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【これが私達の】KATANA-刀-【生き様だ】
日時: 2011/11/18 18:54
名前: るりぃ ◆wh4261y8c6 (ID: yE.2POpv)

<い>ったい誰の


<き>まぐれなのか知らないけど


<て>っていてきに抗ってやるよ。








はじめまして、るりぃと申します。

今回はちょっと息抜き程度に更新できる短編シリーズらしきものをかいていきたいと思います。

今回は基本等はあえて無視すると思いますのでご了承ください。

目指せ二分で読める文章。

その上、私の趣味が詰め込まれています。

以上に危険を感じた方は戻るボタンをクリックしたほうが身のためかと。




それ以外の方はどうぞお進みくださいというか読んでいってくださいお願いします。

━━━まとめ━━━
目次 >>151 >>152
オリキャラ一覧 >>153
━━━━━━━━━

ロードナイトの宝石言葉【優しさ・繊細・愛情・美・調和・穏やかな心】

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Re: 【これが私達の】KATAN ( No.99 )
日時: 2011/06/15 11:46
名前: 篠鼓 ◆6rD.0ypKNs (ID: c5zRNdeN)

ふっへへww 
今日は学校のイベントの振り替え休日なのですww
とゆーことでお送りする第4回目!((チョ
約束通り場の空気が悪化してブーイングの大嵐が襲来するようなのかいちゃる!


※相変わらず意味不明で短いです。
※多分次ぐらいで終わると思いますー。
※誤字脱字のオンパレードー
 今更ですが>>60の間違い修正 「陽樹」でなく「紅炎」です。
※シャダイブーム過ぎたのにシャダイ一押し


※そんなこんなで大丈夫か?
——————————————————————————————————

「俺の大切な同居人。 俺は、彼…いや、彼女を探している。」
はっきりとした口調で、青年はそう言った。

師匠が、女性? 一瞬だけ、呆気に取られた。
あの人はどこからどう見ても『男』そのものだった。
人よりも逞しい体躯も、男特有の低い声音も、果ては仕草も男臭かったのを覚えている。
むしろ…初対面時に師匠を男だと思うのが普通だと思えるくらい、あの人は『男』だった。
「セツナは元から『女』が嫌いだったから、あの姿を好んでいるんだと思う。
…男が女顔だとか童顔だとかは聞くが…珍しいのか?」
心底不思議そうに、青年は言った。
「男が女顔ってのは受け入れられるモンだけど、逆はあまり望ましくないらしいな…男尊女卑の名残か?
俺は、セツナがそう望むならそれで良いと思うけど。」
青年は笑っていた。 ただ、顔だけで笑っていた。
機械のような作り笑いから発せられる何も含んでいない言葉は、ある意味歪んでいた。
しかし、何故俺を助けたのだろうか。 師匠越しとはいえ関わりは皆無だったのに。
「……ん? 君を助けた理由か…?」
作られた表情を一切変えずに、無機質の言葉がこちらに向いた。
…この人は、読心術の類でも心得ているのだろうか。
「理由はそんなに気難しくない。 単純に君が死んだらセツナが悲しむと思って。 それだけ。」
「…それだけ、ですか。」
「うん。 逆を言うと君がセツナと関わっていたから助けた。
最初は見殺しにするつもりだったんだけど、数時間と数秒前に君がセツナと関わってるって知ったから。
1から4回目は知らなかったから見殺しにしたんだけど、5回目でやっと気付いてな。
…まぁ、別に君が死んだ回数には興味は無い。 無論、君の姉も。
ああ、心配すんな。 これから先に6回目があるとしたら今度は助ける。」
5回目…? 俺はこの人に見殺しにされて4回死んだという事だろうか。 わけが、わからない。
「…ああ、そうだ。 俺の名前名乗るの忘れてた。…書くもの無ぇかな。」
青年は立ち上がり、放置され腐臭を放ち続ける『姉さんだったもの』の傍に駆け寄った。
『姉さんだったもの』から溢れ出る血を指で掬い取ると、自身の右腕に何かを描いた。
「ほら。」
俺の目前、青年の右腕には腐臭漂う赤い線で「彼奴 七詩」と書かれていた。
「カレヤツナナシ、それが俺の5番目と23番目の名称。
君は…セツナから聞いてる。 サカイザンゲツ、だっけ。
で、あそこに転がっているのがサカイヒダネ。 合ってる?」
俺は黙って頷いた。 青年…七詩は今度は目だけで笑っていた。 だが、目以外は俺の方を向いていなかった。
「漢字は覚えてないけど、そんなのどうでもいいよな。 呼び方さえ覚えていればどうにでもなる。」
七詩は乱暴に自身の腕に書いた文字を擦り落とすと、「ああ、そうだ。」と目以外をこちらに向けた。
「君、将来的にはセツナに会うと思うんだ。 その時、渡してほしい物がある。」
七詩は懐から栞のような物を取り出すと、俺に手渡してきた。
…桃色の、見た事も無い綺麗な華の栞だった。
「セツナに渡せばきっと分かると思う。 俺が探しても、彼は見つからないだろうし。
…それじゃ、お願いするよ。」
ここで、俺の記憶は途絶えた。





目を開くと天井が見えた。 ここは、師匠の部屋のベットの上らしい。
俺は、長い夢を、見ていたようだ。
「…ああ、残月。 よかった、それなりに心配したよ。」
ベットの近く、師匠が煙草を咥えたまま脚を組んで椅子に座っていた。
「悪かったな。 あれは一昔に調合した睡眠薬だった。 …あれ、何で冷蔵庫に入れてたんだろ。」
師匠はそう言って何やら独り言をぼやいていた。
「調子はどう? 前触れ無しに吐いたらブッ飛ばすからな。」
「…あの、師匠。」
「何?」

「俺、此処に来た理由、思い出しました。」

Re: 【これが私達の】KATANA-刀-【生き様だ】 ( No.100 )
日時: 2011/06/15 15:47
名前: 華京 ◆wh4261y8c6 (ID: ThA8vNRQ)

>>99
あぁぁあ続きが楽しみです!
篠鼓様のように応援してくださる方がいて華京は幸せモノです、ホントに。
コメント、支援ありがとうさぎです!

Re: 【これが私達の】KATANA-刀-【生き様だ】 ( No.101 )
日時: 2011/06/15 16:00
名前: 華京 ◆wh4261y8c6 (ID: ThA8vNRQ)

俺と鈴は廃村となった村でであった。
そこは俺の潰してしまった村で、鈴の憎き敵が居るところだった。
そこから、鈴とは良く会うようになった。
たまに俺の町の中を案内しているところで、アイツがやってきて。

『折角仲良くなれたんだから、大事にしなきゃ駄目だよ、桜祈』

そういって、微笑んだ。
鈴と俺は顔を見合わせて、笑った。
……鈴となら。
友達になっても、いいかな、なんて。
でも、ほらな?
ムリだ。
鈴が笑みを浮かべて、俺に背中から抱きついてきた。
小さな身体のぬくもりを感じた。
そして、鈍い痛みも。
俺の背中からは戦場で常に感じていた紅の雫が滴っている。
いつもと決定的に違うのは、それが相手のモノでなく、俺のモノだということ。
そして、それを行っている人物が、俺の【友達】だということ。
やっぱり、と、俺は口元を吊り上げて何処か納得したような冷笑を浮かべた。
もう、無理なんだ——














平和を望む者
(分かっていたハズの事なのに何故か心が痛い)

Re: 【これが私達の】KATANA-刀-【生き様だ】 ( No.102 )
日時: 2011/06/15 16:43
名前: 篠鼓 ◆6rD.0ypKNs (ID: 1j9Ea2l5)

目指せドン引きさせて空気を悪化させよう最終回!((
そこの貴方、ドン引きしたら挙手していいのよ?
最終目的は華京さんを失笑させる事です((

※珍しく長いです
※今回は諒の語りがメインです 結構暗め
※いつかメテンとこの話のまとめ書くよ!

——————————————————————————————————————

俺が此処に来た理由。 『暇だったから』じゃない。 やっと、思い出した。
急いで懐を探った。 懐には、あの栞以外は入っていなかった。
「…師匠。 貴方に渡せと頼まれていた物です。」
七詩から手渡されていた、あの綺麗な華の栞を師匠の前に差し出した。
師匠は何も言わなかったが、顔色だけが暗い物に変わった。
恐る恐る、割れ物に触れるかのように師匠は栞を受け取った。
「……これ、どうしたの。」
「…俺が、高校を卒業した日に。 カレヤツナナシって人が貴方に渡せと…。」
「…そう。」
師匠は深い溜息と共に煙草の煙を吐き出した。 辺りが、煙で充満する。
「ねぇ、残月。 この栞の華って何か知ってる?」
不意に質問を向けられて、少し驚いた。師匠は俺の答えをも待たずに話を続けた。
「ゴデチアっていって…アカバナ科の耐寒性、または半耐寒性の一年草。
種まきは10月上旬頃で、直根性。大きくなると苗の移動が出来なくなる。」
…何の事だかさっぱり分からなかった。
「…まぁ、そこはどうでもいいとして…この華の花言葉はね…———『変わらぬ愛』なんだ。」
自虐するかのように、師匠は無理に笑っていた。
「…変わらぬ、愛。」
「そう、変わらぬ愛。 …残月は愛とかよく分かんないだろ? 逆に助かる。」
…愛、変わらぬ愛。 意味が、分からない。
愛は一方的に押し付けられる物だと俺は考えている。
それでいて相手の気分次第で『愛』の質量はコロコロ変わっていく物…ではないのだろうか?
師匠は、顔色を悪くしたまま一人で語り始めた。
「…俺は、昔はもっとマシな女だったよ。
家柄は貧相だったけど…ちゃんと女らしくしてたし、身なりももっと綺麗だった。
…けどな…元々治安が悪かったせいか暴力や怪我は日常だったし、両親は酒や愛人に逃げてった。
姉貴は何人もの男誑かした後、富豪の旦那を姫君から盗んで処刑された。…妹は、大麻売りの男と心中さ。 
周りがそんなんだったから生きる為に何でもやった。 汚い事も、全部。」
…師匠は、声だけで泣いている気がした。 声だけ、震えていた。
「…だからさ、他の女みたいに愛される価値なんて俺にはないんだと思ってた。
汚れた人間は愛されるなんて幸福、得てはいけないんだと思ってた。
…故に、だ。 俺はこの先も永遠に愛されないと思っていたし、疑わなかった。
……その時かな、七詩に会ったの。」
師匠の顔が再びこちらを向いた。 浮かんだ微笑が、儚く見えた。
「ちょこちょこ顔出してたんだよ、アイツ。
…俺が雑用として働いていた酒場に来ては、女にも手を出さずに、酒も飲まずに去っていった。
最初は普通に変わったヤツ、って思っていたし、それ以外には何もなかった。
ある日、突然酒場の隅で掃除してた俺に話しかけてくる前まではな。
確か…『手伝おうか?』って話しかけてきたのが最初だったと思う。 無論、仕事だし拒否したが。
それ以降は何度か酒場に来ては俺に何かしら話しかけてきたのを覚えている。
…で、俺が酒場解雇された後…身寄りの無い俺を家に住ませてくれたのもアイツだった。
最初は奴隷として売られるとか、殴られるとか、物騒なことしか考えていなかったんだが、
アイツは俺を大切に扱ってくれるだけで、変な事はしてこなかった。…変な、ヤツだった。」
師匠は一人で話を続けた。 俺は、黙って聞いた。
もし師匠が話す事で何か救われるなら…それで、俺はいいと思う。
「…俺は大切にされるべき人間じゃないって考えてたから、それが怖かった。
だから『男』になろうと思ってな。
そうすれば、アイツも俺を嫌ってくれるだろう、アイツも別の女見つけるだろう、って。
…その頃からかな、俺と七詩が年取らなくなったの。」
「…年?」
「…うん、年。 残月にあった頃から変わってないだろ?」
そういえば、そんな気がした。
あの人は出会った頃から20歳ぐらいの外見のままだった。…今は、自分より年下に見える。
「こう見えても実年齢は60代なんだぜ、若く見えるだろ?」
師匠が今までとは違った心からの笑みを浮かべた気がした。 すぐに、戻ってしまったが。
「…でさ、『男』っぽくなるのには成功したんだけど…あんまし意味無くてさ。
ずっと不安なままで過ごしてて…耐え切れなくなって、アイツから逃げた。」
…だから、俺が高校2年生の時に姿を消したのか。
「…残月にコレ渡されて分かったんだけど、俺の思い過ごしだったかな。
あの人は…俺の事を愛してくれてる。 …馬鹿なのは俺だったんだ。
……ねぇ、残月。 頼み事があるんだけどいい?」
俺が黙って頷くと、師匠は三枚の栞を差し出した。
一つは、紫色の細い花弁を持つ花。 一つは仄かに香る小さな白い花。
一つは不思議な形状をした白い花と白で縁取られた紫の花だった。
「紫の花の方は七詩に、白い花の方は…そうだな、七詩の知り合いの『人形師』に。
最後の二つの花が入っているのは…残月、御前に。」
少し、驚いた。 人から物なんて受け取った事はなかったから尚更だった。
「…俺に、ですか?」
「残月以外に誰が居るの。 …あ、花言葉は伝えるの照れくさいから察して。」
察してといわれてもどう察すれば良いのか…。
色々と困り果てて師匠を見やると、吹っ切れたように笑っていた。
…俺は、あの笑顔を愛おしく思う。

ルメッサージュ・フルール
(師匠の想いが込められた栞の花は、とても美しかった)

Re: 【これが私達の】KATANA-刀-【生き様だ】 ( No.103 )
日時: 2011/06/15 18:32
名前: 華京 ◆wh4261y8c6 (ID: ThA8vNRQ)

>>102
いつかというかもうそろそろこの幕が終わってしまう件について((
ふふ、私は微笑ましい笑みを浮かべています!
残念だったn(ry
コメント、支援ありがとうございました!


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