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ハンターモデル
日時: 2010/12/09 17:29
名前: 羅樹 (ID: kI5ixjYR)

こんにちわ。初めてだけどがんばります。応援よろしくお願いします。

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Re: ハンターモデル ( No.42 )
日時: 2011/01/16 17:24
名前: 羅樹 (ID: e/CUjWVK)

 「そんな・・・。」
 キールの話を聞いて、呆然とするミランとドール。

—繁殖を止める為には、殺さなきゃいけないなんて・・・。
—あれ・・・・?そういえば、私噛まれたんじゃ・・・・・・。

 「お姉・・ちゃん・・・、噛まれたんじゃ・・・・。」
 「えっ・・?!あ・・う・・ん。」
 ミランが考えていたのと同じ事を言われ、少し動揺してしまう。
 「そこよ。」
 「「えっ??」」
 キールが突然意味の分からない事を言い出し、2人は頭に?マークを浮かべた。
 「本当なら、ミランちゃんはゾンビになっている筈なのに、なってない。あの、コラン君も一緒だったのよ。噛まれた痕はあるのに、ゾンビになってない・・・・。実は、私もアレンも、ハンターは皆、そういう体質なのよ。」
 キールはそこまで話すと、すでに冷めてしまった紅茶を飲んだ。
 「あの、それで実験体って・・・?」
 「・・・実験体はね、まず、{S.T}といわれる科学係に身柄を渡されるのよ。S.Tでは、ゾンビを殺さずに<人>に戻せるような薬を作ってる最中でね・・・。」

—まさか・・・。

 ミランの脳裏に1つの可能性が浮かび上がってくる。
 「S.Tに渡された実験体は、体の中に、あの小型ロボットを入れられるの。」
 「「っ・・・・!!」」
 ミランとドールは驚きのあまり、声もでなかった。
 「そして、失敗すると、当然実験体は・・・死ぬ。」
 「そんな・・・。」
 部屋の中にしばらく沈黙が続いた。
 そして、その沈黙を打ち消したのは、ドールの発言だった。
 「あの・・・その小型ロボットを作って、<人>の中に入れてる張本人って、だれなんですか?」
 「・・・・。」
 キールがミランたちの前で初めて、暗い顔で黙った。
 「答えられないんですか?」
 ドールが少しイラつき気味に聞く。
 「ドール、落ち着いて。」
 ミランが必死にドールを宥める。
 「だって、その人を殺せば、実験体なんていらないし、ハンターだって、必要なくなる!!誰かを殺すこともなくなるんだよ?!」
 「それは分かるけど、とりあえず落ち着こうよ、ね?」
 「・・・。」
 ミランに負け、ドールは静かになった。
 そして落ち着いたのを見た後、ミランはキールの方に向きなおした。
 「キールさん、教えてください。」
 ミランはいつもより声を低くしてキールに聞いた。
 そして、キールもミランに負けたのか、一回ため息をついて、話し出した。
 「・・・あの小型ロボットは、私たちk・コールが作り出したのよ。」


 「「えっ・・・?!」」

Re: ハンターモデル ( No.43 )
日時: 2011/01/17 15:48
名前: 羅樹 (ID: e/CUjWVK)

ポアロンさん>

返信できなくって、すいませんでした・・・。
心の底から反省します。

呼びタメ、ポアロンさんが良ければ・・・。
私はもう、嬉しくてやばいほどですから。(謎)

raraさん>

あ・・・なんか、私の書いた駄作で興奮するなんて・・・。
嬉しいような、恥ずかしいような・・・。(赤)

いつも読んでくれて有難うございます。
頑張ってください!応援してます。

Re: ハンターモデル ( No.44 )
日時: 2011/01/17 16:16
名前: 羅樹 (ID: e/CUjWVK)

 「「えっ・・・?!」」
 またハモった。
 しばらく2人は驚きを隠せず、口をパクパクしていた。
 ミランは、ようやく頭の中を整理し、冷静になった。
 「あ・・あの、それって・・・どうゆう意味なんですか?」
 キールは一度俯き、もう一度ため息をついた後、顔を上げ、続きを話してくれた。
 「あの小型ロボットは、体の不自由な人の為に作った物だったの。もう少しで完成だったのにね・・。」


 すいません、用事が出来たので、短いですが、中断します。

Re: ハンターモデル ( No.45 )
日時: 2011/01/17 18:13
名前: 羅樹 (ID: e/CUjWVK)

 「あの小型ロボットは、体の不自由な人の為に作った物だったの。もう少しで完成だったのにね・・。」
 そこでキールは、また冷めた紅茶を飲んだ。
 「いつも、不自由な人に手伝ってもらって、実験をしてたんだけど、ある日、いつも通り実験してたんだけど、1つの小型ロボットが暴走したのよ。そして、暴走を止めるため、一人が感染した人を全員殺した。それが奈落様。」

—奈落様も、ゾンビを殺したんだ。

 「だけど、ある1人が生きてるゾンビを連れ去った。それが元k・コールのボスで、今は小型ロボットを悪用している張本人、拿鞍。」
 「元・・・・ボス?」
 ミランの問いに対してキールは一回頷くと、続きを話した。
 「しかも、奈落様の双子の兄なのよ。」
 ミランもドール驚きのあまり、再び口をパクパクしている。
 そんな2人をほっといて、キールは話を再開した。
 「奈落様はその事の責任として、今のk・コールのボスとなった。兄をも殺す覚悟をしてね・・・。」
 「「・・・・・・。」」
 ミランたちは、すでにパクパクする事を止め真剣な顔で聞いていた。
 その後、幾つか質問をしてミランたちは、それぞれの部屋へ戻った。

——ミランの部屋

 キールの部屋を出て、1人になったミランは、何もする事がなく、ゴロゴロとベッドの上を転がっていた。

—あーぁ・・・。暇だな。
—訓練は明日からだし、これから何しよっかなー。

 部屋には、クローゼットが1つあるだけで、あとはベッド以外何も無い、シンプルすぎる部屋だった。

—そういえば、キールさんの最後の言葉が気になるな。
—実験体の事と、拿鞍の事とかは、絶対口にするなって。どーゆう事なんだろ・・・。

 そしてしばらく、天井をボーっと眺めていると、一つの可能性が頭をよぎった。

—まさかっ!

 その可能性を否定できず、思わず部屋を飛び出した。

——数分前 キールの部屋

 ミランたちがキールの部屋を出た後直ぐ、ドアが叩かれ、アレンが入ってきた。
 「あ・・・アレン。どうしたの?」
 さっきよりも元気の無い声でアレンに話しかけるキール。
 「お前・・・あんな事言って、大丈夫かよ。」
 「・・・さぁ?」
 無理やり元気そうに返事をするキール。
 「さぁって、お前な・・・・。」
 キールは一回軽く笑うと、悲しそうな笑顔になった。


 「もう・・・。駄目かもね。」

 

Re: ハンターモデル ( No.46 )
日時: 2011/01/20 18:00
名前: 羅樹 (ID: e/CUjWVK)

 「もう・・・。駄目かもね。」

—えっ・・・?!

 実は、キールとアレンの話を盗み聞きしている少女がいた。
 それは・・・・ドールだった。
 ドールも、キールの最後の言葉が気になり、ミランと分かれた後、直ぐに引き返したのだ。
 すると、丁度アレンがキールの部屋へ入っていくのを見て、ドアにへばり付き、中の話を聞いていた。

 —「駄目かも」ってどういう意味・・・。

 ドールが必死に頭を動かしていると、再び話が始まった。

 「だってね、奈落様の事を知っているのは、私とアレンだけなのにね。それに誰にも言うなとも言われてたのに、言ちゃったんだもん。私消されるかもね・・・。」
 キールの声が、だんだん小さくなっていく。
 「・・・・。」
 アレンも、何も言えず、黙り込む。

—うそ・・・。
—キールさんが、消される・・・?
—それが・・、私たちの・・・せい?

 ドールはパニックになり、ドアの前であたふたしていると、いきなり肩を掴まれた。
 「・・・?!!」
 ドールはとっさに振り返り、顔を確認した。
 「お・・姉ちゃん・・・・?」
 ドールは小さい声で名前を言った。
 そう、ドールの肩を掴んだのは、ミランだったのだ。
 


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