ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

ニゲラ
日時: 2014/02/27 22:22
名前: 葵宇宙 (ID: u3utN8CQ)

はじめまして。
葵宇宙(あおい・そら)といいます。
見ていただいてありがとうございます。


アドバイス、感想を書いていただけるとありがたいです。



*プロローグ  >>1 >>2

*記憶  >>3 >>4 >>5 >>6 >>9 >>10 >>11 >>12

*決意  >>13

*出会い  >>14 >>15 >>16 >>17 >>18

*凶器‐疑い‐  >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27

*希望  >>28 >>29 >>30 >>31 >>32

*絶望  >>33 >>34 >>35

*侵入者  >>36 >>37 >>38 >>39 >>40

*犯人‐解決‐  >>41 >>42 >>43 >>47 >>48 >>49 >>53 >>54 >>55 >>56 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67

*エピローグ

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14



Re: ニゲラ ( No.28 )
日時: 2011/04/07 23:30
名前: 葵宇宙 (ID: ezn6wPAf)


『H市少年殺人事件から5年経った今日。

やっと凶器となったと思われる刃渡り27センチの包丁が発見されました。』



少し年老いた女のキャスターが言う。

署のテレビを見ている。

奏真は素晴らしい刑事だってことが分かった。

素直にすごい、と思う。

私だって、けっこう良い成績を上げている方だが、奏真には敵わない。



『5年もかかって発見された凶器について、どうお考えですか。佐藤教授。』



佐藤教授と呼ばれる、どっかの大学の教授が話し出す。



『凶器だけでこんなに時間がかかってしまったということは、

犯人を捜し出すのは容易ではないことが考えられますね。

時効までに捜し出せれば良いのですが……。』



なに言ってやがる、このおやじ。

捜し出すに決まってんじゃないか。



「勝手なこと言わないでほしいよねー。」



そう言って、私にコーヒーを渡す奏真。



「ありがと。ほんとよね!!」



「犯人のこと少しずつ分かり始めてたのにさ。」



んっ!?

犯人のこと!?

Re: ニゲラ ( No.29 )
日時: 2011/04/08 22:42
名前: 葵宇宙 (ID: ezn6wPAf)


「どういうこと!?」


「焼却炉が使われてないって知っていて、

さらにあの小屋があったってことも知ってるってことは?」


「……H市の住民の可能性が高い。」


「そーゆーこと♪」




なんてことだ。

犯人は同じに住んでいる、または住んでいたってことか。

……というより、奏真にまた感心させられた。

なんだか、奏真とならすぐにでも犯人が見つかりそうな気がした。



「ねぇ、悠希。秀の墓に行かない?」


「お墓に?」


「凶器が見つかった、って報告行かない?」


「うんっ!!」

Re: ニゲラ ( No.30 )
日時: 2011/04/08 22:49
名前: 葵宇宙 (ID: ezn6wPAf)


車に乗り込む。

奏真の黒い車。



「そこ開けて、中にある写真見てみて。」
 


その写真には、サッカーのユニフォームを着た2人の少年が写っていた。

その少年はすぐに秀と奏真だと分かった。



「俺達、高校は違っちゃったけど中学までは一緒にサッカーしてたんだ。

けっこう強かったからさ、中1んときから2人ともエース的な感じでさ。」



照れながら話す。とても楽しそうに。



「でもさ俺、K高落ちちゃってさ。」



K高。

それは秀と悠希が通っていた高校。



「K高で一緒にサッカーしよう、って言ってたんだ。

俺がダメだったんだよな。

だから、また大学で一緒にやろう、って言ってたのに……。」



とても悔しそうな悲しそうな顔をしている。



「俺、受験んとき、もっと頑張ればよかったって後悔しても遅くて。」



私と同じ……奏真も心に深い傷を負っていた。

Re: ニゲラ ( No.31 )
日時: 2011/04/08 22:53
名前: 葵宇宙 (ID: ezn6wPAf)


「大丈夫、秀は分かってくれてる。優しい人でしょ?」


「……そうだな。」



そんな話をしているうちに、お墓に到着した。

お墓に向かっている途中に買った花をしっかり抱える。


いろいろな人のお墓の間を通り、たどり着く。



『壱波家』



そう書かれた石の前に立つ。

ここに来ると、秀がこの世にいないことを実感する。

それは5年前から変わらない。


枯れた花を捨て、新しい花と取り替える。

そして、奏真が用意していた線香に火をつけ、線香をあげた。

ふたりで手を合わせる。

Re: ニゲラ ( No.32 )
日時: 2011/04/08 22:58
名前: 葵宇宙 (ID: ezn6wPAf)


「秀……、お前をやったと思われる刃物を見つけたよ。

なんで5年も経たなきゃいけなかったんだろうな。

ほんとはあそこにあるんじゃないかって見当はついてたんだ。

でも、下手なことしたら俺が疑われて、犯人見つけられなくなるから

県警に入るまでは見つけられなかった……、ごめん。」



奏真は目に涙をためているようだった。



「秀。私、あなたの幼なじみと捜査をすることになったの。

驚いてる?私も驚いたわ。

きっと運命の巡り合わせよね。事件を解決するための。

この機会をチャンスにして、絶対犯人見つけ出すから!!」



私はまた、秀との約束を心に強く誓った。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14



この掲示板は過去ログ化されています。