17
第6話「失踪」>>19
第7話「世界破滅」>>20
第8話「救出作戦」>>21
第9話「タイムオーバー」>>25
第10話「真力の覚醒」>>26
第11話「動き出す世界の破滅」>>28

第2章「仲間探索編」
第12話「白い死神」>>29
第13話「駄神の野望」>>30
第14話「罠」>>34
第15話「漆黒のマント」>>35
第16話「レストランの死闘」>>39
第17話「相手は普通」>>41
第18話「黒獅子に乗る者」>>43
第19話「狂神 黒影の出生」>>46
第20話「都会の眠り姫」>>47
第21話「黒の刺客」>>56

幻道ルート
第22話「聖地の谷」>>67
第23話「聖地の遺跡シナイ」>>70
第26話「釈朱の彼女」>>75
第29話「北の街の博物館」>>78

黒薙ルート
第24話「亡神の願い」>>71
第27話「緑髪の少女」>>76
第30話「殺人虫」>>80

三木ルート
第25話「魔の森」>>72
第28話「魔の森の親玉、赤い悪魔」>>77
第31話「記憶喪失の男」>>81

第32話「全員合流」>>88
第33話「15人の戦士」>>90
第34話「聖の力をまとう少女」>>93
第35話「王」>>94
第36話「釈朱のプラン」>>97
第37話「決断の夜」>>100
第38話「黒い刺客NO.14」>>102
第39話「エピカの男」>>103
第40話「幻覚トンネル」>>109
第41話「アジトの手がかり」>>110
第42話「黄色い雪」>>115
第43話「エピカの悪戯」>>117
第44話「悪戯は最高の遊び」>>120
第45話「王は悩む」>>122
第46話「高木は何者?」>>123
第47話「恐怖の塊」>>124
第48話「静寂の教会」>>125
第49話「眠る青年」>>129
第50話「祖父」>>130

第三章「夢編」
第51話「相手はもう1人の自分」>>138
第52話「悲しみの記憶」>>139
第53話「強い心」>>140
第54話「怒涛の炎」>>143
第55話「白き者の記憶」>>145
第56話「温かみはもう感じている」>>146
第57話「夢の崩壊」>>150
第58話「隠れた記憶」>>151
第59話「悲しみの狂神」>>152
第60話「幼き子供の悩み事」>>154
第61話「全ての元凶」>>157
第62話「記憶の道しるべ」>>158

最終章「白と黒の闘争」
第63話「嵐は戦いの始まり」>>163
第64話「戦いは最高だ」>>166
第65話「鏡は僕だけ見てくれる」>>170
第66話「牙狼の若き忍者」>>172
第67話「本当の能力」>>173
第68話「母は息子のために」>>174
第69話「鏡は皆を見る」>>175
第70話「呪師とシスター」>>176
第71話「鴉は狼を狩る」>>181
第72話「俺は人間なのか?」>>182
第73話「1つと2つの大事な話」>>185
第74話「暗闇なんて怖くない」>>186
第75話「変化錬金術」>>188
第76話「心を操る少女」>>190
第77話「姫は怒る」>>193
第78話「救世主出現」>>194
第79話「盗みは俺の味方」>>195
第80話「魔法コンボ」>>198
第81話「弟」>>199
第82話「真似る聖者」>>201
第83話「巫女の悲しみ」>>208
第84話「王座強奪対決」>>209
第85話「空気は武器と化す」>>211
第86話「魔女は巫女を救う」>>215
第87話「その心があれば」>>216
第88話「母子の戦い」>>217
第89話「聖者は捨てた」>>219
第90話「負けてられない」>>220
第91話「復讐」>>222
第92話「狂神は駆ける」>>223
第93話「私頑張りますから」>>225
第94話「魂が動く」>>227
第95話「強大な電気」>>228
第96話「朱嵐の瞬間勝利作戦」>>229
第97話「待っててね」>>233
第98話「全てを守る盾」>>234
第99話「聖の神霊と闇の神霊」>>235
第100話「嘘つきは泥棒の始まり」>>236
第101話「玉座に座るのは」>>238
第102話「人形は友達」>>240
第103話「神霊と妖霊の思い出」>>241
第104話「人工神」>>242
第105話「爆破で散れ」>>243
第106話「永遠の友達」>>246
第107話「最後の戦場へ」>>247
第108話「悪魔が笑う」>>248
第109話「1人で闘うな」>>249
第110話「運命は途切れる」>>250
第111話「屍姫」>>251
第112話「銃撃の神」>>254
第113話「次は俺たちの番だ」>>256
第114話「駄神の善意」>>257
第115話「双子と親友」>>258
第116話「少しの希望」>>259
第117話「祈れ 誓え 勝て」>>260
第118話「三つの光り」>>261
最終話「それぞれの道」>>262



オリキャラ募集してます!
※オリキャラ募集は終了しました
名前:
種類:(人間でもおk、逆に人間じゃなくてもおk!
性別:
歳:
容姿:
備考:
武器:
能力:(無しでもおk^^
サンボイ(何個でもご自由にー^^

オリキャラ登録一覧
三木 彩佳>>1(水練さん作)
坂下 狢>>5(ヴィオラさん作)
幻道 裂>>6(パーセンターさん作)
雪砂 彩>>8(浅葱さん作)
黒薙 故>>10(neonさん作)
釈朱 神牙>>22(駒犬さん作)
レアリス・ポリアンサス&アスター>>31(Aerith さん作)
朱嵐 蓮>>55(風華さん作)
幻道 千恵>>61(パーセンターさん作)
ベイル・ウォーカス>>62(Aerith さん作)
シャルロリア>>63(Aerithさん作)
藍染 柚梨>>68(駒犬さん作)
サラン・カファル・エル・リグナール>>83(更紗蓮華さん作)
ルィン・カファル・ローゼッタ>>84(更紗蓮華さん作)
玖我瀬 瑠華>>87(パーセンターさん作)

コメントお待ちしてます!

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Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.256 )
日時: 2011/01/22 21:36
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

第113話「次は俺たちの番だ」

荒い息が聞こえる。
2人の残された戦士は、各々武器を持ち、体育館を見渡す。
青髪の青年、白はふと隅に目をやった。

自分にソックリな兄が倒れている様が目に入る。
一瞬、なんだ寝てるのかと思ったけど-------------。


思えなかった。

死んだ------------?

まさかな------------。まさか・・・まさか・・・。





「わあああああああああぁぁぁぁ!!!」


白の心は一瞬にして錯乱状態に陥った。
目の前には、大事な戦士たちの亡骸。
そしてその隅には何も言わず、息をはかない兄。

信じたくない。けど、現実。
できるなら逃げたい。でも、現実だから無理。

何をしても無理、無理、無理-----------。

何も見えない、何も分からない。
残るのは---------悲しみ。






それは黒夜だって一緒だったかもしれない。
でも、「あぁ、やっぱりな」というような顔をしていた。
嫌な予感は--------的中していた。

黒夜は下を俯き、四つんばいになって泣きじゃくる白に怒鳴ってやった




「起きろッ!!!」

白は空ろな目で、黒夜を見つめた。
黒夜の目は、泣きそうな目だった。

「おきて、闘え!!兄貴の分まで闘おう!!俺たちは・・・俺たちは------------、最後の救世主なんだ!!!」






最後の、救世主?
無理だ。見ろよ、黒夜。
あんな大勢を無傷で倒した、気味悪い女と男。

それでたった2人なんてどうかしてるって。




「・・・そんな程度か、アイツの弟は------!!」

黒夜は白を睨みつけ、銃を構える。
銃の穴を、屍姫に向け、それから白をまた見る。

「泣いてるなら、いい死に方しようぜ・・・。」

黒夜はそう言って、屍姫の方へと走る。
みんなの分まで、頑張ってみせる。
きっと勝てる!!・・・根拠は無くっても・・・


勇気と努力さえあれば、どんな強大な相手だって---------!!!




「うおおおおおおおおッ!!!!」





そんときの黒夜は今までの黒夜とは違った。
ヘタレでドジで・・・頼れそうにもなかったけど・・・


最高にかっこよかった。


だから、俺は-----------。

刀を抜いたんだ。


「うおおおおりゃああああ!!!」

白が、黒夜の後から刀を構え、走ってくる。
刀に水の力が宿り、ブンブンと振り回す。
黒夜は屍姫に向かって、銃を連射する。
だが、横からエターナが守りを張り、一切の攻撃を断ち切った。

「残念ながら、貴方方は・・・勝てません!!」

白い刀が奇妙に光る。





「光れ、白龍刀!!」

Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.257 )
日時: 2011/01/22 21:59
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

第114話「駄神の善意」

エターナの刀が、白い龍へと変わり、雄たけびを上げた。
体育館中響き渡り、白龍はエターナの横に立つ。

「さあ、行きなさい。」

白龍はもの凄いスピードで白達に襲い掛かった。
長く太い尾で白を叩き付け、青白い炎を吐く。
もの凄い熱さだ。なんとか、水で守ったがもう少し遅ければ丸こげだ。
さっきので骨は5箇所ぐらい折れたと思う。

黒夜は素早く走り、龍に向かって銃を連射する。
が、カキンといって弾かれてしまう。そうとう鱗も硬い。
白が重い体を持ち上げ、水の竜巻を作る。

「これで、どうだ!!」

水の竜巻は、白龍を巻き込むがだんだん強さは弱まり、普通に毀れてしまう。エターナは、呆れた顔で言った。

「残念です。」


白龍は大きな青白い炎の竜巻を作った。
もの凄く熱く、遠くで出来ているのにも拘らずもう火に当たっている感じだ。

「ここまでか!!」

「チッ-------!」

炎の竜巻はだんだん近づいてくる。
熱さも増し、顔が焼けそうだ。
そして、あと3mという距離まで近づく。

すると炎はピタリと止んだ。
なんだと思い、立ち上がると・・・

釈朱が前に立って、炎を止めていた。
黒夜は止めさせようと、一歩前に出るが熱くていけない。
温度差が激しい。釈朱は笑いながらこう言った。




「俺様は神の子だい!」


釈朱は手を大きく広げた。


「能力発動!!完全消去(クリアー)!!!」

炎は無くなった。白龍も、そして釈朱もいなくなった。
完全消去(クリアー)は、あまりにも強力なため1度しか使えない禁断の能力。使ってしまうと、自分まで消去される恐ろしい能力だった。おそらく誰かから盗んだのだろう。

釈朱最初で最後の-----------善。

武器を失ったエターナは驚きを隠せない。
武器が無ければ倒せない。

「くっ!!!」

白と黒夜は立つ。
武器を構え、屍姫とエターナをにらみつけた。
そして二人で叫ぶ。



「全ての罪を背負え!!!」



「それは、貴方方よ。」

屍姫は2人を睨みつけた。
それとどうじに2人の体から血が噴出した。



2人は黙って倒れ、もう何も喋らなくなった。

むしろ、息をしていないかもしれない。

Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.258 )
日時: 2011/01/22 22:19
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

第115話「双子と親友」

あれ、生きてる?
なんとなく前が見える・・・けど、立てない。
そうか、いきなり血が噴出して・・・体中の神経を千切られたのか。
ハッ、惨いことすんのな。屍姫さんよ。

なぁ、零。
思い出してくれ。生きて無くてもいい。
できれば生きてて欲しいけど-------------。

俺たちの名前の由来。













俺たちはある、病院で大きな産声を上げた・・・らしい。
物心がついてなかったから、もちろん覚えてないけど。
まあ生まれてから、5年経ったかな。
幼稚園に入って、色々な友達と仲良くなれて・・・。

平和でよかったな。

それから5年後--------------。
俺たちは大きな軍に入った。
それはなんでか、えぇーと・・・思い出したくも無いぜ。

母さんが死ぬ前、俺たちこういうこと聞いてなかったか?



「母さん、俺たちの名前の由来ってなんなのさ。」

母さんは別に、考えた様子もしないでスッとこう答えた。



「悪をリセットする意味だよ。白は真っ白にする、零は0にするの。悪い人たちから、皆を守ってあげる・・・それが由来なの。」



だって。

でも、母さん。残念だったな。

俺たちは----------、悪いやつから皆を守れなかった。
それにもう、俺・・・もうすぐ母さんに会えるし。




この世は・・・もう----------。










白、俺も覚えてる。
そういうこと聞いたよな。
最初は全然分からなかったが・・・後々思い出せば分かる。

悪からみんなを守るか。
ハードルが高すぎだ・・・。名前にプレッシャー持つなんてな。
思っても見なかった。

なあ、白。
お前は忘れてるかもしれないが、俺は覚えてること・・・。
軍に入った理由を・・・覚えている。

復讐じゃない。
悪から皆を守るってお前は言ったんだぞ。
でも、軍に父さんと母さんを殺されたから・・・そんなこと覚えてないよな。









正直、お前らが入ってきたときは興味なんてなかった。
どうせヘッポコですぐ逃げ帰るかなって思ってたけど・・・。
間違ってたな、俺が。

結構辛抱強くて、驚いたぜ。
10歳にしてよ、下級隊員から一気に特殊部隊に入るなんてよ。
少佐の俺様だって正直驚く、驚く〜。

ライバル視もしたけど、直ぐに諦めたさ。
だって、お前らが強すぎたから。アハハ。









そんな思い出の会話話が聞こえてくる。
もうそうすることしか出来ない3人。
静かに、この世の崩壊は始まっていた。






(でも、そんなこと・・・させてたまるか----------ッ)

Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.259 )
日時: 2011/01/22 22:49
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

第116話「少しの希望」

その強い気持ちが、奇跡を呼んだ。
倒る、狂う神。だが、その体から金色の癒しの塊が壁に倒れ掛かる3人へと飛ぶ。何とか生きたその残りの命。燃え尽きるまで、使ってくれ。

黄金の光が、3人に癒しを与える。
傷を癒し、生気を与える。
ピクリと動く体。まさかと思い、ガバッと起き上がる赤髪の青年。

「こ、これは!!」

赤髪の青年、零は手を握ったり開いたりしてこのことは本当かを調べる。
何処にも異常は見当たらない、意識もある。前も見える。物音も聞こえる

生き返った------------?

そして、起き上がる2人の青年。
周りを見渡し、ふと零のほうへ目を向けた。
2人とも嬉しがったが、特に青髪の青年は大層喜んだ。

「零ッ!!!やったな、生き返ったぞ、俺たち!!!」

「あぁ、不思議なことにな。」

屍姫は声のするほうへと顔を向けた。
そのあと、エターナの腕をツンツンと指先で呼ぶ。
エターナは目を丸くし、その3人を睨みつけた。冷や汗を掻きながら。

「そんな、馬鹿な!!どうやって生き返った?!」

零たちはゆっくりと立ち上がり、各々の武器を掴む。
そして、その矛先を最狂の相手に向けた。
最後の決戦。誰かがくれた最後の託し。無駄にするわけにはいかない。

「行くぞ、お前たち。」

「おう!!」

3人はまず、エターナに狙いを定め、囲む。
エターナは「ひぃぃっ」と声をあげ、3人の顔を見つめる。
訴える顔をする。が、効くはずも無い。

「おおおおおおおおっ!!!」

零の刀から、炎が燃え上がる。
炎は高く燃え、長い刀となった。

「離れろ。」

零は白達に忠告をしておき、炎の刀を構えた。
炎は怒りに燃え、消えそうに無い強さ、熱さ。

「燃えろ。お前の悪事を零(リセット)しよう。」

零は一瞬睨みつけたあと、思いっきりうえに振り上げた。
エターナは叫び声を上げ、体中燃え上がる。
消えない火は、地獄までついて来るだろう・・・。

エターナが苦しんでいる間、無表情でいる屍姫に目を向ける。
凶悪な殺気を感じる。だが、怯んでられない。
屍姫はしばらく3人を見つめたあと、隙間から見える景色を見た。

「ねぇ、貴方方。この景色を見るのを最後かもしれないわよね。とても悲しいわ。わしだって惜しい。」

屍姫は目だけこちらに向ける。

「でも、この景色を・・・この世を守るためには大事なお友達を殺さなくてはなりません。さて、貴方方は自分たちのためにお友達を殺すのかの?」

「いや・・・。」

零の口が動く。
俯いているが、目だけ屍姫のほうへやっている。




「どうしてその選択肢しかない?他の方法を探すまでだ。」

零は何も言わず、屍姫に刀を向け、襲い掛かる。
屍姫は守りを張り、稲妻を発する。
だが、なんとか避け、退く。

「現実逃避ね。かわいそう。」

連続で稲妻を発生させる屍姫。とうとう、戦闘に入る。
3人も素早く避け、攻撃を開始した。
だが、堅い守りがあるためなかなか倒せそうに無い。

零はとにかく攻撃し、小さな隙を見つけることにする。
どんな強い相手だってほんの少しの隙だってある。
用心深い零はそれを見逃さず、探す。

白が刀を何度も何度も、守りに斬りつける。
なかなか反動があるらしく、屍姫はじりじりと引きずられていく。

(これだ-----------!!)

零は黒夜に呼びかけ、一方的に守りを狙った。
3人分の力が入っているため、大きく引きずられる。
屍姫に小さな表情。

「行くぞ!!!」

そしていきなり大きな打撃技を繰り出す。
大きな衝撃だったため、屍姫は遠くへ飛ばされ、壁に強くぶつかる。

瞬きをした、その瞬間-------------。


目の前には3人が立ちふさがり、頭を狙う。



「よし・・・。」


刀を振り上げ、頭を斬り付けた。
銃で何発も打ち込む。





屍姫から血が出た。

Re: 狂人の遊び 過去へ“終焉”の知らせを放つ刻 ( No.260 )
日時: 2011/01/22 23:24
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: http://ameblo.jp/pokemon19/

第117話「祈れ 誓え 勝て」

屍姫は掠れた声で、断末魔を上げる。
血が流れ込み、顔中血だらけだ。
目を空ろにし、指が硬直したようにカクカクになっている。

「よし、勝った--------------!!」

白がガッツポーズし、黒夜とハイタッチしている。
だが零は「まだだ」と呟いた。
白と黒夜は零を驚いたように見つめる。

「ど、どーゆーことだ?」

零は首を前に突き出す。
白は屍姫の方を見た。それは恐ろしかった。
影が壁から出てき、手に変化し、まるで黒い千手観音だ。
屍姫は目を空ろしにながら、よろめく。

「貴様らあぁぁぁぁ・・・許さんぞ。永遠の闇に追放してやる-------!!!」

影の手が、暴れ回り零たちの首元を掴む。
そして残った手たちは、刃物のような鋭い物へと変化する。
掴み上げる力が尋常じゃない。ガルベルより強い。むしろ比べ物にならないかもしれない。

「今度は貴様らの血を見せろ!!!」

「いや、レディーは・・・こういうもんは・・・見ないほうがいいぞ!!!」

黒夜は銃を屍姫に連射する。屍姫はバランスを崩し、影の手の力の強さを弱めてしまった。零と白は刀を急いで拾い上げ、屍姫を切り裂く。

「がああああああぁぁぁぁぁ!!!!」

屍姫はさらに、怒りを増し、影の手を増やす。
次は影の手全部、刃物となり竜巻のようにクルクルと回り始める。

「影の刃・・・。」

広範囲なため、避けきれない。
その速さは凄まじく、避ける暇なんて無かった。

零はふとポケットに目が入る。
たしか、この中に・・・自作の閃光玉があったっけ。
使えるかどうかは、知らんが・・・

零はポケットに手を入れ、急いで閃光玉を取り出し、地面に投げつけた
そうすると体育館中強く光り、屍姫の後にいた影の手たちは消え去った
そう、影の最大の弱点は光り。光りがあれば影は存在できない。

屍姫は目を手で押さえ、断末魔を上げている。
零は、少し思った。

(まさか、コイツ自身が影なのか・・・・?)

すると屍姫の断末魔がいきなり止む。
体中が黒く染まり、大きくなっていく。
赤い目を光らせ、完全な怪物へと変貌した。

「この体を見れば・・・・・・もう終止が訪れる・・・!!!」

困った。生身がなくなった。
体中影になってしまえば・・・攻撃できない。
透けて、抜けてしまう------------!

「おい、閃光玉は?!」

「・・・ない。」

「はああああぁぁぁぁああ!??」

白は屍姫をチラチラ見ながら叫ぶ。
黒夜は銃を強く握り締め、目を瞑る。

「どんな大きな敵だって・・・俺が蹴散らす!」

黒夜の銃が金色に光った。

白は刀を強く握り締め、冷や汗をかきながら強く祈った。
と、いうより誓った。

「絶対勝ってやる!こうやって生きられるのは、みんなのおかげだから・・・。負けちゃ、面子ボロボロだ。だから、みんなのために勝つ!」

白の刀は青く輝く。

零は心に潜む影に呼びかけた。

「力を貸せ。俺とお前が死なないためにもな・・・。」

「・・・しゃあねぇな。」









3つの真力よ、輝け-----------------


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