ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- a rose of Purple -紫の薔薇-【完結感謝!】
- 日時: 2011/03/31 22:32
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
クリック☆⌒(*^-゜)v Thanks!!
はじめまして!or2度目まして!or3度めまして!!
玖龍と申します♪
ハイ、ここで注意事項です!ヾ(´囗`。)ノ
○亀更新とかwwもうちょっと早くして!
○グロいのって無理だわぁ
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- Re: a rose of Purple -紫の薔薇- ( No.104 )
- 日時: 2011/03/26 14:29
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
#30
「さぁ、処刑台にあがれ」
二人の警察官が背中を押した。私は階段を、一歩一歩、ギシリギシリと踏みしめていった。
左目の”悪魔”が微笑む。私はその微笑に返して、悪魔の薄笑いを浮かべた。
階段の上に見えたのは、たくさんの観衆達。殺すには惜しいほどのたくさんの人が、処刑を今か今かと待っている。
——あれだけたくさん人を殺したのだ。人々から嫌われるのも、拒まれるのも、無理も無いだろう。
私の立ち止まった先には、葵が、無表情で浮かんでいた。
処刑人は、一人も居なかった。
高い高い処刑台の上で、私の足がすくんだ。——高い場所は苦手だ。
眼下には、人の頭が気持ちが悪いほどたくさん。怒りの色が目に見える。
「これより、紫羽埼苺、別名"紫の悪魔"の公開処刑を始める。葵君、準備はいいかね?」
葵が頷く。
——何故葵が……?
葵は、涙のたまった瞳で、こちらを見た。
『お姉ちゃん、ごめんなさい。これも、"救い"なのよ…』
- Re: a rose of Purple -紫の薔薇- ( No.105 )
- 日時: 2011/03/26 14:30
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
手違いで保存されるの多いなァ。
すみません、その前に放置してました、すみません。
卒業式関係、忙しくて。。
言い訳ですね、はい。
独り言ですた。
- Re: a rose of Purple -紫の薔薇- ( No.106 )
- 日時: 2011/03/26 15:46
- 名前: クピクピ (ID: gHpB4F6k)
あ、葵ー!
- Re: a rose of Purple -紫の薔薇- ( No.107 )
- 日時: 2011/03/27 00:04
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
クピクピ様★>>
葵ですね、はい。
裏切りではないのですd
- Re: a rose of Purple -紫の薔薇- ( No.108 )
- 日時: 2011/03/27 09:38
- 名前: 玖龍 ◆7iyjK8Ih4Y (ID: ZTrajYO1)
- 参照: 更新はちょっと遅れますね
#31
「葵…」
私の呟きは、小さく風の中に消えた。がやがやと騒いでいた観衆が黙り、沈黙がこの処刑台に、私に突き刺さる。
左目の中には、神も悪魔も居なかった。私は、見えない左目で、見えている右目で、死を確信した。
天は我を見放し、我が妹は裏切った。
——いや、天は私の罪を許さず、妹は救いの手を差し伸べていたのだ——
遥か彼方に見える、大きな時計台が、午前9時を知らせた。
葵の手が動く。そして、小さな白い球体を作り出した。その球体は、とても、とても綺麗に輝いていた。葵の瞳から、たくさんの涙がこぼれて落ちる。
『サヨナラ…』
葵は、その球体を音も立てずに私の前に置いた。
球体が膨張し、私の視界を白く染め上げた。私は両目を瞑る。胸の置くから喉にかけて、何かつっかえるような気持ちが湧き上がる。
涙が溢れた。
その涙は、後悔、悲しみ、罪の重さ、裏切り、そして死を懸命に物語っているようだった。
視界に黒い光が差し、ぐにゃりと曲がる。
周りの景色は、懐かしい、あのころの風景に変わった。
『お姉ちゃん、葵ね…』
私に嬉しそうに話しかける、夕日を浴びた幼い妹。
涙でかすんだその顔は、晴れ晴れと笑っていた。
『お姉ちゃんのことが大好き!』
葵は、ただ私に笑いかける。
——そこで初めて、罪の重さを実感するのだ。
私は、どれだけの人を殺しただろう。私が居なければ、生き続けられた魂がどれだけあることだろう。
——私が居なければ——
景色がまた、ぐにゃりと歪む。
黒い光が周りの景色を支配し、辺り一面真っ黒になった。
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