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    さ く ら
日時: 2010/11/23 20:36
名前: 葵 (ID: 0WRXSyTI)


こんにちわ♪
あおいといいますっ!!

初めてなんでうまく書けないですが、がんばって書くのでよろしくです。
あと、悪口はいやですけど、アドバイスとか大歓迎です☆

ぜひぜひ、見ていってね♪

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Re:     さ く ら ( No.32 )
日時: 2010/12/14 18:01
名前: 葵 (ID: tLdHgI31)

麻美の暴力から解放されたのは、夜月が家に帰ってから一時間後のことだった。

 祭りの祝宴から帰ってきたこの屋敷の持ち主、松名貴紀(たかき)が麻美を止めてくれた。



『まったく、母上にも困ったものだ』



 一見優しげな言葉だが、夜月はその言葉に裏があるのを知っている。貴紀はただ夜月のその美しさに惹かれ、体だけを欲しているのだ。

 だから夜月は手を差し伸べてきた貴紀から逃げるように部屋に駆け込んだ。

 怖い。優しい言葉とは裏腹な、あの冷え切った貴紀の瞳が怖い。いつかあの瞳に飲み込まれてしまうのではないかと、貴紀と会うたびに怯えていた。

「……駄目だ…」

 そんなことを考えていては駄目だ。余計に気持ちが暗くなってしまう。

 思考をかき消すようにぱたぱたと頭を振ると、麻美に殴られた全身がずきんと痛んだ。そっと服をはぐってみると、じわりと血が滲んでいる傷もある。

 すっと立ち上がった夜月は、押し入れの奥から薬箱を取り出して傷口に薬を塗っていく。が、薬を塗るだけで、包帯は巻かない。いや、実際は巻かないのではなく、巻けないのだ。

「…………」

 薬を床に置き、そっと左手に触れる。正確には『左手だったもの』なのかもしれない。

 三年前、夜月と本当の両親を乗せた牛車が妖怪に襲われ、夜月は家族と左腕を失った。

Re:     さ く ら ( No.33 )
日時: 2010/12/16 20:18
名前: 葵 (ID: tLdHgI31)

 それは本当に一瞬の出来事で、夜月はその当時のことをぼんやりとしか覚えていない。だが、おぼろげな意識の中で聞いた耳をつんざくような両親の悲鳴だけが、今でも耳の奥に残っている。

「…お母さん…お父さん……」

 どうして死んでしまったの? どうして私を置いていってしまったの? どうして私だけ—————。

「———っ…」

 じわりと喉元に嗚咽が込み上げてきて、夜月は唇を噛みしめた。

 どうしてなんて、きっと死んだ両親にもわからない。考えたってどうしようもないことだし、誰かに聞いたってわかるものでもない。それでも答えを求めてしまうのは、諦めが悪いからだろうか。

「悪あがき…かな」

 ぽつりと呟いて溜め息をつき、夜月は思考を切り上げた。過ぎてしまったことだ、もう考えるのはよそう。

 少し重い気分のまま立ち上がり、布団を敷いて身を横たえる。

 ゆっくりと眠りに落ちる意識の中、胸を突き刺すような痛みだけは、どうしても消えなかった。

Re:     さ く ら ( No.34 )
日時: 2010/12/19 20:35
名前: 葵 (ID: tLdHgI31)

こんばんわww

Re:     さ く ら ( No.35 )
日時: 2010/12/19 22:24
名前: 月音ララ (ID: 9QYDPo7T)

題名に惹かれました^^
応援してます。お互い頑張りましょうね。

Re:     さ く ら ( No.36 )
日時: 2010/12/20 18:44
名前: 葵 (ID: tLdHgI31)

はいがんばりましょう♪


それと・・・あたしの知り合いか何かで・・・


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