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ニゲラ
日時: 2014/02/27 22:22
名前: 葵宇宙 (ID: u3utN8CQ)

はじめまして。
葵宇宙(あおい・そら)といいます。
見ていただいてありがとうございます。


アドバイス、感想を書いていただけるとありがたいです。



*プロローグ  >>1 >>2

*記憶  >>3 >>4 >>5 >>6 >>9 >>10 >>11 >>12

*決意  >>13

*出会い  >>14 >>15 >>16 >>17 >>18

*凶器‐疑い‐  >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27

*希望  >>28 >>29 >>30 >>31 >>32

*絶望  >>33 >>34 >>35

*侵入者  >>36 >>37 >>38 >>39 >>40

*犯人‐解決‐  >>41 >>42 >>43 >>47 >>48 >>49 >>53 >>54 >>55 >>56 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67

*エピローグ

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Re: ニゲラ ( No.18 )
日時: 2011/04/03 23:09
名前: 葵宇宙 (ID: ezn6wPAf)


17歳のあなたに話しかけるけど、もちろん返事なんて返ってこない。

あなたは変わらない笑顔で私を見つめるけど、

私の中では最後の叫び声が頭から離れない……。



あなたが生きていたら、今、幸せに暮らしていたのかな。

毎日あなたと笑って、そのうち子供もできたりして。

もう“一緒にいるだけ”の幸せも叶わなくなってしまったけれど。



あなたを想うたびに涙が溢れる。

いつになったら、あなたも私も本当の笑顔になれるのかな。



その答えは分からない。

だから、私は唯一の手掛かりである犯人を探すことにしたの。

犯人に復讐すれば何かが変わるんじゃないかと思って。


待っててね、秀……。

Re: ニゲラ ( No.19 )
日時: 2011/04/06 21:06
名前: 葵宇宙 (ID: ezn6wPAf)


黒い車に乗り込む。

運転席には奏真、助手席には私。

これから、秀が発見されたH市に向かう。


私は2年前からH市に住んでいない。

隣の市にひとりで住んでいる。

あそこには秀との思い出が溢れてる……ありすぎる。

逃げたわけじゃない。そう思いたい。

こんな私を秀は怒っていますか。

Re: ニゲラ ( No.20 )
日時: 2011/04/06 21:36
名前: 葵宇宙 (ID: ezn6wPAf)


見慣れた町並みが広がる。

道路、商店街、学校、公園……。


「止まって!!」


急停止する車。

突然声を発した私に驚いたようだった。



「あぁ、ここは少年が殺害された場所。」



「ほんとによく知ってるのね。」



何年ぶりだろう。

あの日以来だろうか。

まったく近寄ることがなかった公園。



「静かな……穏やかな町なのに、ここで残酷な殺人事件が起こるなんて。」


奏真は言う。

ここで秀は息絶えた。

そう思うと涙が溢れそうになったが、奏真に気付かれてはいけない。

この町の人以外、私が秀の彼女であったことは知らないはずだ。


報道は私の名前の公開を避けていた。

いつ、また狙われるか分からないからだ。



「あの少年は……ここに彼女といたそうですね。」



静かに言う。

ドキン、と胸が大きな鼓動を打つ。



「その彼女をかばって、少年は殺害された。」


「そ、そうよ。」



どこまで詳しく知っているんだ。

この捜査を担当するこになって、また調べたのか。



「その彼女もきっと……辛い思いをされたでしょうね。」



奏真は顔をゆがめる。

まるで、その気持ちが分かるかのように。

Re: ニゲラ ( No.21 )
日時: 2011/04/06 21:39
名前: 葵宇宙 (ID: ezn6wPAf)


「だから、私はその……彼女のためにも犯人を捜すの。」


奏真はハッとして、そして言う。


「俺も全力で捜査にあたります。」


私は、とても嬉しかった。

真剣にこの事件のことを考え、犯人を捜すと言った奏真が。




秀のことを忘れていない人がいたことに。




Re: ニゲラ ( No.22 )
日時: 2011/04/06 21:51
名前: 葵宇宙 (ID: ezn6wPAf)


そしてまた車に乗り、山へと向かう。

この山に来るのは初めてだった。


この山で発見されたとは聞かされていたが、一度も来たことがなかった。

来ようとなんて思わなかった。


「この辺だよね。」


場所を確認して、その場で手を合わせる。

私もつられて手を合わせた。



「犯人はどこに凶器を隠したんだろう。」



そう言って辺りを見回す奏真。

5年経った今でも見つからない凶器。

犯人はまだ所持しているのか。



「俺の予想だと、犯人は凶器を持っていないと思うな。」


「どうして?」


「犯人の立場になってみて。

凶器は見つかった途端、自分を犯人だと証拠づける物になってしまう。

そんな物をいつまでも持っていると思う?」


「たしかに……。」


「そう考えると、どこかで処分したと考えられるだろ?

俺だったら……さっきここ来るときに見えた焼却炉に捨てるかな。」



「行ってみましょう。」


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