ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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紅の花束 参照100突破★コメント求むです!
日時: 2011/03/28 20:14
名前: 璃郁 ◆7jWbERsBtQ (ID: EfshNUBH)

はじめまして、璃郁と申します!
ここで書くのは初めてなので、色々と至らない点もあると思いますが、読んで頂ければ幸いです。
あと、コメントくださると嬉しいです!舞い上がります!
アドバイス等もぜひ!お願いします。

★注意★
・うっわ何だこの駄作
・神文求む
・グロちょっとでも苦手or何それおいしいの?
…な人はブラウザバックを推奨します。

♪お客様♪
1:緑紫様(店長★)
2:羅螺様
3:かな様
4:かりん様
5:ひろあ様(←一応お客様なんでw)
6:稚瑠様
7:銀弧様

プロローグ
2人は幸せだった。
あの日が来るまでは。
2人は満たされていた。
全てを、世界を知るまでは—。

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Re: 紅の花束 ( No.4 )
日時: 2011/01/22 12:03
名前: 緑紫 (ID: rb3ZQ5pX)
参照: 「緑紫」です。ちなみに元「ポアロン」です故。

璃郁っ!!
見に来たんだze☆
私より遙かに上手いと思うのだが…(苦笑&汗

ローブスさん歪んだ家族愛ですなー(汗
ふむむー、とりまお気に入り追加ー♪

また来るよん☆ミ

Re: 紅の花束 ( No.5 )
日時: 2011/01/22 20:54
名前: 璃郁 ◆7jWbERsBtQ (ID: EfshNUBH)

店長ッ!!
来てくれたんですね^^
上手い!?
そんな・・・店長のほうが数億倍上手いですよッ!
お気に入り追加ありがとうございます★

ローブスさんは歪んでますねー(汗)
書きながら「何だこのオッサン」とか思ってますw

えっと、恥ずかしながらテーマソング的なものの作詞をしてみました★
ド素人なので下手くそですが。

空という牢獄の果て
光はある、何もかも持ってる
過去も未来も栄光も
だけど、なぜ?
わたしたちは救われない
確かな輝きの中にあるのに

光の加護などいらない
ただ君さえいれば
闇色のナイフで 運命(さだめ)引き裂いて
行こう、外へ
夢幻の風の中へ—。

Re: 紅の花束 ( No.6 )
日時: 2011/01/22 21:06
名前: 璃郁 ◆7jWbERsBtQ (ID: EfshNUBH)

2 幼い脱走計画

「ねぇ、リリィ・・・起きてる?」
キングサイズの天蓋付きベッドの上で、フィリは隣のリリィに話しかけた。
「・・・起きてる」
リリィは頷き、フィリの傍へと移った。
「・・・考えてみたらさ。あたしたちが自分で選んだものって、何もないよね」
「・・・うん」
「つまり、あたしたちは自分で生きた事が1度もない」
「・・・そうだね」
「・・・どうする?生きるために逃げるか、ここで生かされ続けるか」
リリィはんー、と悩む仕草をし、ゆっくりと呟いた。
「・・・逃げる。あたしは、自分で生きてみたい」
「・・・そう、だよね」
フィリは頷き、リリィの額にこつん、と自分の額をぶつけた。
「逃げよう。2人で・・・2人で生きよう」

Re: 紅の花束 ( No.7 )
日時: 2011/01/23 21:13
名前: 璃郁 ◆7jWbERsBtQ (ID: EfshNUBH)

「リリィっ、パパ来るよ!」
フィリの声に、リリィはドアの近くに走り寄った。ドアが開いた瞬間に脱走するためである。
「おはよう、2人とも」
ドアが開いた。リリィは素早く父親の横をすり抜ける。
「!リリィ!?」
ローブスは焦燥に満ちた顔でリリィの後を追う。その隙に、フィリは開いていたドアから外へ飛び出した。

『あたしが囮になるから、フィリはパパがあたしを追いかけてる間に外に出て』
今朝方妹に聞かされた作戦。フィリはそれに従い、リリィが行ったと思しき方向へ走る。
「あ、リリィ・・・っ」
妹の周りに長身の影がないことを確かめ、安堵の声を上げかけたフィリは、しかし目の前の光景に息を呑んだ。
血に塗れて倒れたまま、ピクリとも動かない父親。
そして、それを目の前に震えているリリィの姿。
「どうしよう・・・脅しのつもりだったのに」
「リリィ・・・」
ガタガタと震えながら、うずくまるリリィ。
「どうしよう・・・あたし、パパを・・・「逃げよう」
震える涙声を遮るように、フィリは言い放った。
「それしかないよ。・・・捕まったら、今度こそ自由は無い」
その声に妹がしゃくり上げながら、しかし力強く頷いたのを確認し、フィリは妹の手を引いて立ち上がった。

Re: 紅の花束 ( No.8 )
日時: 2011/01/24 21:32
名前: 璃郁 ◆7jWbERsBtQ (ID: EfshNUBH)



「ハァ、ハァ・・・」
気がつけば、2人は自分たちの育った部屋とも絵本で見るきらびやかな世界ともかけ離れた、街の喧騒の中にいた。
「・・・リリィ、平気?」
いまだに小さく震える妹を抱きしめ、その血に濡れた肩に自分の上着をかぶせながらフィリは問いかけた。
「うん・・・大丈夫」
気丈に頷いたリリィの手を引き、フィリは人ごみの少ない場所を選んで歩き出した。

「・・・!?」
人ごみを避けるため、早足になったフィリの腕に衝撃があった。リリィが誰かにぶつかってしまったらしい。
フィリは目の前にいる『誰か』に慌てて頭を下げた。
「あ・・・ごめんなさ「すまないな。大丈夫か?」
リリィを助け起こしてから、『誰か』はフィリに向き直る。
「急いでたからな。悪かった。・・・ところで、君ら2人だけか?」
凛として、低めに調整された少女の声が問いかける。
「・・・それは・・・」
その様子とリリィの袖についた血痕を見て、少女はフム、と頷いた。
「それなら詮索はすまい。・・・私はアレイア・ヤン。行くアテが無いなら私と来ないか?」
「・・・え?」
唇の動きだけで『いいんですか』と問いかけたフィリに、アレイアは何となしに頷く。
「どうせ私は独り身だ。道連れができるのも、悪くないよ」
おずおずと近づいた2人の手を引き、アレイアは歩き出した。


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