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ハンターモデル
日時: 2010/12/09 17:29
名前: 羅樹 (ID: kI5ixjYR)

こんにちわ。初めてだけどがんばります。応援よろしくお願いします。

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Re: ハンターモデル ( No.77 )
日時: 2011/05/22 20:19
名前: 羅樹 (ID: 6kBwDVDs)

 「コランッ!」
 ラートが叫ぶが、状況はまったく変わらない。

 —コランが・・・あのままじゃ・・
 —・・・死んじゃう
 —私のせいで・・・・

 「楽に逝け。」
 男の足が思いっきり下ろされる。
 「イヤアァァァ!!」
 もう、誰もがコランは死ぬと思ったが・・・—その予想が裏切られる。
 コランはすでに動けないのかと思っていたが、なんと足を直前で避けたのだ。
 「!?」
 誰もが驚きのあまり目を丸くする。
 しかもコランは避けただけでなく、その後ゆっくりと立ち上がったのだ。
 「うっせぇぞ。そこの女!」

 —・・・エ?

 全員の心の中に疑問が生まれる。
 
 —コラン・・・?
 —口調がまったく違うし・・。
 —それに・・・雰囲気も全然違う。

 その事に気付いたのは、ラートだけでは無かった。
 もう1人・・・敵である男だった。
 「・・・。」
 男が用心のためか、少し後ろに飛びのく。
 「ん?何だ・・・来ねぇのかよ。」
 コラン(?)は頭をポリポリとかく。

 —もしかしてコランって・・・

 ラートが一つ気付いた。
 「たっく・・。せっかく久しぶりに出てこれたってのによ。」

 —・・・二重人格?! 

Re: ハンターモデル ( No.78 )
日時: 2011/05/26 20:46
名前: 羅樹 (ID: 6kBwDVDs)

 すいません。
 定期テストが近いので、しばらく更新できません。
 迷惑かけて、本当にすいません。
 でわ

Re: ハンターモデル ( No.79 )
日時: 2011/06/10 21:37
名前: 羅樹 (ID: 6kBwDVDs)

 目の前で頭をポリポリと掻くコランを見て、ラートは驚きを隠せなかった。
 「コ・・・ラン?」
 「ん?・・・なぁ、お前もしかしてラートって奴か?」
 「え?・・・あ、うん。」
 ラートがそう言うと、コランがラートの方に歩いてきた。
 そして、ラートの目の前でしゃがんで、ラートに小声で言い出した。
 『もう1人のコラン・・は俺か・・・。いつものコランからの伝言。お前は後ろの奴ら全員連れてどっかに隠れろってよ。』
 「・・・えっ?!」
 『しーっっ!うっせーよ、声抑えろ。』
 コランが人差し指を立てて言った。

 —こういう所は、コランそっくりなんだ・・・。
 —ただ、眼光がちょっと鋭いけど・・。

 ラートがそう思い、心のなかで苦笑する。
 『とにかく、俺がコイツ足止めしとくから、どっか隠れてろよ?』
 『・・・え?』
 コランはそれだけ言うと、ラートが反論しないうちに立ち上がり、武器を構えた。
 「じゃーな。」
 コランは背後に居るラートにそれだけ言うと男に突っ込んで行った。
 そのとき、ラートは一瞬だけ嫌な予感がした。

 —・・・・。

 ラートはコランを止めたかったが、なんとか、その衝動を抑えると、後ろを向き、言われたと通り皆を促がす。
 「皆、此処じゃ危ないから、2階の私の部屋に行くよ。急いでっ!」


 コランが男に突っ込んでいくと、男は待ってましたとばかりに槍を横に振った。
 「・・・っ!」
 コランはそれを紙一重でかわすと、後ろに飛んで男との距離をとる。
 掠ったのか、コランの頬から血が流れる。
 そして男は楽しげに笑うと、コランに突っ込んできた。
 コランは避けようとしたが背後からの声がコランの行動を止めた。
 「きゃっっ!」
 ラートが非難させている子たちの1人が転んだのだ。

 —やべぇ・・・。
 —避けたら後ろの奴らが・・・っ!

 その思いがコランを一瞬鈍らせた。
 そして、その一瞬が命取りになる・・・。
 男の槍がコランの腹部を貫いたのだ。


 「・・・ぁっっ!!」
 

Re: ハンターモデル ( No.80 )
日時: 2011/06/20 11:58
名前: 羅樹 (ID: 6kBwDVDs)

 ラートが転んだ女の子を起き上がらせたときだった。
 「・・・ぁっっ!!」
 小さな悲鳴のような声がして、ラートはコランの方に顔を向けた。
 ラートはそこで、自分達を守るような形で立っているコランと、そのコランの腹部を貫いている槍の存在に気付いた。
 男はそのまま無言で槍を抜いた。
 それと同時にコランは床に崩れ落ちる。
 男はコランを冷めた目で見ると、溜息をついた。
 「やっぱり駄目か・・・。お前なら少しは楽しめるかと思ったけど、俺の思い違いだったな。」
 「がっ・・・はぁ、はぁっ」
 男は血を吐いて息も切れ切れのコランの腹部—丁度、槍を刺した部分を踏みつけた。
 「っ・・ぅあっ!」
 「あんなクズを守ろうとするから死ぬんだ・・・。」
 男はコランの腹部を踏む足をグリグリとする。
 悲鳴を上げるコランを冷めた目で見続け、ボソリと呟く。
 「もう少し苦しみながら逝けよ。あっちの世界は苦しみなんて存在しないんだから・・・生きてる間に思う存分苦しめ。」
 そして男は自分の持ってる槍をラートの方に向けた。
 「やっぱり今のお前を一番苦しませるのは、大切な者の死だろ?」
 「おい・・や・・・めろ」
 コランは横目で男を睨み付けながら、消えそうな声で言う。
 男は不気味にニヤつきながら槍を容赦なくラートに投げつけた・・・。 

Re: ハンターモデル ( No.81 )
日時: 2011/06/20 13:43
名前: 儒儒 (ID: JP5iH4Hy)

こんにちは。
じゅじゅと申します。
学校とかで、りずむから話は聞いていると思います。
りずむと、わたくしで、共同の小説をかいております。
その時のペンネームは嬬嬬です。
私単独の小説は儒儒で、やっております。
読みは同じくじゅじゅです。
小説拝読させて頂きました。
とても良い小説だと思います。
私も見習わないといけませんねww
また今度来るので、更新心待ちにしております。
では、失礼致します。


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