ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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紅の花束 参照100突破★コメント求むです!
日時: 2011/03/28 20:14
名前: 璃郁 ◆7jWbERsBtQ (ID: EfshNUBH)

はじめまして、璃郁と申します!
ここで書くのは初めてなので、色々と至らない点もあると思いますが、読んで頂ければ幸いです。
あと、コメントくださると嬉しいです!舞い上がります!
アドバイス等もぜひ!お願いします。

★注意★
・うっわ何だこの駄作
・神文求む
・グロちょっとでも苦手or何それおいしいの?
…な人はブラウザバックを推奨します。

♪お客様♪
1:緑紫様(店長★)
2:羅螺様
3:かな様
4:かりん様
5:ひろあ様(←一応お客様なんでw)
6:稚瑠様
7:銀弧様

プロローグ
2人は幸せだった。
あの日が来るまでは。
2人は満たされていた。
全てを、世界を知るまでは—。

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Re: 紅の花束 ( No.9 )
日時: 2011/01/25 21:25
名前: 璃郁 ◆7jWbERsBtQ (ID: EfshNUBH)

「・・・そうか。分かった」
アレイアの宿に着いてから、フィリは彼女に全てを話した。
親切にしてくれる相手に、隠し事をするのは失礼だと思ったのだ。
(・・・アレイアさん、どう思っただろう。軽蔑?それとも・・・
 警察に、突き出すの?)
しかし、アレイアは2人の心配をよそに、彼女らの頭を交互に撫でながら笑った。
「そんな不安そうな顔をするな。・・・誰にも言いやしない」
「・・・え?」
驚いて顔を上げたフィリを見つめ、アレイアは静かに続ける。
「仲間を売りはしないさ。・・・さて、そうなるとそろそろ街を出たほうがいいな。誰が聞いてるか分からない」
カウンターで鍵を返し、アレイアは再び双子に微笑みかける。
「一緒に来るか?2人とも」
2人が即座に頷いたのは言うまでもない。

Re: 紅の花束 ( No.10 )
日時: 2011/01/26 20:54
名前: 璃郁 ◆7jWbERsBtQ (ID: EfshNUBH)
参照: テスト逝ってきます!!(笑)

「アレイアさん、あの・・・」
アレイアに手を引かれながら、フィリがおずおずと口を割る。
「アレイアでいい。・・・何?」
「・・・あの、本当にいいんですか?警察に追われてるかもしれないあたしたちを連れて行くなんて」
アレイアはんー、と、顎に指を当てて考える仕草をしながら答える。
「別にいいよ。傍から見たら完全に可愛い女の子だしな、君ら」
アレイアの軽い返事に、2人が頬を緩ませた時------。
「止まれ!」
鋭い怒声が3人の足を止める。
「・・・どうした?我々が何か問題でも起こしたか?」
アレイアが棘のある口調で問うと、怒声を発した男が頷き、続ける。
「うむ。実は今朝方、西の屋敷で男性が刺されて重傷を負う事件が起きてな。------事件現場の目撃証言にあった少女に、そちらのお二方がピッタリなのだ」
びくりと体を震わせるリリィの手を握り、フィリは彼女を1歩後ろに下がらせた。
「証拠はあるのか?」
アレイアが冷たく聞き返す。男のほうは少しも動じる事なく言葉を続ける。
「・・・少し、確認させていただこう」
男はリリィの上着をめくった。赤黒い血糊が其処には見え、周囲の野次馬が悲鳴を上げる。
「決まりだ」
リリィを半ば抱えるようにして連れ去る男。リリィは手足をじたばたと動かし脱出を試みる。
「イヤァァァァァァーーーーーーーーーーー!!!!!!
 フィリ、フィリっ!!」
「リリィっ!」
手を伸ばし駆け出すフィリを、アレイアは必死に引き止める。
「止めろ、お前まで捕まる!」
「でもっ・・・リリィが・・・」
フィリの訴えも虚しく、男は非情にもリリィを抱えたまま人ごみに消えてしまう。
「リリィ------------------------!!!!」

Re: 紅の花束 ( No.11 )
日時: 2011/01/27 20:43
名前: 璃郁 ◆7jWbERsBtQ (ID: EfshNUBH)

えーと・・・
第1章は一応、完結という事になります。
読んでくれた皆様ありがとうございました。

Re: 紅の花束 第1章完結★コメント求むです! ( No.12 )
日時: 2011/01/28 20:51
名前: 璃郁 ◆7jWbERsBtQ (ID: EfshNUBH)

—4年後—
フィリは、消息不明のリリィを探しながらアレイアと共に旅をしていた。
「アレイア、次はどこへ行くの?」
「んー、・・・ここだ、ローリエの里」
地図をヒラヒラと振って、アレイアは答える。
「ローリエ・・・って事は国境だよね。・・・リリィが雇われてるかも!」
勝手な解釈で目を輝かせるフィリに苦笑し、アレイアはしかしそれを否定せず立ち上がった。
「だな。・・・行こうか」
「うんっ!」
2人は少し早足で歩き出した。

Re: 紅の花束 第1章完結★コメント求むです! ( No.13 )
日時: 2011/01/29 11:52
名前: 璃郁 ◆7jWbERsBtQ (ID: EfshNUBH)

ローリエの里に着いた2人は、まず宿を確保した。
それから、フィリはアレイアの買い物に付き合いながら里の様子を観察する。
(・・・監獄・・・。リリィ、捕まったりしてないよね・・・)
嫌な想像を首を振って断ち切り、フィリは少し早足でアレイアの後を追う。そんな彼女の目に、1枚の看板が映った。
『戦闘用奴隷武闘会』
—奴隷。
—ひょっとして、リリィも・・・?
そうでなくても、人の多いところに行けば見つかるかもしれない。
開始時刻を確認すると、まだ間に合いそうだった。
「あの、アレイア・・・」
「ん?」
フィリの目線を追ったアレイアはああ、と頷き、一応尋ねる。
「行くか?」
「うん」
宿に荷物を預け、2人は歩き出した。


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