ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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E2(エキストリーム・エキセキューション)
日時: 2010/11/26 17:56
名前: 林 大介 (ID: .O7WJzbr)

はじめまして。
なるべくリアルに迫力のある小説を書きたいと思います。矛盾点や問題点が多々あると思いますが、素人の勉強不足だと思って見逃してください。
よろしくお願いします。

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Re: E2(エキストリーム・エキセキューション) ( No.1 )
日時: 2010/11/26 18:22
名前: 林 大介 (ID: .O7WJzbr)

1章 夢のような木曜日

木曜日になると現実に戻る。

それまではまるで夢を見ているかのように、その世界を支配している。言いたいことは言う。やりたいことはやる。全てが自分を中心に回り、思うがまま。

いつも眺めてる景色はどうだ?
チラチラ雪が降っているが、それらを再び空に戻すことも容易い。

風の色は白なのか?
ピンクでもいいではないか。虹色でも、小麦色でも、いっそのこと風をこの世から消してしまってもいい。

ただ部屋の片隅にチョンと置いてある将棋盤。
今にも動きそうだ。社会の構図を描きながらも、盤をひっくり返したらまた一からやりなおし。
そう動きたくてウズウズしてる。俺の世界では何でもありだ。

潰してしまえ。
壊してしまえ。
王も歩も要らない。

俺だけ生きれば良い。

俺だけ...

深い思考が止まり、現実に戻った。

今日は木曜日。

刑の執行はいつなのだろうか。

Re: E2(エキストリーム・エキセキューション) ( No.2 )
日時: 2010/11/26 18:36
名前: 林 大介 (ID: .O7WJzbr)

奴らの靴音でだいたい分かる。

点呼を取るだけなら、とっとと済ませたいから足早な音だ。逆に刑を言い渡すときは、奴らも気が引けて少しゆっくりな感じで歩いてくる。
靴音もコツコツというより、コッツコッツ。

今日はどんな音だ。

もう少しで7時。点呼の時間だ。いや逆もある。
どっちだ。

この瞬間だけは、どんな小動物よりも耳を研ぎ澄ませ音を感じる。
俺は小動物だ。夢を見ながらも内心は恐怖で満ちている。死ぬのはやだ。ごめんだ。今日を生き残れば、もしかして一週間の間にお偉いさんが死刑を廃止にしてくれるかもしれない。俺はそれに賭けている。一生牢でもいい。
ただ、死ぬのだけはやだ。

コツ…

聞こえた。今たしかに靴音が。
どっちだ。どっちなんだ。
俺の行く末を決める大事な靴音。

神様!!



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